• 2009年11月登録記事

劇団☆新感線の「五右衛門ロック」をDVD鑑賞。

まず、アングルが凝っていて感心しました。舞台DVDと言うより、映像作品として作ろうとしている姿勢を感じます。劇シネの方がもっと良いらしいけれど、充分満足でした。
コンテンツとしても、コメンタリーがあったり、楽の映像が入っていたりして充実してますね。歌詞字幕が英語、韓国語まで用意されているのも凄い。宝塚DVDも高額なのだから、このくらいサービスしてくれれば良いのになぁ。
ただ、顔が判別できるレベルで客席が映ってるのが気になりました。

内容の方は、場面の移り変わりが早いので驚きました。盆を使わず人力で動かしているんだけれど、それが凄く躍動感と力強さを演出してますよね。
このスピード感と、コミカルなやりとりにシリアスな展開と言う緩急もあるストーリーで、約3時間楽しく視聴できました。
思ったよりアンサンブルが大人数で驚きました。男性の殺陣は迫力ありますね。
唯一、歌になると何を言っているのか分からない事が多かった(主にイスパニア商人コンビ)のがちょっと難点でしょうか。

マイクが仕込んである扇や杖には笑いました。なんでワイヤレスマイクを付けてるのに持ちマイクいるんですか(笑)。ついでに、ロックで和物衣装だからか、BLEACHをちょっと思い出しましたよ。加藤学も出てるしね。
松明が本物の炎のように視えましたが、実際はどうなんでしょう。東京ではコマ劇場公演だったんですよね。あそこは火気OKでしたっけ?

五右衛門@古田新太は、さすがに劇団の看板役者として主演をはっているだけあって、体格も大ききければ存在感も大きい。実はかなり出番がないのに、やっぱり主役として決める所は決めてるのがお見事。
でもそれに対するクガイ@北大路欣也も、さすがに役者としての格がありますね。真ん中に立ってるだけで、この男には敵わない、と思わせる迫力。これは的確な配役だったと思います。
左門字@江口洋介って、ドラマで見掛ける度に毎回思うけれど、人情キャラがハマり役なんですね。ルパン三世における銭形みたいなもので、出て来ないと締まらない、オチが着かない、と途中から出てくる事を期待するようになって面白かったです。左門字やカルマなどの客演にちゃんと美味しい役を用意出来るのは良い事ですね。
カルマ@森山未来は、とにかく身体能力が凄い。マント捌きも含めたダンサーならではの動き。腕が長いのも見栄えに影響してますよね。しかし今回初めてちゃんと顔を認識したのですが、かなり独特の顔ですね。あの、正直に言うと爬虫類系と言うか……。歌声も凄い特徴的。でも滑舌が良いから何言ってるか分かるのは助かりました。でもとにかく巧いので、ファンが多いのも納得。顔の善し悪しじゃないんだな。
後は、ボノー将軍@橋本じゅんが駄目男で好きです。悪い男なんだけど、あれだけヘタレてると、憎めないですよね。

しばらく気持ちに余裕がなくて日誌を書く意欲が湧かず、「一日くらいサボろう」と日延べしてしまいました。ようやく今日重い腰を上げてみたら、前回の日付が火曜だったので、いま驚いたところです。
と言うわけで、長く音信不通でしたが、特に問題を抱えていたわけではなく、ごく普通に会社に行って、仕事して帰って来る日々を過ごしていました。
その間、観劇日以降休演者が続々と出て心配だとか、カサブランカでSS構想ネタが3本以上あるとか、グレイセス予約しちゃったとか、些細ですが語る話題はあるのですけれど、今日はその中で一番くだらない話をさせて頂こうと思います。

冬季限定のチロルチョコと言えば、私の中では「きなこもち」です。
きなこチョコに餅グミが挟まっていて、もっちりした独特の味なんですよね。営業所時代にこれが大好きな先輩がいた影響で、私も見掛けると買う癖がつきました。
この「きなこもち」人気を受けてか、最近は「もち」系チロルチョコの種類が増えていると感じます。
先日は「東山八ツ橋チロル」と言う新商品が出ていました。
※チロル公式サイトで紹介されていないぞ、と不思議に思ったら、セーブオンとマツモトキヨシ限定販売の模様。

京都の老舗八ツ橋メーカー「東山八ツ橋」とのコラボ商品。
ニッキチョコで、餅グミと小豆風味クリームを包んでいるチロルチョコ。
包みを開けた瞬間、ニッキの匂いが凄い漂いました。これは、例えばこっそり自室で食べようとしても、誰か入って来たらバレるな、と言う感じです。
口に入れると……これが生八ツ橋か?と言われると微妙で、かと言ってチョコだと言う感じも受けず。ちょっと独特の食べ物になっていました。
匂いや味は、かなり再現してると思うのですが、食感が脳内で描く一般的な「生八つ橋」と違って、ちょっと変な印象なのかもしれません。

そう言えば、先日のオフ会で「アマ公根付け」を見せて頂いたのですが、とても出来が良くて丸っこくて可愛かったです。

絵本「大神絵物語」発売決定
http://www.famitsu.com/game/news/1229445_1124.html

文・絵は沙月ゆう氏。
お名前で検索して、出て来たのが「FFXI いつか君にとどく風」というコミックで、あまりに大神と懸け離れた絵柄なので仰け反りましたが、「大神絵物語」は、ちゃんと大神らしいイラストになってます。
絵描きさんって、凄いですね。本当に、画風を好きなように変えられるんだなぁ。

時間が経ってしまいましたが、改めて。
14日午後は、いつもネットで週末チャットに参加させて頂きお世話になっている、楽書き倉庫さんの皆さま(+私が東京から引っ張って行ったこたつきさん)とオフ会でした。

で、オウミさんがXBOXを持ち込まれると言う事で、私もメモリーユニットを購入してTOVのデータを持って行ったのですが、なんとこれが読み込めず、闘技場のクラトスをお見せする事が出来ませんでした。
帰宅後、調べて原因が分かりました。
ユーザーデータも移動させないと、別の本体ではセーブデータを認識してくれないんですね……。説明書を読めば書いてあったのかな。
ビル・ゲイツめ、私の3150円返せー(笑)。

Wii版「大神」は、ヌンチャク必須の為プレイは出来ませんでしたが、移植が粗いと噂のOPは拝見出来ました。
しかし、最初「本当に粗い!文字が潰れている!」と思って、ふと眼鏡を掛けてみたら、そこまで酷くなかったので、逆に悪くないんじゃないかと思ってしまいました。

遊んでみたいなぁと思っていた「ゼルダの伝説 4つの剣+」を遊びました。
「ハイラルアドベンチャー」は、協力したり妨害したり、で「スカイキッド」的なアクションRPG。
面白かったのですが、接続中のGBAが1台でも電源切れしたり接続不良に陥ると、その段階でセーブも出来ずタイトルに戻ってしまうのが難で、三度もやり直したのに1マップもクリア出来ませんでした……。
「シャドウバトル」は「マリオブラザーズ」のような感じで、プレイヤー同士の対戦がメイン。マップによって仕掛けが全く異なり、各特性を把握するまで苦労しますが、把握出来た事柄を戦術に生かすのが楽しかったです。隠しマップにはどんな物があったのか、気になります。
「ナビトラッカーズ」はプレイヤーの名前を入力するのですが、2文字しか入力できないため、麻生は「あそ」になってしまいました。
でも、テトラがちょっと語尾を伸ばして「あそ〜!」と呼んでくれると、これが「あそう」に聞こえて、ちょっと得しました。

対戦脳で遊んでる最中、プレイ人数の都合で手の空いた(正確には無理を言ってプレイから離れて頂いた)たゆらさんとこたつきさんに、シンフォニア絵を描いて頂きました!
帰りが慌ただしくて、じっくり皆さんと拝見する時間がなかったので、公開で堪能させて頂きます。

たゆらさんスケブこたつきさんスケブ

お二人とも、本当に有難うございました!

色々美味しいものを頂いたり、人生指南頂いたりと、大変楽しい4時間でした。
次回があれば、もっとゆっくり、下準備もしっかり参加したいですね。

「カサブランカ」感想の続き。
オフ会話に行き着かず、結果スケブのお絵描きも公開出来ず、計らずも焦らしに入って申し訳ありません(笑)。

キャスト雑感

まず、私は映画のリックは格好良い役ではないと思います。ハンフリー・ボガードも、決して美男子と言うタイプではないし、前半は嫌味っぽい、僻っぽい、と情けないイメージが強かったです。
そんな印象があったため、リック@大空祐飛が魅力的に見えるかどうか、実は心配だったのですが、スコット(LAST PARTY)やステファーノ監督(HOLLYWOOD LOVER)の延長線上の、「悩めるヒーロー」に作り上げて、守備範囲の役に転換されていたので安心しました。
「幕開けから大曲が二曲」と聞いていたので、群衆劇から始まるのかと思いきや、最初は銀橋にリック一人がセリ上がりで登場したのは、凄い効果でした。トレンチにソフト帽の後姿に、リックだ、と素直に納得。宙組は全員長身過ぎて、祐飛が小さく見えるほどなのですが、最初に会話する相手がフェラーリ@磯野千尋な御陰で、美しいスタイルを最初に堪能する事も出来ました。
主役だから当たり前ではあるのですが、映画以上に出番が長く感じました。ソロも何曲もあるし、一人で何度も銀橋渡るし、トップスターってこういうことなんですね。
髪型は、前髪を作った方が良いと思うんですけれど、やはりボギーのイメージをそこまで崩せなかったんでしょう。東京で通えば慣れるかな……。

逆に、守備範囲とは外れていると思われるイルザ@野々すみ花
演技で美少女に化けたエリス@舞姫の経験があるし、最近化粧が巧くなり垢抜けて来たので、顔自体も大丈夫だと思ったのですが、スタイルが悪い事だけは否定しようがないと思いました。相手の祐飛が小顔なので、余計に際立つんですよね。
ただ、演技力の安定感はとんでもないです。イルザと言う役も、どっち付かずな部分が鼻につくのでは、と心配していましたが、彼女が泣き崩れるとそれだけで説得力が出て、リックに靡くのも共感出来てしまう。
声は相変わらず、可憐でした。

ラズロ@蘭寿とむは思ったより辛抱役でしたけれど、やはり二番手が演るべき役だなぁと感じました。
優しい男にし過ぎて、押し出し弱く見える気もしました。とは言え、段々テンション上がってくタイプの役者だから、東京公演までには全く変わっていそうです。「タダモノでない」オーラは今の段階からちゃんと出ていました。
尚「パンドラの匣」のシーンで、レジスタンスを導く象徴のように現れる男の役を演じている事自体は分かったのですが、プログラムを確認したらそれも「ラズロ」として乗っていたので、少し驚きました。ラズロを活動させれば、悪夢の光景を引き起こすんだぞ、と言う暗示にも見えて、決して戦う事が良い事かどうか分からない私は、二幕でのリックの決断が良かったのかどうか、と悩んでしまいました。

がっつり笑いを誘っていたルノー署長@北翔海莉は、儲け役。でも下手にやると滑りそうで、芸達者な北翔が軽妙に演じているのは安心の一言でした。過去の芸歴から「やり過ぎ」を懸念していたけれど、さすがにスターになるとその足し引きも心得た物ですね。
アニーナに向ける目線が実に卑猥で、本当に芸幅が広いなぁと感心しました。
難を言うなら、体型をふくよかに作りすぎかなと。手足の長さと不釣り合いになっていました。あんなに肉布団入れず、二枚目の線でも良いのでは。

シュトラッサー少佐@悠未ひろは、不思議と長身が目立ち過ぎませんでした(むしろ、十輝の方が大きく見える時も)。主に絡む相手のルノーが長身である事と、座ってるシーンが多いからでしょうか。
原作だと細身の官僚風なイメージがありましたが、別の方向で第三帝国の軍人という雰囲気を出していたと思います。

十輝は二役演じていますが、やはり印象に残るのはリックの過去に絡むオリジナルキャラクター・セザール@十輝いりすでしょう。
正しくビジュアルの勝利でした。
私は「KEAN」でもネヴィル卿が眼帯姿になったら急に「ダンディ!」と思ったし、自覚がなかっただけで眼帯萌え属性があるのでしょうか?
博多の時に散々気になった台詞回しは、今回は自然でした。あれは酒呑童子限定だったのかな。それなら嬉しい事です。

長過ぎなので、あとは一行ずつくらいで。
アニーナ@花影アリスヤン@凪七瑠海は、夫婦より姉弟に見えました。特に、アニーナがリックと話すシーンは、声低めで疲れ果てた感じに作ってきていて驚きました。私はもっと清楚な、可哀想な感じにして欲しいかな。
注目のサッシャ@春風弥里は、原作通りコメディ要素があって、よく目立つ美味しい役でした。
バーガー@鳳翔大は、思ったより目立たなかったなと。カウンターに移って会話する時や、カフェを出てラズロを迎えに来る時など、誰か分かってもらう必要があるので、他に少ない金髪にしたのは正解でしたね。
エミール@蓮水ゆうやは、もっと使ってあげて欲しい……。
イヴォンヌ@純矢ちとせはあまり目立ちませんでした。彼女と私で、役のイメージが違うみたいです。もっと派手な美人に作って欲しいと思いました。元が派手作りなので、簡単だと思うけど、大人の芝居だから年齢を引き上げようと作り込み過ぎたのかな?
ウガーテ@天羽珠紀は、原作に忠実に出来てたと思います。
カール@寿つかさは、芸幅が広い事を知って一層好きになりました。もっとお硬い方だと思っていました。
ジャン@珠洲春季は、レジスタンスの密告でようやく顔が分かりましたが、お髭のダンディで格好よかったです。珠洲は化粧で凄い化けますよね。

専科のお二人はさすがの安定感。
サム@萬は、リックと歳が離れているように見えず不思議でした。専科の定年制度よ、消えてなくなれ!
フェラーリ@磯野は、芝居の人ですね。太王四神記verIIのヨン・ガリョ役、観たかったなぁ。

下級生は全然分かりませんでした。
星吹だけはラインダンスで何とか見付けました。逆に言えば、芝居では見付けられなかったと言うことに。
尚、そのラインダンスでは、真ん中の子が凄く目立つ振りを貰っていて、しかも抜群に可愛かったのです。
が……どうもそれが蒼羽だった模様。星吹の立ち位置から、蒼羽はその周辺か逆側位置なのかと思って探していたのに、まさかセンターだったとは……。全く気付かず、可愛い娘役かと思っていました。
エトワール@七瀬りりこは巧かった。やはりエトワールは巧い娘役が良いですね!
1本物なのに、羽根が二番手羽根と娘役羽根がありで驚いたけれど、初心者観劇者を連れて行くには良いな、と嬉しく思いました。

(追記)休演者が出ちゃったのですが、無事の早期復帰を祈ります。

魔の2日目

一幕はミスが見当たらず、緊張の初日が開けて逆にミスが誘発される二日目にしては良い調子、と思っていたら、案の定二幕で小さなハプニングが。
まず、ドイツ軍のナンバーで上手の一人が見事に転びました。思わず、振りだと思ってしまったくらい。
次に、銀橋芝居でリックが台詞を間違えて言い直していました。
最後に、逃亡当日カフェに飛び込んだイルザが、リックに対し「ヴィクター」と呼び間違えました。
前者二つは心配しながら観たのに、最後の一つは「なんだ、野々でもこんな初歩的な間違いするんだ」と急に親近感が(笑)。

その他

カフェ従業員のナンバーは、拍手を入れてあげたいと思いましたが、誰も手を打っていなかったので自重しました。これは今後より盛り上がるようになれば、自然発生するかな。
拍手自体は、まだ2日目ですので、トップor組ファンが多いんだろうなぁと思う暖かい拍手で、博多に続いて感激しました。
1本物の大劇場パンフが顔アップ写真であることは今年の傾向で予想範囲内でしたが、ちょっとコレは恥ずかしかったです。