• 2016年01月登録記事

PSゲームアーカイブスの歴史サウンドノベル「信長秘録 下天の夢」を始めました。
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信長秘録

「オーディンスフィア」と同時進行で突然このゲームを始めた理由は、今年夏の宝塚月組公演が「NOBUNAGA ー下天の夢ー」というミュージカルだからです。もちろん、両者の間には何の関係性もありません。……ないですよね?

織田信長を主人公としたADV、という前知識しか持っていなかったのですが、シナリオは2つ用意されていました。

せめて、後五年!やり直してみたい!

信長の生涯編」は、ごく普通に桶狭間から信長の半生を追って、史実通りの結末や異なる未来に進んでいくという、時系列的には「高2→将軍」と被る内容。
本能寺の謎編」は、なんと本能寺襲撃の記憶を持った信長が、長篠の合戦前夜に戻ったという、ビックリ設定で展開するシナリオ。
後者が非常に気になるところですが、一応初プレイなので最初は「信長の生涯編」で、基本的な人間関係などを学ぶことにしました。

いかにも「時代劇」のあるOPムービーで、重厚な戦国絵巻が楽しめそうだと思っていたのですが……
まさかの桶狭間で奇襲失敗
その後登場した「徹底抗戦」「今川に恭順」「刀を捨てる」の選択肢に、思わず3つ目を選択。尾張は柴田に譲り、戦国大名を廃業した信長は放浪の末、伊勢の商人になってしまいました。
その後、天然痘で亡くなったり、海外進出を選んで遭難してみたり、どの選択肢がどう展開するのかまったく分からない枝葉の多さに驚きました。まさか開始後10分もせず、自分が戦国大名ではない織田信長になるとは思わなかったです。変化の幅が広く、次はなにが来るのかとワクワクします。

とりあえず少し前の選択肢に遡って、今度は博多に行き着いたところで一時中断。予想以上にボリュームがありそうなので、ゆっくり味わっていこうと思います。

川端裕人著「リスクテイカー」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
1996年、ケンジは級友等と共に、最先端の経済物理学を駆使した「外国為替取引の価格予測システム」を作り、ビジネススクール卒業と同時にヘッジファンドを旗揚げた。やがてシステムを成熟させた彼らは、出資者である大物ファンドマネジャーの意向を受けて、市場の行き過ぎを防ぐための為替介入を科学的に行えることを立証する。

感想もあらすじも、まとめるのが難しい小説でした。
金融市場でのバーチャルな「マネー」と、私達が実際に日々使う「お金」との乖離を考えさせられる一冊。
作品の中で語られる「マネー」の結論は、読者個々が考える物であって、ここで定義付けられるものでない、と思ったので今回はあくまで物語の中での動きだけをまとめました。

日本人の作品ですが、最初のうちは、翻訳物を読んでいるような違和感がありました。
経済用語が多数登場するのは、作品の性質上当然ですし、ある程度説明もされています。また、システム部分の解説に使われる統計物理だとかの話は、斜め読みでもなんとかなりました。読了した今でも、カオスだ複雑系だという単語の意味はまったく分かっていません。
気になったのは、それ以外の部分です。例えば18ページのこの文章。

隣には、小太りで分厚い唇の見慣れないラティーノが立っている。

「ラティーノ」という語を、最初は名前かと思い、しかし「見慣れない」と付いているので違うなと判断して、結局調べてしまいました。
彼がラティーノであることは、本人の思考に大きな影響を及ぼしているので、読み終わってみると「ラティーノ」としか表現できないのは分かりますが、ラテン系アメリカ人だとか、移民の子という感じで書いてあれば、教養がなくても分かるので助かります。
109ページで登場する「チャイニーズ・キャラクター」という言葉も、直後のやり取りから「漢字」だと推測できたけれど、一瞬戸惑いました。
アメリカが舞台で、ほとんどの会話が英語で行われている想定とはいえ、読者が日本人なのですから、もう少し日本人に分かりやすく書いて欲しいです。

しかし、読み難いと思わせつつも、最後まで読み切らせる力はありました。
世の批評を見ると、経済小説としては少々誤りなどもあるようですが、金融市場を相手に戦う青年たち(と中年と老人)の青春物語として面白かったです。

PS4版「ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ」体験版を遊んでみました。
http://www.dragonquest.jp/builders/

DQBUILDERS

最初はPS Storeからダウンロードしたのですが、Amazonからプロダクトコードを購入すると、カスタムテーマも貰えます。コード入力後に体験版とテーマを選んでダウンロードするので、再度体験版ごとダウンロードさせられることもありません。

「マインクラフト」等のサンドボックスゲームは未プレイです。
ターゲット層もそういった「ドラクエだから遊ぶ」層なのか、チュートリアルで1つずつの要素を親切に教えてくれました。元々物作り系のゲームは好きということもあって、非常に面白いです。
立体センスがないので苦労しますが、過去のドラクエの街並みを再現する方向で頑張るのも面白いかもしれませんね。
そしてちゃんと物語があるので、果たして「勇者ではない」主人公は何者なのか、世界は復興できるのか、この先の出来事にも惹き付けられます。そもそも、ドラクエ1で、勇者が竜王の「世界の半分をお前にやろう」の誘いに乗ってしまった後の物語、という設定の時点で、レトロゲーマーとしては嬉しくてたまらないわけです。
一方、キャラクター的には精霊ルビスが結構「話の分かる」精霊になっていて、時代の変化を感じて面白かったです。

なお、一番ドラクエだなと思ったのは、音楽や効果音ではなく、名前入力が4文字なことでした(笑)。

名前入力

良くできているゲームですが、できれば製品版では調整して欲しい点もあります。
まず、森に入ると葉っぱでキャラクターや敵が隠れてしまって見えないのは難点。屋根を作っている途中で同じ問題が起きると気付き、止めました。透過処理を入れて欲しいです。
また、物を作る時に1度に任意の個数を作ることができない(「まとめて作る」を選ぶと、手持ちの素材を使い切ってしまう)のは、絶対に不便。
細かいところでは、一度置いたアイテムを引っ込める(置き換える)には、一度破壊しないといけないこと。部屋の作りによっては、周りのブロックも壊れて設定し直しになってしまうので、若干スレトスを感じました。

不満はあれど、遊べる1本には間違いないです。
「オーディンスフィア」を始めたばかりなので、発売日の購入は見合わせますが、いずれ遊びたいと思います。

しかしこの体験版、ついやり込みたくなるけれど、製品版へのセーブデータ引き継ぎができないので、気を付けねば!

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現在地:ワルキューレ・3〜4章。
噂の料理が食べられるようになりました。

ベルベットを助けに行くところまでは予想通りでしたが、その後、罰として「目覚めて最初に見た男に心を奪われる」という呪いを受ける展開にはビックリしました。
事前のスクリーンショット等で、オズワルドと関係のあるキャラクターと認識していた銀髪の眠り姫風キャラクターが、グウェンドリンだったとは……。
一瞬、どういう時系列になるのかと戸惑いましたが、戦場であった時点ではまだお互いに初対面だったのですよね。もしかしたら、オズワルドはその時点で惚れていたのかもしれませんが。

古城の中ではお姫様ルックで静々と歩くグウェンドリンが、一歩外に出ると、今まで通りの凛々しいワルキューレ姿に変わるのは、ちょっと笑いました。
しかも、そのまま好きなエリアに行き放題。「あなたの物」とか言いながら、かなり自由気ままなグウェンドリンでした。

棚ぼた的に手に入れた指輪を父王へ届けに。よく考えたら、男に貢いでもらった指輪を別の男に貢ぐという、結構な悪女です。
しかし城では元仲間と戦う羽目になって辛かったです。3章のブリガン戦でも、ワルキューレが敵方増援として登場し、倒せてしまうことに衝撃を受けたのですが、祖国のために帰って来たのにこの仕打ち、哀しいですね。
実際は、父王が亡霊化したブリガンに乗っ取られていたということで、少し安堵しました。しかし最初からティトレルの指輪目当てにグウェンドリンとオズワルドを引き合わせているなど、娘を想う気持ちが本当にあるのか、疑惑が残ります。