• 2018年01月登録記事

3DS版「マーセナリーズサーガ2」体験版を遊びました。
http://www.rideongames.com/3ds/merce2/

Mercenaries Sage2体験版

いわゆる「タクティクスオウガ」ライクな戦略シミュレーションゲーム。
元はガラケーアプリから始まったシリーズで、3DSやスマートフォンに移植されているようです。

体験版では、五章(5ステージ)まで遊べます。
仲間は6人目が加入したところ。枠数は10人分なので、かなり早期に全員揃うのかもしれません。

仲間

回復役含む初期仲間が男3人で、昨今のゲームにしては硬派だなと思いました。ボリスの聖職者&騎士隊士らしからぬ物言いは引っ掛かりましたが、他は台詞数自体少ないですね。それほど癖のある人物はおらず、キャラクター萌えするタイプのゲームではない感じ。
5人目、6人目は女性ですが、ご覧の通り可愛いタイプではありません。

ストーリーは今のところ王道路線で、サクサクと進むのが良いです。
あくまで、編成と戦闘がメインのゲームという作りですね。

その危険に見合うだけの価値はあるかと存じます、猊下。

ちなみに、ゲーム開始直後、読み仮名なしで「猊下」という台詞が出てきた時点で、対象ユーザーを察せた気がしました。

シリーズ物だけあって、UIは比較的洗練されています。操作で迷うところはありませんでした。

戦闘画面

ターン制だったり、汎用キャラクターがいないなど、簡素化はされていますが、戦闘の面白さを損なってはいません。高低差による有利不利など独自の要素もあります。隠された財宝探しも楽しいです。
難易度はNORMALでしたが、参加人数が増えると次第に歯応えが出てきました。もし10人戦になるなら結構気を付けて支援効果を狙わないと、すぐ個別撃破されそうでした。

なかなか面白かったですし、500円という値段設定も気楽なので、軽くシミュレーションが遊びたい時に買い求めても良いなと思いました。

現在地:2回目の年代ジャンプ発生(1122年→1287年)
今回は、4代目皇帝ダイナマイトの旅となります。

アバロンの街に帝国大学ができたので、寄ってみました。しかし、聴講している生徒は数える程しかおらず閑散として、勿体無い施設になっているなと思っていたら、なんと入学を勧誘されることに。

陛下に入学していただくと学生が集まってくると思うのです

お役に立つなら入学しよう、と快諾したところ、なんと「試験に合格するまで大学から出られない」という酷い決まりが判明しました。
こんな規則があるから、入学希望者が少ないのでは……(笑)。
幸い、一発で合格して大学から離れることができました。入学直前に「帝国の現在の収入」を大臣から聞いていたのが役立ったぜ!

大学を脱出したのち、ジェラールの時代から放置していたゴブリンの巣を討伐しました。

ゴブリン

帝国周辺の安全確保の後、船に乗って「マーメイド」へ移動。
村に入った瞬間、SFC版で唯一鮮明に記憶に残っているイベントが発生する土地であることに気付きました。

踊り子

というわけで早速、人魚の踊り子に会うため、酒場に通いつめます。ダイナマイト皇帝と人魚のロマンスは、見た目的には美女と野獣感がありました。しかし人魚は海に帰ってしまったため、人魚薬ができるまで逢瀬はお預けです。

途中、村から出ると、南に「追憶の迷宮」という見慣れないマークがありました。

追憶の迷宮

最初に目に入った赤い珠に触れたところ、前振りもなく、ダンジョンへ移行してしまいました。仕方なく、前進。

ワンダーバングル

ここで、妖精シンボルから「ワンダーバングル」を手に入れた瞬間はテンションが上がりました。が、さすがにSFC版のバグ性能は直されていました(苦笑)。

途中、謎の娘と遭遇。

まさか、皇帝!?

この娘アザミを6階で「オーガバトラー」から救出することで、新職種「忍者」を加入させられるようになりました。ついでに、一度帰還できるようだったので、これ以上は先に進まず迷宮から脱出。
なんせ、部下たちのLPが軒並みダメージを受けて、危険な状態になっていたのです。

アザミ

というわけで、この直後に軽装歩兵リチャードが脱落したため、忍者アザミを入れてみました。

人魚薬を作るため、トバでツバメの巣を強奪。
続けてアクア湖の水を求めてルドン高原へ行きますが、道を間違えてナゼール地方に出てしまいました。

休んでいくかい

親切な申し出ですが、「アリ」の悪夢が脳裏を過ぎって思わず拒否(セーブしてから宿泊しました)。ああ、南の集落も解決しないと、人魚薬は完成しないんですよねぇ……。

サイゴ族の村でトバとの交易路に魔物が出ることを聞いたので、一宿一飯のお返しに「東のダンジョン」で討伐。
戻って「ムーの越冬地」の場所を教えてもらい、今度は「南のダンジョン」で討伐。

君らならドラゴンでも倒せるだろう

この時、ドラゴンという単語が出て恐怖に慄きましたが、蛇でした。

サイゴ族から感謝され、この地方を制圧した段階で165年の年代ジャンプが発生しました。次回、新皇帝からスタートです。

朝倉かすみ著「好かれようとしない」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
赤面症で「必死」な姿を見せることに抵抗を覚える二宮風吹は、番号のわからないトランクを開けるため呼んだ鍵屋に一目惚れ。偶然を装って店先で遭遇したり、家鍵を紛失したことにして仕事を頼むなど、必死に見えないようにアプローチを始める。そんな風吹の必死さと真面目さが、人妻との関係を続けていた鍵屋の誠意を引き出し、二人は客と鍵屋の関係から一歩進むことになった。

初めて読む作家。
タイトルから、毅然と生きる話なのかと思いきや、どちらかというと不器用な捻くれ女子が、表面上は冷静にしつつ、必死に「好かれよう」「視界に入ろう」と頑張る話でした。
ただ、主人公・風吹の性格が応援したくなるタイプではなく、相手の鍵屋も碌な男に思えず、基本的にイライラさせられました。

風吹が、電話口で母親に「へんなところでまじめ」と言われて、どこがへんなところか聞き返す箇所が身に沁みます。

「そういうふうに突っかかってくるところじゃないの」
受け流せばいいところを、ゆるがせにできないって感じで責め立ててくるじゃないの、と母は答えた。
「責め立てる?」
責めているつもりは、風吹にはなかった。(中略)
「あんたにその気がなくても、いわれたほうは責められたような気になるのよ」

私もそういう部分は風吹と似ているので、余計にグズグズしているところや妄想的なところが癪に障ったのかもしれません。

序盤のゆっくりさに比べて終盤の展開が早く、鍵屋がなぜ風吹に気持ちが傾いたのか納得できなかったけれど、恋に理屈はないので仕方ないでしょうか。二人のデートは初々しくて、ちょっとニヤニヤさせられました。
大家さんと、家庭教師先の落合美丘のキャラクターは面白かったです。

文章表現はなかなか素敵だと思わされたので、他に面白そうな作品があれば、また読んでみたいと思います。

ファミコンのADV「サラダの国のトマト姫」クリア総評です。

サラダの国のトマト姫

思い出補正込みで、面白かったです!
コマンド総当たりタイプの古いADVですが、とにかくテキストが秀逸なので、そこまで苦になりませんでした。無意味な行動でも、繰り返すことでテキストが変わったりするので、色々試したくなります。
そしてこのゲーム、FCですがフォントが大きくかな漢字混じりの表記なので、携帯ゲーム機で遊んでも、文字を読むことが苦にならないのはありがたいと思いました。

登場するキャラクターが、基本的に野菜の擬人化というのも、いい味です。
特に柿っ八は「うっかり八兵衛」なキャラクターですが、愛嬌があって、非常にいいお供だと思います。システムの都合上、柿っ八に持たせた荷物の一部を章終わりに失うのですが、紛失理由が毎回違うため、段々と言い訳を聞くのが楽しみになりました。また、役に立たないと見せかけて、戦闘で戦っているのは柿っ八だったりしますので、どちらかというとキュウリ戦士の方が情けない(笑)。

じゃんけん戦闘

そのじゃんけん戦闘も、死人が出ないという点で、子供向けの良いアレンジだと思います。単なるじゃんけん勝負だと運ゲーになってしまうけれど、基本的には事前ヒントがあります。そして「このヒントがなければ勝てないな」とも思わされることで、相手の強さを感じられました。

以降の章で必要なアイテムは失わないようになっていたり、金貨を落とすオクトベリーがランダム登場するなど、詰み要素も避けてあるし、細部まで練られたゲームだと思います。
前回書いたアップルリサの存在やレタス王子の血筋など、王室関係には謎を感じますが、その辺は大人のプレイヤー向けにわざと引っ掛かりを持たせているのかしら。
子供向けにしては、結構ストーリー的にはシビアな要素もあるので、色々考えさせられます。

唯一しんどかったのは、3Dダンジョンです。

3Dダンジョン

凶悪というほどではないけれど、後半のダンジョンは結構広大なので迷いやすかったです。アイテム「方向野菜」があれば、向きは把握できるのでそこまで困る事態にはなりませんでしたが、手に入れていなかったら厳しかったのでないかしら。
ただ、ダンジョン攻略の辛さがあってこその冒険という気もしますので、ない方がいいとは思いませんでした。

なんにせよ、思い出のゲームのエンディングを見ることができて満足しました。

クリアしました!

奉行所の物置

キャロット高原からエンディングまで一気に片付けましたが、実は終盤の謎解きが難解すぎて、攻略情報に頼ってしまいました。

キャロット高原は、BGM効果もあって、久し振りに明るく平和な雰囲気で序盤に戻った印象。
ピーナツ村のパートは、サラダロアの町のパートと同じくらい楽しく試行錯誤できました。特に広場にあるハチ助の像には笑いました。さすが、ハドソンソフト。

ハチ助

ウッピー洞窟の中はパセリックの森同様気の滅入るBGMだったけれど、「ダイコーン」に爆笑したので、それほど悪印象はありません。

ダイコーンの中

この章だけ世界観が違ったわ!
「モビルヤサイスーツ」とか、「柿っ八、いきまーす!」とか、やりたい放題でした。
ウォーメロン将軍が総大将として、ラディッシュスーツは、赤い顔で3本の毛が生えているところを見ると隊長機だったのかしら。
そして、柿っ八は凄く怯えておきながら、いざ戦うとなると無茶苦茶前向きですよね。なんせ、実際にじゃんけん勝負しているのはキュウリ戦士でなく柿っ八なんですから。

カボチャックの町は、これまでと打って変わったウエスタンな雰囲気でワクワクしました。テキストも冴え渡っています。

よろずや

調べる→窓→あいています
調べる→店員の口→あいています

は、想像通りだったけれど笑えるコンボでした。さらに

調べる→レジ→しまっています

とオチを付けるところが上手いですね。
私が大人になってもこのゲームを再プレイしたいと願っていたのは、このテキストの味わいが本当に好きだったからだと改めて思いました。

しかし、仙人おばばに漢方薬を渡すというフラグがわからず、ここから攻略情報頼りに。
カボチャ大王の城も、見張りの兵士の倒し方とか、牢屋ですることとか、とにかく手が込んでいて時間がかかりました。

トマト姫が工作していることは予想できたけれど、老婆姿は衝撃でした。

トマト姫

とはいえ、カボチャ大王は元々仕えていたのだから、姫の本来の姿を知っているでしょうし、抵抗方法としては無力さを感じます。

トマト姫

本当の姿は、ヒロインだけあって、ほかの追随を許さぬ可愛さでした。

戦闘で一番キツかったのは、大王の部屋前のナス兵士です。
本当に危ないところで法則に気付いたことで「あっち向いてほい」で負けることはなくなり、後は地道にじゃんけんでの勝ちを重ねてなんとか突破できました。
逆に、ウツボラ戦は、勘が冴え渡ってじゃんけんに勝ちまくり、ヒントのお陰で顔を向ける方向もわかったので圧勝。
アバレル大王戦も、事前に牢屋でヒントがあったので攻略は楽でした。このゲーム、じゃんけん勝負で一番窮地に追い込まれたのは、初戦の吾作だった気がします。あと、最後のブンナグ戦も結構厳しかったです(と言いつつ、1回勝てば良いところを2回戦ってみてしまいました)。

長くなりましたので、総評は次回とします。