ハルル / Halure

[地名]

イリキア大陸にある街。
花の街。
街全体が自然と一体化している。
この街の結界魔導器シルトブラスティアは三つの樹(ハルモネア・ルルリエ・ルーネンス)と同化しているもので、魔導器ブラスティアの有機的特性の代表例として知られる。ハルルと言う名前の由来も、この三つの樹の名前の頭文字から来ている。
毎年、満開の季節が近付くと一時的に結界が弱体化する。
ハルルの樹からは各樹の花が採取でき、魔導樹脂の代わりに薬の素材として使う事が出来る。

街には「美しい花を見て喜ぶならば、咲かせた根元の恩を知れ」「今だけ幸せでいたいなら、ハルルの花を眺めればいい。しかし一生幸せでいたいなら、ハルルの樹の世話をしろ」などの格言がある。
時折アスピオからの買い出し客も訪れるが、村人と魔導士の交流はなかった。
ギルド「幸福の市場ギルド・ド・マルシェ」の店舗はなく、代わりによろず屋「レグルス」が営まれている。
人口密度は一平方メートルあたり三十人程度。帝都ザーフィアスからの避難民を受け入れた際は、一時的に一平方メートルあたり四万人に増加した。
エステルの力により樹が蘇った事から、エステルを「奇跡の人」と呼び称えており、奇跡マンジュウや奇跡ヨウカンなどの商品展開も計画している。