武器語り「ツインスパイク」
「サガ スカーレットグレイス 緋色の野望」武器マニア・サビットの武器うんちく記録
【槍】ツインスパイク編
サビット
むむっ、ツインスパイク! ツインスパイクと来たか!
こんな武器を持っているとは、お前さん、なかなかの
武器コレクターだな?
昔々、ある腕利きの鍛冶職人が唯一無二の
無双の槍を造るよう、皇帝から命じられた。
ところが、どうしたことか、会心の出来の穂先が
二つ出来上がってしまった。
無双を謳う槍が二本あっては、どうにも格好がつかない。
しかし、二つの穂先にはどうにも優劣付けがたく、職人は
悩みに悩んだが、無情にも皇帝へ槍を献上する日は
どんどん迫っていた。
って、ツインスパイクの所有者に
今更するような話じゃなかったな。
悪い悪い。俺、この話、大好きなんだ。
ウルピナ
途中でやめるなんて、ダメよ。
続き、続き。
レオナルド
面白いぞ。続けろ。
バルマンテ
で、職人はどうしたんだ?
タリア
なんとなく展開が読めるけど、
続けてよ。
サビット
え? ツインスパイクの所有者ともあろう者が
この話知らないってのか? そいつはいけねぇ。
いいか、じゃあ、よぉく聞いとけ。
献上日が明日へと迫った時、職人は、ふと、ある逸話を
思い出した。かつて、初代皇帝が空飛ぶ冥魔と戦った際、
皇帝とその盟友との同時攻撃が決め手になったという話だ。
そして、職人は閃いた。二つの穂先を一本の柄に
備えることを。こうして、まさに無双、かつ双璧を
内包する槍が誕生したというわけだ。
ウルピナ
発想の転換ね。でも、槍先に重心が行くから、
扱いには技術が必要よね。
レオナルド
それで終わりか?
職人が皇帝と戦う話かと思ったぜ。
バルマンテ
よく皇帝が受け入れたものだな。
変わり者だったのだろう。
タリア
当然の決断ね。
二つ付いててもいいじゃないの。
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この話が大好きだと言う言葉に偽りはなさそうですが、武器の話ならなんでも大好きなのでないかと……。