天の響

ユアマー15のお題

命を掛けて

 指先を絡めるだけの事に震えが走る。結び合う視線の熱で頬に朱が昇る。
 それは他人ひとから見れば飯事ままごとと等しい恋に違いない。
 彼と彼女にとっては、命を賭す想いだったけれど。

2004/11/17 初出