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現在地:Chapter01(強くてニューゲーム)
シリーズ記事「FF15 物語を見直す旅」の趣旨は、2017年2月1日記事参照。
※引用が多いので、商標記載を明示するようにしました。

旅路

注意:ゲーム本編・映画・アニメネタバレ満載です。
現在FF15プレイ中でネタバレを気にされる方は、進行状況を確認の上、ご自身の判断でお読みください。

ガーディナ渡船場到着前後は、観光気分の会話が多くて楽しいです。私が「青春ロードムービー」としてFF15を好評価するのは、未知の場所へ着いたときの仲間の会話から、旅のロマンを感じるからだとつくづく思います。

アーデン初登場。

残念なお知らせです

ここでの会話自体にはあまり意味がないと思います。アーデンを印象付けるためのイベントという感じですよね。精巧な銀貨(神凪就任記念硬貨)を渡してくる意図も色々考えたけれど、結局「意味はない」が結論な気がします。
また、アーデンの台詞は「相手の理解を求めていない」と思うので、基本的に添削はいたしません。私には絶対書けない台詞回しだとも思っていて、個人的には好きです。

ちなみに、アーデンとの対峙中、イグニスはずっと沈黙し続けています。一周目のときはこの態度を見て、相手の正体を察しているのでは、と想像したものです……。

運休

さらにイグニスは、船が出てないという話の真偽を問うプロンプトに「そんなはずは ないと思うが」と答えておいて、実際に定期船運航状況を確認すると「やはり運休か」と言い出します。
否定していたのに、まるで肯定していたように振る舞うのは、自分の間違いを認めない狭小な人物に見えます。イグニスをそう描写したいわけでないなら「本当に運休だったのか」と言わせて欲しいところです。

立ち往生中の王子一行に話し掛けて来る軽薄な男。

ディーノ

ディーノも癖のあるキャラクターですが、声優さんの演技で、憎めない感じになっていると思います。

翌朝、王都陥落のニュースが飛び込みますが……グラディオが読み上げるニュース内容で、まず引っ掛かります。

昨日の夜 調印式の席で騒ぎがあった
帝国軍は王都周辺を爆撃 国王陛下がーー死亡

まず、調印式が行われたのは「夜」でないですよね。映画を観ているとよりわかりやすいですが、ゲーム中のシーンだけでも日差しが出ている時間帯で、街頭テレビでも中継されていたし、パレードに多くの市民が集まっていました。

新聞

そもそもリード地方に流通する新聞は、どこで発行されているのでしょう?
王都は閉ざされているし、襲撃された状態で発行できるとは思えません。レスタルムならば設備的に可能そうですが、Chapter01の時点では通行止めされています。
なぜここだけ新聞が登場したのか、私としては疑問です。ラジオが情報源として普及した世の中なのだから、朝の目覚めにラジオをつけて、4人でビックリするという展開でも良かった気がします。

情報の不正確な部分や、設定に関する疑問は別として、会話として不自然且つわかりにくいと思うのが、その後の部分です。

イグニス
知らされていなかった

ノクティス
何がだよ いったいーー

イグニス
調印式は昨日だった そして王都はーー

ノクティス
バカ言うな オレたちはオルティシエにーー

イグニス
向かってたさ だが 襲撃されたと報じられている
今朝の国内すべての新聞にだ

第一が、初見だとなにを指しているのか分からない「知らされていなかった」こと。
この後シドから教えられる情報と混ざって、“調印式での決戦決行を知らされていなかった”と読み取る方を見掛けますが、この時点では4人ともルシス側が決戦を予定していたこと自体を知りません。よって、感想#21(2017年2月7日記事参照)で聞けるラジオ情報から、知らなかったことは「調印式の日程」のことだと推測できます。ただし、王都が陥落したという状況で日程のことを言い出すのは、少し違和感があります。

第二が、ノクティスの「バカ言うな オレたちはオルティシエに」という台詞。感想#19(2017年2月4日記事参照)で述べた通り、オルティシエ行きが単なる結婚でなく、停戦条件を果たすためだという前提があれば、ノクティスの言おうとすることがわかりそうです。しかし、現状ではそうなっていないので、何を言わんとしているのか分かり難いです。

説明補足するより、会話内容をまるごと見直した方が早い気がします。

【変更案】

イグニス
今朝の国内すべての新聞で
王都が襲撃されたと 報じられている

ノクティス
バカ言うな オレたちがオルティシエに向かっていたのはーー

イグニス
そう 停戦協定のためだった
だが 帝国に その意思はなかったんだろう

大幅に変わってしまいました。

  • 「知らされていなかった」台詞はプレイヤーに伝わらない。4人が日取りを知っていても知らなくても今後に関係ないため、丸ごと削除が妥当。
  • 調印式が昨日だったことは新聞記事でわかるので、再度言わなくてよい。

という点から、情報量を減らしています。これで「王都が襲撃された」「いまオルティシエに向かう必要がなくなった」という2点はわかるようになったかと思います。

ガーディナ

インソムニアに戻るという話が出た後、ちゃんとノクティスの意向を確認するのは好印象です。年長組が話をまとめた場合も、最終決定権はノクトにある、という主従関係が現れている箇所だと思います。


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参考記事

現在地:Chapter01(強くてニューゲーム)
シリーズ記事「FF15 物語を見直す旅」の趣旨は、2017年2月1日記事参照。

伝達犬

今回は、ほぼ番外編になります。
そもそも、ランガウィータ立ち寄り自体が、本来の旅程からしたら寄り道ですよね。

注意:ゲーム本編・映画・アニメネタバレ満載です。
現在FF15プレイ中でネタバレを気にされる方は、進行状況を確認の上、ご自身の判断でお読みください。

ハンマーヘッドを出発した王子一行は、途中、シドニーに頼まれた届け物を渡すため、レストショップ・ランガウィータへ。
伝達役のアンブラが手帳を届けに来て、12年前の回想が挿入されます。

テネブラエ(12年前)

ノクト以外の3人もアンブラを知っていることから、往復は初めてでないことが分かりますが、なぜ「ステッカー」?という疑問は一切解消されないのが残念です。
Chapter12で「ルナフレーナ様はステッカー集めが好き」と教えてくれる子供がいるけれど、「ステッカーが好きだから集めて手帳に貼っている」のではなく、「手帳に貼るためのステッカー集めを楽しんでいた」のではないかしら。

携帯電話が存在する世界観なのに、犬が運ぶ手帳でやりとりする悠長さは、私は不自然とは思いません。そもそも、テネブラエ訪問当時に携帯電話を持っていたとも、帝国統治下の亡国の王族と敵対国家の王族が公然と連絡し合えるとも思えません。でも、不思議に感じるプレイヤーはいると思いますので、多少理屈があっても良かったですね。

【可能性1】
携帯電話(スマートフォン)はインソムニアの独自技術であり、王都人以外は持っていない。
この場合、Chapter1冒頭でイグニスが掛けていたハンマーヘッドの電話は、固定電話(通信機)である。通話中状態が長かった理由にもなる。

【可能性2】
携帯電話自体は全世界に普及しており、ルナフレーナも所有しているが、帝国側の盗聴を恐れプライベートには使わない。

……ゲーム中の描写だけで理屈をつけるなら、こんなところでしょうか。

ラジオを聞く

レストショップ・ランガウィータでは、初めてラジオを確認できます。
FF15はラジオで情報を聞いておかないと、世界情勢等を知らないまま進んでしまいます。だから、強制的に聞かせるくらいでも良かったのに、視聴は任意の上、CMが挟まるので、番組が更新されたことに気付かず進んでしまったプレイヤーも多そうです。私は意識してラジオを聞いたけれど、間違って放送中にラジオから遠離ったり、○ボタンを押して止めてしまう操作ミスで聞き逃した番組もありました。
レガリアの走行中に聞けるようになっていれば、良かったのかな。そして、仲間たちの反応も欲しかったです。特に、「王子ノクティス様の素顔」について、同級生の意見を(笑)。

以下、Chapter01中のラジオ内容を記録しておきます。なんと、計6番組。
※番組のカテゴリとタイトルは、公式のものではありません。

ニュース:調印式前の王都

女性アナウンサー
ーーイドラ皇帝は予定通り 王都の視察を終えました
停戦協定調印式の日程についてーー
王都内では すでに具体的な日付が明かされ
準備が進められているとのことで
国内全域に向けても
近く 正式な発表が行われる予定です

この報道を信じると、ノクトたちが出発した時点では、調印式の日取りは決まっていなかった、ということになるのでしょうか。
後の展開で出て来る「知らされていなかった」「調印式は昨日だった」という台詞の意味合いが、少し変わってきますね。

ニュース:レギスの声明

男性アナウンサー
ーー停戦協定について
レギス国王陛下の 声明が発表されました

レギス
中には協定の内容を
心配している人もいるでしょう
しかし 協定は未来を見据えたものであり
国民を犠牲にするものではありません
リード ダスカ クレインの3つの地域が
帝国の統治下に置かれるということは
戦場となる可能性がなくなり
安全が約束されるのと同じ
国民の生活は 何ひとつ変わりません
皆さん 安心してください

男性アナウンサー
陛下は 協定は不安を喚起するものではないと
強く明言されました
3地域の帝国統治については
各地方で 小規模な反対運動が見られるものの
国全体としては好意的に受け取られています

陛下の声明の「国民の生活は何ひとつ変わりません」って、さすがに国が変わったら法律とかも違うと思うのですが……(苦笑)。

ニュース:ルナフレーナの声明

男性アナウンサー
ルナフレーナ様が 停戦協定についての
ご自身の声明を発表されました

ルナフレーナ
この度は 停戦協定の締結が決まり
大変嬉しく思っています
そして皆さんご存知の通り
わたしは婚約のお話をいただきました
今後 神凪のつとめをどう果たしていくのか
心配する声が多くあると聞いていますが
結婚を境に 神凪の使命が変わることはありません
これまでと同じように
わたしは皆さんの住む地を訪れーー
祈りを捧げていきます

男性アナウンサー
ルナフレーナ様は結婚式のため
近く テネブラエを出発されるとのことで
式を終えられるまでの間 神凪の
公式な訪問は 一時的に中止されます

結局、神凪の公式な仕事は、世界を回って祈りを捧げることみたいですね。

ワイドショー:王子ノクティス様の素顔

女性キャスター
ーーではご紹介いたします
王子ノクティス様の素顔
動物や自然をこよなく愛する
大変お優しく 心穏やかな方で
さらにとてもまじめで品行方正
学生時代の成績は常に上位
休日には市民の奉仕活動の
お手伝いまでされているそうです

男性キャスター
それは素晴らしい

恐らく、ルナフレーナ様の結婚相手はどういう人物か、という番組だったのでしょうけれど、ルシス王室広報担当者の仕事が酷い(笑)。
この番組を聞いた仲間たちが、肩を震わせている光景が目に浮かびます。

ワイドショー:結婚式の準備

女性キャスター
ーーこちらはドレスのお仕立て専門店
オルティシエの『ヴィヴィアン』が制作中です
次にお料理 各地の一流料理人が
オルティシエに集められています
最高級チェルニアズキャビアなどを使った
贅沢な品が 多数用意される予定です
次は ルナフレーナ様がお持ちになるブーケと
会場となるアルテメリア教会を彩るお花についてですーー

アイテムとして入手できる「セルナキャビア」ではないのが、ちょっと不思議です。

エイゲル先生ゲスト番組(1)

女性パーソナリティ
ーー今日はお客さんをお招きしていまーす
皆さんおなじみ 生物学者のエイゲル先生です

サニア
こんにちは 今日は ちょっとマジメに
『野獣の突然変異』について

女性パーソナリティ
突然変異ですか? というと?

サニア
うん 最近の話なんだけど 普通の野獣とは
ちょっと違う体つきの個体が発生してるんだ
だいたい力が強くて凶暴で 雰囲気違うから
たぶん見かけたらすぐわかるかな
ハンターたちも悩まされてるんだ
珍しいなんて言って手を出したりしないでね

この番組、国民に需要あるのか?と疑問に思いましたが、意外とみんな車で移動しているから、野獣には出逢うのですね。手を出す人は、ハンターか王子一行しかいないと思います。


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参考記事

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シドニー

シリーズ3記事目にして、ようやく、最初のクエストです。

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レガリアを預けた後、誘導通りハンマーヘッドで仲間と過ごしていると、金がないことが判明し「貧乏王子の生活費稼ぎ」→「変種の野獣討伐」とメインクエストが進みます。

貧乏王子の生活費稼ぎ

この辺は最序盤だけあって、丁寧に作られています。会話も色々充実しているので、聞き逃さなければ世界観は分かっていけそうです。
ハンマーヘッド付近の電柱が折れている考察で「孤峰の目覚め」の伏線が貼られていたり、トウテツの生態に関する会話など、一周目は聞き流したのか、記憶にないやりとりもあって、改めて惹き込まれました。
整備が終わったらガーディナに行く、という短期目標も語られていて、本筋の誘導はバッチリ。

ただ、デイヴと会った後、ハンターについての会話を受けてプロンプトが零す下記の台詞は、少し分かり難そうです。

オレ 彼らの前でコレ着られないな

プロンプトの立場が他の2人とは違う、と知らないプレイヤーには、プロンプトがこう言い出す理由も、なにを考えての発言かも想像が付かないでしょう。解釈は色々できるので、これが正解とは言えませんが、このくらい補足しておきたいと思いました。

【変更案】
オレなんか 一般市民なのに 警護隊の服着ちゃって
彼らの前だと恥ずかしいな

やや語り過ぎの気もしますが、キャラクター設定を調べていないプレイヤーにも理解させるなら、プロンプトは「一般市民」だとハッキリさせておいた方が良いでしょう。

クエスト「変種の野獣討伐」の中では、前後を考えると不自然さなやりとりが2点気になりました。

まず、シドニーから「こっちの整備も もう終わったよ」と電話を受けてハンマーヘッドに向かっているのに、ズーと遭遇するシーンの直前にプロンプトが「レガリアもそろそろ整備が」と言い出すこと。
ノクトが電話内容を仲間に話していないためプロンプトは整備が終わったと知らない、とも考えられますが、デイヴ救出のときは、ノクトは聞いたけれど仲間に話していない情報をグラディオが口にしていました。そのため、情報は共有しているという認識をしていたので、違和感を受けました。
FF15はここ以外でも「全員で共有しているのか」「1人しか知らないのか」が曖昧で、プレイヤーに疑問を抱かせる要素があると思います。

もう1点は、討伐後に「次の運転役はイグニス」と話し合い、本人も了解していたのに、その後レガリアを受け取ると「少し運転してみるか?」とイグニスから提案されること。

少し運転してみるか?

オートドライブとマニュアルドライブのどちらで進むかを決める要素ですが、この選択肢を挿入するなら、事前のやりとりでも「ノクト次第だな」とまとめておいて欲しいですね。さっきイグニスは運転を引き受けていたのに、と齟齬を感じました。

突っ込んでばかりですが、2周目自体は楽しんでいます。
1周目のときは気付かなかった、ハンマーヘッドに滞在中のサニアを見付けて、本当にいた!と嬉しくなりました。

サニアとグラディオラス

なにより、Chapter01は平和な状態なので、探索が楽で良いです。街の人々の会話も、このタイミングしかない貴重な会話が多いので、聞き逃さないようノンビリ進めています。


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参考記事

現在地:Chapter01(強くてニューゲーム)
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耐熱防火服

「強くてニューゲーム」で衣装を引き継ぐことで生じる「台無し感」に、既視感があるなと思ったら「テイルズオブ」シリーズでした。

注意:ゲーム本編・映画・アニメネタバレ満載です。
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Chapter 01 旅立ち

衣装を変えて、仕切り直し(笑)。

オレもう喉かわいて死にそう

まず、本Chapter開始時のシナリオ解説は、下記の通り。

主人公ノクティス・ルシス・チェラムは、
隣国で行われる自分の結婚式のために旅立とうとしていた。
3人の親友と、父の愛車『レガリア』と共に。

簡素にまとまっていて良いのですが、下記の3点が気になります。

  • 結婚は帝国との停戦協定に基づく、という説明がない。なぜいま結婚式を行うのか、という状況説明が不足している。
    そのため、Chapter09時点でも「結婚式をするんじゃなかったの?」と誤解したままのプレイヤーがいる(実際は、停戦協定がなくなった時点で、結婚式をする理由はなくなる)。
  • 「隣国」は正しいが、「アコルド」という国名は後半まで登場しない。一方、直前のカットシーンやこの後の会話で、目的として「オルティシエ」という地名が強調される。この結果、オルティシエを国名と誤解しやすい。
  • 「旅立とうとしていた」だと、現在の時間軸が出立前だと誤読できてしまう。

この辺を改善した上で3行に収めると、こんな感じでしょうか。

【変更案】
主人公ノクティス・ルシス・チェラムは、
帝国との停戦条件として行われる、自分の結婚式のため旅立った。
3人の親友と、父の愛車『レガリア』と共に。

目的地を削ってしまうのは気掛かりですが、本編が始まれば明かされることなので差し支えないと判断しました。

旅立ち

旅立ったくせに、本編が動かないレガリアの側で力尽きているシーンから、という始まりは、なかなか面白い掴みだと思います。
会話も4人の気安い関係や性格を表しています。

世界広いわ

ただ、なぜレガリアが動かなくなったのか曖昧にされている点が、気になるプレイヤーは引っ掛かるでしょう。後ほど、燃料切れを示唆する台詞もあるのですが、ハンマーヘッドで修理が必要になるので、故障なのですよね?
ノクトが「調子に乗り過ぎたな」と責められているので、運転が粗雑でぶつけたとか色々考えられますが、答えはわかりません。
曖昧にしておく必要がない箇所なので、事故なら事故、と明確にして欲しいです。

ハンマーヘッドに到着すると、シドニーが登場。
第一声に続く「えっと どれが王子?」という台詞は、非常に無作法でビックリさせられます。

えっと どれが王子?

そもそも、FF15のキャラクターは全般的に、丁寧語を話しません。一応「王族だからといって敬意を払われるわけでない世界観」なんだろうと納得していますが、その理屈とは関係なく「どれ」は問題です。英語の「witch」は人もモノも一緒くたで可ですが、日本語の「どれ」はモノ寄りです。
写真に映った人々を指して「どれが○○さん?」と聞くのは可でも、面と向かって「どれが○○さん?」と聞く人はあまりいないでしょう。
階級を意識しないシドニーと、そんな扱いをされても怒らないノクトの人間性を表しているのかもしれませんが、だとしてもここは「が王子?」で良いはずです。

その後のやりとりは、ノクティスが結婚を控えた身であることを再度印象付けた上、結婚相手が「様」付けで呼ばれ敬愛されていることも分かるので良いですし、シドの「親父の威厳をそっくり拭き取ったような顔だな」という皮肉は、凄く好きです。

次に口を出したいポイントは、操作ターンに移行して最初の「しばらくここに滞在か」というイグニスの台詞です。

しばらくここに滞在か

彼等の目的は「結婚式」というイベントであり、オープニングで「旅の行程」も提出しています。つまり期日があるはずなのに、この後プレイヤーは幾らでも日数を経過できるため、突っ込みの対象になります。
そこで、台詞に続けて「まぁ 数日の遅れは織り込み済みだ」程度のフォローを入れておけば、多少ゆっくりしても良いとお墨付きを貰えてプレイヤーも安心できますし、イグニスが用意周到なキャラクターだという印象も与えられそうです。

次回へ続きます。


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参考記事

ようやく「ファイナルファンタジーXV」の2周目を開始しました。

真の王が星を救う物語

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2周目のプレイ記事シリーズは、「FF15の物語はそのままで、より多くのプレイヤーにわかりやすくする為にどうすべきか」という一個人の分析と改善提案をしていきます。
特に、誤読を招くと感じた台詞類は、テクニカルライターとしての勉強も兼ねてガンガン添削し、私なりの改善案を出していくつもりです。

面白さ」ではなく「わかりやすさ」に焦点を当てる理由は、FF15が国内100万本レベルの販売を前提にしたゲームだからです。「サガ スカーレット グレイス」が相手ならば、「シナリオをわかりやすくしろ」などと野暮なことは言いません。
また、面白いかどうかは、個人の嗜好も影響するため絶対的な基準がないけれど、万人にわかりやすくすることは可能なはずです。
スクウェア・エニックス開発部の皆さま、こんな辺境のブログでも、もしご覧になっていたら参考にしてください(笑)。

Chapter 00

ゲームを開始すると、まず操作させられるのがChapter14のイフリート戦開始直後のシーン。

イフリート戦

冒頭にこれを持ってきた理屈(FF2インスパイア)は、FF2を遊んでいない私にはよく分かりません。初見だとなにが起きているのか分からないし、アクションや絵的に面白いわけでもなく、掴みとして効果的とも感じません。
ノクトは移動しかできないため、これが戦闘シーンだという意識すら、この時点ではしていませんでした。

そもそも、プレイヤーには「現在」から始まるノクトの旅に意識を集中してもらう必要があるのです。「10年後にあの状況になる」という余計な情報をプレイヤーに与えても、混乱を招くだけです。

グラディオ

キャラクターの紹介も、この後レガリアのシーンで「現在」の姿で挿入した方が自然でわかりやすいです。

……いきなり、冒頭イベントの全否定から始まってしまいました。前途多難です。
一応断っておくと、必要最小限だけで構成されているゲームなんて面白くないし、最初にプレイヤー自身が操作できるシーンを入れる意義はあると思います。単に、わかりやすさを重視するなら要らなかった、という提議です。

そんなわけで、真のオープニング、王都を旅立つ父子のシーンです。

常に胸を張れ

ここは、何回でも見たくなる素晴らしいシーンですね! エンディングへの繋がりもあるし、ゲーム中の出番は少ないながら、レギス国王を「プレイベートでは息子想い」と印象付けることにも成功しています。
状況説明として「同行の三人は友達」「ノクティスには婚約者がいる」「オルティシエまで行くことが当面の目的」ということも折り込まれています。

欲を言えば、ここでグラディオラスの父親(クレイラス)も登場させて、グラディオの「王の盾」という立場を明確にさせたいところです。しかし、国王と息子に限定したシーンだから簡素でわかりやすい面があるので、強く要求はしません。

しかし、どうしても注文したいことがあります。
ここにはコル将軍が映っているべきです。
一応、ノクトの「コルが車で待ってんだろ」という台詞がありますが、この台詞では、「コル」が人間なのかペットなのかすらわかりません。台詞自体、不要でしょう。
一方、ドラットー将軍には台詞と出番がありますが、この後ゲーム本編で再登場しないし、裏切りが語られるわけでもないので、目立つ必要がありません。
これらを踏まえた上で、一番簡単な対処は、コルとドラットーの位置を交換することです。

ドラットー

一度コルの声と顔を見せておけば、記憶力の良いプレイヤーはChapter01の電話シーンで「国王の側にいた人と電話している」と気付けます。記憶していなくとも、Chapter02で「見たことがある人に再会した」という印象を抱けます。
ドラットーが目立つ位置にいると、映画視聴者としては面白いのですけれどね。

まだ本編が始まってすらいないのですが、長くなったので次回へ続きます。


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