• 2010年01月登録記事

忙しかったり体調が悪かったりで、日誌をあけてしまいました。

宝塚宙組公演「カサブランカ」28日18時半回観劇。
平日ソワレの参加は初めてでした。
会社を定時に上がって、猛ダッシュで行った所、予想外に余裕をもって到着出来ました。でも終了が21時半なのは辛いですね。また、幕間には大変お腹がすきました。
遅い時間である事を考慮してか、お芝居のテンポは初期の頃並みに感じました。前回の間が取り過ぎだったのかな?

1階上手寄り席。
元々、パリの回想で「君の瞳に乾杯」する時のイルザを出来る限り正面から見たいと思って、敢えて上手をセレクトしたのですが、前の席の方の頭で丁度イルザが隠れて、あまりよく見えませんでした。これは、DVDに期待ですね。
かわりに、そのパリの回想に入る前、イルザとラズロを見送ったルノーが店内に戻ったと思ったら、その後直ぐ盆を回して無人のカフェ状態を作る為に、そそくさと袖に掃けていくのが見えました。これだけテンポ良く舞台装置を切り替えると、それに併せて動作もしないといけないから大変ですね。
その他のタイミングでも、店の玄関が表に着ている時でも上手だとカフェの中が少し覗けるので、みんな演技を続けていることが分かり、大変感心しました。

ルノー大尉は相変わらず客席を沸かせていましたが、ちょっと「やり過ぎ」の域に達していないか心配です。リックへの好意がかなり全面に見えるので、手の平で転がされている感じ。映画だと、二人は対等でお互い探り合っている関係なので、もっと強かに、と思ってしまいます。
と思っていたら、宝塚グラフ2月号によると「ルノーが騙されてる感」は意図的に演じているのですね。私の映画版ルノー像とは違うけれど、宝塚宙組版ルノーがそういう人物だと言うなら、それはそれで納得です。

で、今回は割とラズロを意識的に観たのですが、まず目立つ固い雰囲気の奥で、色々表現していることが分かりました。基本的に凄く聡い人で、ちょっと思い掛けないことがあっても、その後の数言で得心して、自分の中で色々処理してますよね。
ラストの空港では、リックの打ち明け話で「昨日イルザが来ていた」くだりは最初吃驚するけれど、直ぐリックがなぜそんなことを言い出したのか理解して、その上で彼を思い遣ってさえいる様子でした。懐が大き過ぎて、怖いくらいの人ですね。リックの心理は私のような凡人でも理解出来るのだけど、ラズロは完璧過ぎて難しい。私にこの役が回って来たら投げ出しますね。
パンドラの匣での登場は、何故初見でラズロだと思わなかったのか不思議なくらい、どう見ても蘭寿氏なのですが、もし実際にあの日のパリに健常な状態でラズロがいたとして、蜂起したでしょうか。カサブランカでの彼を観る限りでは、そうしなかったような気が私はします。だから扇動者がラズロであることに違和感を感じたのではないかな。同時に、あのシーンは1941年のリックが回想の中で思い起こす悪夢なので、それは正しい違和感なのかもと思えて来ました。

ようやく「パンドラの箱」で寿組長を追えるようになりました。
少し枯れた雰囲気がある色男でした。パンドラの部分だけ、DVDに複数アングルが欲しい。

 引金を引く瞬間、リックは死を覚悟した。
 轟いた銃声は二発。どちらが早いと比べることに意味はない、避けようがない距離だ。
 それで構わなかった。
 愛する女を、そしてその夫とを、この狂った世界から飛び立たせるために、いま彼は引かねばならなかったのだから。
 ただ、一つだけ叶うならば、たとえ地に伏せる事になろうとも、最期の瞬間まで決して眼は閉じまい。彼らを乗せた銀翼が飛び立つのを見るために。
 砂漠から吹く強い風が、地上に立ちこめていた霧を西に追いやっていく。
 予想した衝撃は訪れなかった。
 ただ一つ、真っ直ぐリックに向けられた銃口が、ぐらりと傾ぐ。続いて長身が揺れ、重力に従って倒れ伏した。
 リックはかつて戦場でそうであったように、一人立ち尽くした。
 ──神を身近に感じたことはない。今、超常の術をもって弾丸の一方を吹き飛ばしたのも、神ではない。あの日、鈍色の空から降りてきた嘆きの天使の仕業だ。
 だから、これからも生きて行ける。
 そう確信しながら、リックは銀色の翼を見送った。


2幕17場より。
撃たれた瞬間にリックの前に両手を広げたイルザの幻影が被さるような、少女漫画風のイメージで書いてみました。

映画でも際どいタイミングと思ったけれど、舞台では完全にシュトラッサーが振り返ってから撃ち合っている印象を受けます。しかもかなり至近距離なので、リックが死なない方が不思議。シュトラッサー少佐の銃の腕前はヤン・ウェンリー級なのか?(笑)
演出自体は、主人公が背後から撃ってはいけない、と言うことで向き合って撃つ形にされたと聞いた事があります。 その話を聞くと個人的に思い出すのが、スターウォーズ(EPISODE IV)で、ハン・ソロが賞金稼ぎを撃ち殺すシーンです。オリジナルだとソロが後ろ手に銃を抜いて相手より早く撃つのですが、卑怯過ぎると言う判断なのか、特別篇では相手の銃を避けてから撃つと言う早業に変わっていました。
私はオリジナル版に思い入れがあり、綺麗事では生きていけない彼の生き方が分かるシーンだと思っていたので凄く不満だったのですが、やはりヒーローらしい行動の方が一般的に受け入れられ易いのでしょうね。

このSS、実は前半部分を抜いてアップしてます。 下敷きとして戦場でのセザールとのやりとりを予定していたのですが、肝心のセザールとリックの関係が自分の中で説明出来る形になっていないので……ばっさりカットです。
ちなみに前半の内容は、どんな銃撃戦になっても傷を負わない事から“神様のついてる男”だと験を担がれている、と言う説明でした。なくても話は通じるなと思ったのですが、タイトルの意味はなくなっちゃったな、と反省です。

ゾーオンケイジ4階まで。

どうも一発でフロアボスに行き着いてしまう事が多いのですが、そうすると来た道を戻って宝箱回収をするのも億劫で、余りアイテムは入手出来ていません。でも一回目でヒューバート分のスフィアは入手しました。最近ヒューバート使いなので、強化出来てラッキー。
1階と2階は二度侵入してみた所、2戦目用の会話があるんですね。しかも音声つきとは、本当に今回のクリア後ダンジョンは凝ってますね。
3戦目以降はどうなるのかな? ちょっと1階だけもう一度潜ってみようかなと思います。
ボスは一体なので、雑魚より戦い易いなと思ってますが、セルディク改は、雷や炎をフロアに残すので苦手です。
こういう時に従来シリーズだと頼っていたフリーランが、今作では余り使い勝手が良くない、と言うよりシステム上悪くしてあるようなので、基本的に使用しないようにしてます。ただ、そうすると障害物を避けるのがアラウンドステップ頼りなので、細かい調整がしにくい印象です。

ドリームフランジを転がす事が可能になったのですが、デュアライズでの売値変動が良く分かっておらず、時々売値を下げてしまう事があります。
攻略本をよく読んだ方が良いんだろうけれど、なんだか面倒なんですよね……
あと、開店直後はさほど重視していなかったマーレン(宝石錬磨)が、素晴らしい仕事ぶりであることに気付きました。そもそも、特殊効果付き武具をデュアライズすると、効果が剥がれてしまうのが嫌だったのですが、それで抽出された効果付き宝石を錬磨しまくって貰って、後はダンジョンごとに付け替えれば、弱点属性などを巧く補えますね。

2周目前サブイベント消化+ゾーオンケイジ1階

ララのぬいぐるみイベントを完遂。
デュアライズで造るぬいぐるみは自力発見出来ていたのに、グレルサイドとユ・リベルテの宝箱入手分を見落としていたため、攻略本を見ながらようやく全ぬいぐるみを回収しました。
最後がインプになったのは、ララになんだか申し訳ない気分。
結局、TOSジーニアスの「ねこねここねこ」イベントと同一オチだったんですね。でもジーニアスの時と違って、みんなにもララが視えていたから気付きませんでした。
ソフィが、自主的にパーティ=家族以外に働きかけて成長する良いイベントだっただけに、哀しい完遂イベントでした……。

疾うに栽培完遂だけして、ずっと忘れていたメロンを引き取りました。
で、そのあと猫に追い掛けられる初回台詞がキャラ別なんですね。この時だけ偶然、ヒューバート操作していたので、まさかシンボルキャラで発生すると思わず、迂闊でした。
ちなみに、ヒューバートの台詞は「ネコに好かれる覚えはないんですが……」でした。
ああ、ソフィかパスカルの反応が見たかった。

で、1階くらいなら侵入しても平気かな、と恐る恐るゾーオンケイジに行ってみました。
なんで「パスカルを」ハッキング出来るんだとか、言ってる事が無茶苦茶かつ意味不明とか、公式がエレスハイ状態で面白いです。でも、いわゆるメタフィクション表現を含んでいるので、苦手な方は嫌なのではないかなとも思います。勿論、クリア後ダンジョンだから罪のないお遊びだと思いますけれど、声優さん達はどういう気持ちで演じたのか、気になります。