• 2007年11月登録記事

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イノセンスのPVを見て、「テイルズなのに演出がある」と驚きました。
思い返すと、アビスも多少頑張っていたけれど、ロードの遅さで全てが台無しになっていたため、印象が薄いです。

シンフォニアにまで遡ると、基本的にキャラが突っ立っていて、時々その場で立ち姿勢が変わったりするだけ、と言うのが伝統的なテイルズのイベントシーンだと思われます。要するに2D時代演出のままなんですね。
3Dでの4作目と言う事で、少しはチームにノウハウが蓄積されてきたのかな、と今後にも期待が出てきました。
しかしテイルズは同時に複数チームが別タイトルを作成しているので、イノセンスの制作チームはラタトスクと無関係の可能性が高いですが……。

また二年以上後に最終刊と2巻同時発売とかだろうと思い込んでいたため、発売されていた事に気付かず入手が遅れました。二件目の本屋で確保。
表紙はここで表紙にならないと出番がないので納得のリヴィオ。妥当なので、10巻・12巻ほどのインパクトはありませんが、本誌連載を追っていない麻生としては、リヴィオって白髪キャラだったのか、とそこに吃驚しました。

内藤泰弘氏の描く戦闘シーンは、動きが分かり難いと思います。10巻は何度も読み返してようやく大体のコマの意味が理解できた気がしたけれど、他の巻はそこまで読み込んでいないのでお手上げ。
そんな私なので、今回のようにほぼ全編バトルシーンだと、ページ数の割に話が動いていないのと状況が理解出来ないのとで頭がぽーっとなってきます。
というわけで、リヴィオのエレンディラ戦はほとんど理解不能でした。もうここまでくると最終刊への繋ぎ戦闘の印象なので、ちょっと惜しかったかも。
一方、ヴァッシュのレガート戦は、レガートの絶望を内包した狂気や、銃身を銜えるアクション、そして真っ黒になったヴァッシュと言う感じでツボを外さず、白熱。次巻早々に決着は提示されるのでしょうが……。
あ、ジュライの時のレガートの若さには戦きました。
それにしても、レガートの能力は、糸より念動力であって欲しかったなぁと今も思います。

地球船団からの使者が、直接地表に降りてきた事には、素直に意表を突かれました。
やはりナイヴズが取り込んだ他のプラントたちの存在が、彼との決着の手段になるんですね。

第一期アニメの方で、既に終焉を描いている物語を、後から原作が追い掛けているトライガン。
レガートとの決着とそれが引き起こす物は、アニメをなぞる事になるのでしょうか?
物語自体のラストは連載確認済の方々から色々聞いてますが、コミックスでの結末を期待しています。勿論カラーで。

今更、ドルアーガの塔オンラインがゲーセンで稼働済であることに気付いたのですが、2007年開始予定だったPC用のオンラインRPGは一体どうなったのか、と思ったらゲームショーで情報公開されていた模様。
取り合えず頓挫してなかった事を褒め讃えるべきでしょうか。あとの見所は、バスタードオンラインとどちらが早く稼働するのかくらいか。
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20070920/dt.htm

なお、ドルアーガは、自分の中でチェックはしてもプレイしないゲームとして位置づいているため、SF風になろうが小綺麗になろうが無関心を装う予定だったのですが、この塔は有り得ないんじゃないかしら。さすがGONZO!

また、ドルアーガ新規プロジェクト公式サイトで、D.O.G.(ブルークリスタルロッド)以降の歴史が確認出来るのですが、カイが失踪したり、宰相サルゴンの係累がクーデターでギルが隠者になると言うくだりは無情。
で、そんな感じで80年後を描くらしいアニメ版は2008年春放送開始予定と書いてあるけれど、放送局がどこにも書いていないんですよねぇ……。地上波なのか、CS放送なのか、はたまたネット放送なのか。
これをB.C.S.シリーズと考えて良いものかどうか個人的には疑問ですが、遠藤雅伸氏が関与しているとなるとあまり非難も出来ないナムコレゲー派なのでした。音楽が崎元仁氏と言う点には期待しています。

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文章が小説にならない病(命名麻生)に掛かったので、先日からちょっとした必要もあり絵を描いています。

現在は割とお絵描きモードのようで、相変わらず上達はしていませんが、結構良いペースで描き上がっていきます。こういった乗り気と言うのは周期的ですから、そのうち小説モードに移行するはず、とあんまりスランプ状態を克服する気がないモノグサ文字書きなのでした。

宝塚花組「アデュー・マルセイユ/ラブ・シンフォニー」11時回を観劇。

トップスター・春野寿美礼のサヨナラ公演と言うことで、劇もレビューもお別れ要素有り。
劇は小池修一郎先生オリジナル脚本と言うことで多少の破綻は覚悟していましたが、意外や意外、マトモな筋書きでした。リピートするほど面白いかと言われると、マジシャンの憂鬱の方に軍配が上がりますが。
目的であった春野寿美礼(ジェラール)の生歌は、想像通りかなりの威力。また、未涼亜希(ジオラモ)が歌ウマさんで一気に惚れ込みました。身長や恰幅の問題であまり大富豪には見えなかったけれど、ダンスパーティのシーンで、愛人クラウディアと踊る際二人の身体がとても近くて素敵でした。逆に、春野と桜乃のダンスは二人の間に距離が有り、微苦笑。この時は、マリアンヌの強張りを表現していると思って納得しましたが、ショーのデュエットダンスもそんな感じだったので、純粋に春野が相手役に触れるのが苦手なのかなと。
次期トップである真飛聖(シモン)が、随分とコメディリリーフな使われ方をしていて、美味しい一方、二番手最後の演目としては微妙。壮一帆(モーリス)は悪役ですが、異動前に見た雪組「霧のミラノ」と演技が変わっていなくて、懐かしいと言うべきか、変化がないと笑うべきか判断に迷いました。
演出は、オリオンとスコルピオが対峙する第1場が「ウエストサイド物語」のような感じで、いかにもミュージカル。第6場の訓練場も、照明を巧く使って突然整列した訓練員達が出て来たのでドッキリ出来ましたし、舞台袖の奈落を地下道の入り口にしていたのも成程と納得。堪能出来る作りでした。

問題はレビュー。こちらは演出が私の好みに合わず、うっかり寝そうになりました。
以下、辛口です。
どうも中村一徳先生はキラキラの電飾舞台と音楽で盛り上げ、群舞が激しく踊る、と言う舞台作りが持ち味らしく、ひたすら似たようなショーシーンが続きました。代わり映えのしないシーンばかりで、これなら2003年雪組のショー「ワンダーランド」の方がメリハリがあって面白かったなぁと大あくび。娘役の足を諸出しさせる衣装もどうかと。
特に、第6場のスミレコードはどうなっているのかと言うくらい、直接的なエロシーン(ダーツの的をベッドに見立て男女が重なり合う振り付け)があり、思わず下手の方の何もない空間を見つめていました。

目を覆ったのはそれだけでありません。
前回、月組公演「マジシャンの憂鬱」感想で「アテ書き作品は萌える」と書いたのが今月初め。実際問題、作品の善し悪しや技術以上にスターがウリの宝塚ですので、アテ書きしてあれば、万一駄作でもファンは許せると思うんですよね。
要するに、中詰め辺りからの春野寿美礼ダンスラッシュに唖然としたと言うのが最大の感想です。
退団だからと初めて花組チケットを取った通り、もっと伸び伸びと歌い続ける春野が見たかったと心底思います。第10場のソロダンスなどは、水夏希で見れば面白そうなのですが。
踊りまくる春野なんて、霧矢大夢と大空祐飛が、同じ振り付けで踊らされるくらい眼を覆う、キャストとファンのことを理解していない状況だと思います。
ちなみに前回感想を書いた「MAHOROBA」は、どうパンフを見ても前述の2人が対になっているキャスティングであることに恐々としていたのですが、踊りと歌で分業したり、一緒に踊るときも大空祐飛は違う得物でフリが少し変わっていたりと、ハンデが目立たないようにされていたので問題なし。あれも一種のアテ書きですかね。――月組余談なので置いておくとして。
また、桜乃彩音がこんなに歌えない娘役である事も、今回初めて知ったなと思います。もっとマイク音量を上げてあげれば良いのに。
そう、音響効果も悪かったです。ハウリングが二度も発生。今まで宝塚でこの手のミスを体験した事がなかったので、本当にビックリしました。
そんなわけでレビューだけは本当に相性が合わなかったのですが、それでも春野や未涼が歌えば素晴らしく、スターが舞台を支えていることを実感できました。生徒さんは偉い!

少しは良い所も。
劇場内は今公演限定でボンボンショコラを販売。これがなかなか食べ応えのある良い商品でした。販売時に暖めてくれるともっと嬉しかったです。