• 2015年01月登録記事

葉室麟著「恋しぐれ」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
与謝蕪村は、老いらくの恋をいさめられつつ、妻子、良き友人や弟子達と日々を過ごした。そして、師・蕪村の最期の言葉と天明の大火の経験をもとに、呉春は白梅図屏風を描き上げる。

7編の短編から成る物語。
俳句と日本画という、まったく知らない世界でしたが、とても雰囲気があり面白かったです。
蕪村は俳人なだけでなく、絵師でもあったんですね。
友人・弟子という人々も蒼々たる有名人なのですが、作中の説明なく名前で分かったのは円山応挙くらいで、呉春(作中では松村月渓)ですら後から有名人だと気付きました。
そのくらい無知な状態での読書だったのですけれど、作中で作品や当時の評価が語られるので、物語を読むにあたって妨げにはなりませんでした。

登場人物である京都の文人は、皆いい人で魅力的。
特に「雨月物語」の著者・上田秋成が、意地悪なことばかり言う屈折した男だけれど、根は悪くないと感じられる人物に描かれていて、実像はどうだったのかとても気になりました。

行き先に困って、占いをしてみたところ「ポルポタの浜辺で、美しい出会いが…」と2回出たので、港町ポルポタへ赴きます。
で、早速浜辺を探してみましたが、なんだ、ニキータじゃないですか。
これが“美しい出会い”と言えるか疑問ですが、これで「ニキータ・最後の商い?」が進められます。

なんと、ニキータは記憶喪失でした。
なるほど通常の状態であれば、彼が行商もせず無為に浜辺を歩いているわけがありませんでしたね。
一旦ジオで、ニキータから薬を買う約束をしていたクリスティに会ったものの、それからどこに行けば良いのかわからず、何度も関係ない土地に行ってはニキータが離脱するので、ポルポタへ連れ戻しに行きました。
残り2回分の薬を取りに行かないといけないのでしょうけれど、ニキータがどこで薬を取って来たのか、流して聞いていたせいで、分からなくなってしまったのですよね。
仕方なく攻略サイトで確認させてもらい、ガトへ向かいました。すると、寺院へ向かうダナエの後ろ姿を見掛けたのですが、シナリオ中なのでまずは逆のクンカン鳥の巣へ向かいます。
1回目は問題なく薬を確保したものの、2回目はニキータが巣から落下。またポルポタに迎えに行きましたが、当然ニキータは元の守銭奴に戻っていて……。

ところでこちらにいる、アンジェラさん
今までに、何人もの悪人を斬り捨てた、超〜正義の人にゃ

という脅し文句には笑ってしまいました。

サボテン君に報告した後、改めてガトの寺院へ。
シナリオ「彷徨の回廊」が始まりました。ダナエはマチルダを延命させるため、時の流れが違う妖精の国へ連れて行くと言うのですが、そこに突然剣を構えた男が乱入。

エスカデ乱入

あれ!? エスカデが生きてた!!
主人公もビックリして仰け反っていますが、てっきり前シナリオで死んだものと思っていましたよ。そして、エスカデの評判が悪い理由は、このシーンでよく分かりました(苦笑)。

場所を変えて、遂に対峙する2人。
今度こそ、ボス戦戦闘曲が掛かりました。

誰に加勢する?

三択です! 一応、直前セーブがあるので3パターン確認してみます。

1回目は、一番人気が低そうな「エスカデに加勢」。
台詞もなく戦闘開始です。はっきり言って、エスカデは強く、ダナエは弱いNPCなので、楽勝でした。ダナエの必殺技が完璧にエスカデに決まったのに、HPが65パーセントも残ってましたからね。
エスカデはマチルダに対し「生きてたら奇跡だ」と言うので、前回の私の勘違いとは違い、彼はちゃんとトドメを刺したつもりがあるのでしょう。

リセットしてやり直した2回目は、前回同様日和見の「自分には無関係」。
……ダナエに凄い勢いでキレられました。

無関係!?

どちらかと言うと、君たちが勝手に過去話をしてきたら人に引き合わせたりと巻き込んだのでなかったか?
もしかして三つ巴の戦いになるのかと思ったら、なぜかエスカデが勝手に加入し、以降の展開は同じでした。

3度目の正直、本命の「ダナエに加勢」。
今回も戦闘前の台詞はありませんでした。エスカデはさすがにダナエより強かったですが、前回主人公とペットだけで倒せていますので、問題なく勝利。
こちらの展開の方だと、アーウィンは「世界を滅ぼす」と明言しているんですね。そして、エスカデの安否は聞いてくれないのね、マチルダさん(苦笑)。
ダナエの願いも必要ないというマチルダは、友達甲斐がないとも思うし、本当にマチルダ本人が望んでいないならダナエの行動はただのお節介だとも思うし、なかなか難しいところです。

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村中甘泉堂の「羽二重いちご 稚児のほっぺ」
http://www.kansendo.com/item/season/entry-110.html

実物を見れば意図はよく分かるものの、ちょっと食べ難い名前です。

羽二重餅を使った苺大福。
甘さは控えめ。イチゴは予想外に酸っぱかったです。紅ほっぺには、もう少し甘いイメージがあったので驚きました。
正に幼児の頬のような餅の柔らかさや、さらっとしているので指で摘まみ上げても破れない点は、個人的にとても好き。
それだけに、酸っぱいイチゴに当たったことが残念でなりません。

なお、写真は袋詰めの状態で撮りましたが、パックされておらず、セロファン止めしてあるだけという包装の素朴さには驚きました。
細かいところでは、袋に高さがあって取り出しにくいのも難点かな。
でもお値段設定からして「町の和菓子屋さん」という感覚で、この気取らなさが丁度良いのかもしれません。

ドラグーン編が終わった後、ペットのレベル上げ等をしてマイホームに戻ったところで、行き倒れの草人と遭遇……と思ったら、家の前にいた草人が神界で樹になったそうです。
恐らく、マナの樹のことなのでしょうが、「ラブ」を集めたという自覚がなかったので、なんだか不思議な感じです。
シナリオは「夢の檻の中へ」。
ところが、なにも起きません。草人たちがマイホームに集まって来ただけですね。次に何をしたら良いのかヒントもないので、取り敢えず、前回エスカデと別れた時に妖精がくれたヒントを頼りに、ウルカン鉱山へ向かいます。
すると、入り口でポキールが待ち構えていました。
話しかけると、シナリオ「ポキール・夢への誘い」が開始。そしてシナリオタイトルが出た次の瞬間が、これ。

……え!?
特徴的な髪型と葉っぱのバンダナからして、子供時代のエスカデみたいですね。頭の大きさに妙に感心してしまいました。
そして、この頃から偉そうだったのかぁ。筋金入りですね。
独り言の多い少年は、幻のように消えてしまったので、その後を追ってみます。
すると、子供時代のアーウィンとマチルダの幻影も登場。二人ともとても可愛いので、肩入れしてやりたくなります。
結局、アーウィンがマチルダの精霊力を奪い、エスカデがその瞬間に到着したのを見届けた段階で、現実世界に戻ってきました。
戻って来た途端、大人エスカデに「オマエ、どっちに付くつもりだ?」と詰問されるのはヤメて欲しいですね(苦笑)。しかも、なぜかアーウィンかエスカデかではなく、ダナエかエスカデかという二択。
日和見で「どちらとも言えない」を選んだら、エスカデに襲われ──返り討ちにしてしまいました。

ええと、このストーリーは「エスカデ編」じゃなかったんですか?

選択肢次第で死ぬキャラクターだとは聞いていましたが、ボス戦曲にすらならず、ダンジョン探索BGMのまま戦って終了とは……こんなのアリなの?
エスカデも、アーウィンとマチルダの幻影のやりとり自体は見ていたのかな、と少し考えてみたのですが、エスカデの性格からすると、見ていても関係なさそうですね。
結局、アーウィンの真意は語られていないから、アーウィンがマチルダを騙して精霊力を奪ったと解釈できるし、マチルダの弱音は「騙されて自分を見失っている」だけに聞こえるでしょう。
人は、自分の見たいようにしか物事を見ないということを、体現しているような男でした。

攻略サイトを参考に、ロリマー聖鉄から全身鎧「ロリマーフルメイル」を作り、とりあえず防御力だけ鍛える改造を施しました。
防御力99はつまらないかな、と思ったので、改造の最後の行程はしていません。
結果、叩・斬・突防御がそれぞれ54、魔法防御が8という装備に。
これまで装備していた「ミスリルアーマー」が叩防御4、斬防御6、突防御6、魔法防御0だったので、なんと驚きの強度10倍!
ちょっと強化し過ぎましたね。

ということで準備万端、奈落へ突入し、挑むはドラゴンキラー編最終シナリオ「真紅なる竜帝」です。

真紅なる竜帝

ラルクがいると思ってNPC枠を空けて行ったのですが、シエラが来たので、彼女と同行することに。イベントだと一撃必殺のドラグーンですが、Lv.24なので、実際はうちのランドドラゴン(Lv.25)より弱いですね。
奈落は延々と右手に進んだところ、シャドールたちが現れて底まで送ってくれました。
ボス戦の前はシエラがちゃんと声を掛けてくれるので、有難いですね。

まずは、変貌させられたラルク戦。
姉を超えたいという願望のせいか、シエラが集中攻撃を受けて戦闘不能になり、ランドドラゴンも魔法攻撃2発で沈みましたが、主人公は巧く魔法の無敵効果を使って避けることができたので、1人ノーダメージ勝利。
やはり、改造後スターゲイザーは凄まじい威力を誇っています。改造を極めると4桁の攻撃力に達してしまうそうですが、このまま攻撃力76で最後まで行けるんじゃないかな、と思いました。
戦闘後はラルクが消滅してしまい、ちょっと打ち拉がれました。

結局ティアマットは復活し、焔城を探索する事に。
ここが異様に広い上、落とし穴ゾーンばかりで大変でした。位置関係を掴もう等という努力は放棄して、ただ黙々と総当たり。
途中、全滅することもあったので、やはり防御力99まで鍛えておくべきだったかも知れません。最高装備が「ミスリルアーマー」のままだったら、突破できなかったんじゃないかしら……。
武器の方は、これまたロリマー製のハンマー「ジャッジメンテス」(攻撃力75)を手に入れたので、持ち替えてみました。数字で分かる通り改造後スターゲイザーの方が強いのですが、素の数値が高い=改造したらもっと強くなるのでは、という目算で、ハンマー使いに転向を検討するためです。あと、イビルウェポン(Lv.61)という敵には槍のダメージが通り難いような手応えだったので、ハンマーの方が楽に進めました。
ハンマーを使っていたら、なぜか戦斧技(ダイダルウェイブ)を覚えたのが不思議です。
また、セットした必殺技が使えなくてボス戦で慌てました。ハンマーって、なにかバグがあるんでしょうか。
最近「しゃがむ」を使ってもHPが回復しないのも気になっています。

ティアマット戦は、体が大きいのに当たり判定が極めて部分的で、どこを攻撃したら攻撃が通るのか把握するまで苦労しました。
シエラもランドドラゴンもあまり攻撃を耐えられないので、とにかく主人公が頑張って、今回も1人で戦っていた感じ。メニューも開けないので、疲れました。

最終的には、アンジェラとラルクが殺してしまった竜も蘇ったので、世界崩壊の引金を引いたことへの責任は果たしたかな。
ドラグーンの寿命はどうなってるのかとか、数日でラルクと再会してるじゃないかとか、色々気になるところもありましたが、ハッピーエンドで良かったです。