• 2011年10月登録記事

2012年のエリザベート役(Wキャスト)に春野寿美礼が配役されたことを知って、慌てて帝国劇場の公式サイトを見て来ました。

帝国劇場「エリザベート」
http://www.tohostage.com/elisabeth/

東宝チャンネル プロモーション映像
http://www.youtube.com/watch?v=cbATrQmOXiY

ご本人には申し訳ないけれど、女性としての春野寿美礼に「美貌」と冠するのは正直難しい、と思ってしまいます。反面、エリザベート役の曲をどう歌いこなすのかはとても興味がありますね。
ちょっとだけ来年が楽しみになりました。

「ヴァレンチノ」DVD感想の最終回です。
リミットにしていた宙組東京公演までは約1ヶ月。そろそろ生舞台が観たい症候群が出て来ました。

【2幕10場 ジューンの幻想】
帰宅したジューンは、ラジオでルディが緊急入院したことを知る。病院へ行こうと立ち上がったところに一本の電話が鳴り響き、知らせを受けたジューンは声もなく立ち尽くす。

電話の音を聞いて立ち止まるジューンは、まるで人形のようにギクシャクとした動きで、まるで「その電話を取ってはいけない」と知っているように思います。いや、作家である彼女なら、このタイミングで掛かってくる自分宛の電話に悪い予感を刺激されても奇怪しくはないですよね。
茫然とタイプライターの前に座り指を動かそうとした彼女は、けれど結局言葉を紡ぐことができなかった。この時、ルディの死によって脚本家ジューンの心も死んだのかも知れません。

8場でルディが告白した通り、彼は「現実の恋人としては失格」でしたね。だって、生きて結ばれることができなかったのだから。
幻のルディたちと共に去っていくジューンが、涙に濡れた顔だけれど微かに微笑んでいたことが救いです。

【2幕11場 再生〜ジューンのバンガロー】
ルディの葬儀から1年後、ジューンも急死。ジョージは遺品のタイプライターで2人の回想録を書くことにする。
幻想の中、オレンジの枝を手折った移民の青年が、飛び出してきた女性にオレンジを手渡す──

家具に白い布が掛けられたバンガローをゆっくりと見渡すジョージの背から、懐かしむような、慈しむような想いが滲み出ています。
きっと友人として招かれたこともあるだろう見知った家が、こんな風に閑散としてしまったことで、改めて喪失感を感じているのでしょう。

ルディとジューンの幸せな出逢いを、私は幻想だと解釈しました。プログラムの言葉から考えるに、演出家も「天国の光景」と思って創作したようです。一緒に観劇した友人は、ジョージの回想録で描かれる2人の出逢いだと思ったそうです。
どう解釈するにせよ、最後に笑顔で終わって幸せです。

【アンコール】
此処からフィナーレに突入。なお、実際の舞台では、ここでかなり長い暗転があったのですが、DVDでは短縮されています。直ぐ幕が開き直すのは嬉しいけれど、もう少し余韻があっても良いと思うのは贅沢でしょうか。
「アストロリコ」演奏の痺れるタンゴに乗って、まずは悠未ひろをセンターとした男役群舞。
前場に出ていた春風が、衣装をシャツ含む上から下まで着替えた上で口紅をショー仕様の色に塗り直している早業に驚きます。
東京公演では男役群舞の星吹彩翔が良いポジションにいて目に留まったのですが、DVDを観てあれは天羽珠紀の代役だったのだと気付きました! 天羽も好きですが、芝居と歌の人と言う印象が強いので、星吹の入ったバージョンも観られて良かったです。
途中から娘役の群舞に代わり、ここでセンターを務めるのは七海ひろき。上半身は文句なしに美しいのですが、さすがに男役がロングドレスで踊るのは難そうですね。同時に、この激しい振りを美しい裾捌きで対処する娘役たちは、さすがに「娘役」だと感心しました。
主演コンビが登場後、4組のデュエットダンスになるメンバー構成にさり気なく寿つかさが入っているのが嬉しいです。
また、ラストのポージングで、蒼羽りくが抱きかかえた娘役に非常に優しい顔で笑いかけている姿が映り込んでいて、思わずトキメキました。

最後に挨拶まで含まれて、DVD本編は終了。
収録日は、東京公演中止発表があった3月17日だったのですね。 東京公演が実現して、本当に良かったと改めてあの日の感動を思い出しました。

さて、ショー「Apasionado!!II」には、奇しくもヴァレンチノをモチーフにしたシーン「熱視線」があります。来年2月の再演での「熱視線」は、この公演を経てどんな風に変わるのか、そんなところも楽しみです。

現在地:Chapter Finalクリア

本編クリアしました。
これからが「不思議のダンジョン」本番という感じですが、一応メインストーリーは終わったので、以後は他作品と平行にしたいと思います。

以下、本編の感想。
最後の局面で、アチャモの持つ「遺跡の石」が絡んできて、お約束とはいえ熱い展開に燃えました。
ところで、私の記憶には残っていないのですが、ヨノワールに遺跡の石を見せたことはありましたっけ? もし見せていたなら、アチャモがジュプトルたちと一緒に処刑されかけた理由はそこにあったのかも知れませんね。

「磯の洞窟」は、前回散々に落としたベラップが同行。
はたして名誉回復なるか?と思っていたら、ベラップがドクローズの正体を知る展開が待っていました。
それ自体は待望していた展開なのに、ベラップは騙されていたことに怒るあまり、ポケたんを置いて先に追い掛けていってしまうので、やっぱり駄目な奴だと思わされました。しかも、最終的にはスカタンクが格好良いところを見せたので、ドクローズを散々に貶したベラップの株が相対的に下がるという散々な結果になりました(苦笑)。
ポケたんを庇ってくれた点は評価したいけれど、それもベラップが事前に敵の正体を思い出していれば済んだことですしね。

さて、その間に時の歯車を5つ集めてきたジュプトル。
ポケたんが1つのダンジョンを探索している間に、1人で4箇所も回ってくるなんて、相変わらず有能な男です。
ふと気付きましたが、これまで作中で主人公たちが確認した時の歯車は、キザキの森、霧の湖、地底の湖、水晶の湖の計4つ。もう1つはどこにあったのでしょうか。もしかしたら、エンディング後ダンジョンで行けるのかな?

幻の大地へ進むと、遂にヨノワール戦。
頼りの「ふっかつのタネ」0個、お供のヤミラミ6匹に囲まれていると言う危機的状況でしたが、敵のHPが低めで助かりました。
未来を変えると、未来世界のポケモンや人間は消えてしまうということが語られ、凄い覚悟を抱いて行動していたのだなと改めて記憶喪失前の主人公やジュプトルに感心しました。この場合、タイムパラドックスは考えないで受け入れています。
でも、主人公は絶対奇跡が起きて復活しますよね!
と安心して次元の塔まで攻略したところ、主人公が消滅し、後日談でアチャモが泣き伏したままスタッフロールに突入してしまったので、こんな寂しい終わり方をするとは信じ難く、Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)エッ!? って顔になりました。
もちろん、最終的にはディアルガの力によって主人公が復活し、一安心したわけですが。
ただ、主人公は元人間だったのに、フシギダネとして復活したことは気になりました。これからの一生をポケモンとして過ごすことになるのですよね。結局なぜポケモンになってしまったのか原因は分からず、過去の記憶も戻っていないまま……だけれど、もう一度アチャモと会えただけでも幸福なのだから、仕方ないですね。
個人的には、ジュプトルも再生して、また3人で過ごさせてあげたかったです。

ポケモンは種類が多過ぎてそれぞれの特性を掴めていませんが、主人公とパートナーにしたフシギダネとアチャモ、そして物語のキーパーソンであるジュプトルの3匹はとても好きになりました。
ギルドの仲間たちや、他の探検隊のメンバーなど、キャラクター性が豊かで、なかなか楽しいゲームでした。
元々、「不思議のダンジョン」シリーズは最初から完成されたシステムを備えているので、その点で大きな不満がないのは大きかったです。

twitterにて、シンフォニアOVA世界統合編1巻パッケージ及び特典の詳細が続々公開中です。
シンフォニアOVA Twitter

気になるパッケージ絵は、コレクターズ版は古代勇者、エクスフィア版はクラトス(ジャッジ服)&ユアンです。
この調子だと、2巻エクスフィア版パッケージはミトスとマーテルなのでしょうか?
ロイドとコレットに戻ると言う可能性も勿論ありますが、OVAでの古代勇者組優遇にはつい期待してしまいます。
そして、麻生はテセアラ編からコレクターズ・エディションのみの購入に絞り、世界統合編1巻も既に予約済なのですが、やはり両エディションも買わなくてはならない感じですかね!

【2幕8場 パーティー会場】
試写会は成功。怪我をおして壇上に上がったルディは会衆に“ルドルフ・ヴァレンチノ”がジューンの創作した人物であることと、彼女への想いを告白する。ジューンもまた、どの役よりもルディ自身が好きだと応え、2人は祝福される。

まず、口々に試写の感想を語る客たちが登場しますが、星吹彩翔が言う「クラブ21でマフィアとやり合って」云々の台詞、DVDだと、彼が数分前は悪い笑顔を浮かべてリンチに加わっていた姿を観ているので、別の役と分かっていても笑ってしまいました。

このシーンを観ていると、アリスとジューンも単なる仕事上の知人ではなく、ジョージも含めて3人で友人関係にあったのではないかと想像させられます。
ジューンと、彼女の夫と、ジョージと、アリス。この4人が恐らく大学時代の友人だったのではないでしょうか。
少なくとも、ジョージはジューンの結婚と別れから知っていて、ずっと彼女を愛し続けていたのだと私は思います。女性としても、友人としても。だからこそ、このシーンで壇上のルディが彼女について話す間、斜め後ろから優しく推移を見つめているのだと思うし、そんなジョージが映り込んでいるのが嬉しいです。

そしてルディの方は、ジューンを取り戻すことで「ヴァレンチノ」である自分を受け入れられたのですね。
ジューンこそが「ルドルフ・ヴァレンチノ」という虚像を作り上げた張本人なのですが、それは青年ルディを愛するからこその二次創作なものだったのだよな、と想います。
二次創作と言うのは、オリジナルが好きだからこその妄想炸裂ですから。

あ、後ろにある食事は普通に美味しそうでした!

【2幕9場 パーティー会場のロビー】
記者会見のため、ルディはジューンを先に帰す。「チャオ」と笑顔の一言を残して。

観劇時は、大体次のシーンになってから泣かされていたのですが、DVDでは「チャオ」の瞬間に涙が込み上げてしまいました。
ルディの満面の笑みと、ジューンの瞳から零れる幸せの涙。
この一瞬だけにしか存在しない、幻の時間。その儚さに泣かされました。