• 2015年11月登録記事

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木曽口・中津川の松月堂の栗きんとん。
http://www.syogetsudo.jp/webshop/

久し振りに頂きました。
「栗きんとん」とだけいうと、おせち料理に入っている栗餡のイメージがありますが、中津川の「栗きんとん」は、栗を漉したお菓子。言うなれば「和菓子版マロンシャンテリー」ですね。

大きさは横幅3.5cmくらい。
色は、かなりくすんでいますが、それもそのはず。なんせ、原材料は栗と砂糖だけ!
非常に素朴で、確かに素材通りの味がします。しかし非常に濃厚で、後味が残るのが実に不思議でした。
サイズは小さくても、十分な満足感がありました。

うたわれるもの 偽りの仮面

http://utawarerumono.jp

話が動くかと思うと、翌週に速攻否定されるという流れで、結局まだまだ全貌が見えません。
キャラクター紹介と日常話が続くのは平和で良いことだけれど、アトゥイの浮遊するお供が急に登場するなど、ところどころ話がブツ切れで、丁寧とも言えない進行だと思います。

ハクオロは皇だったから、知り合う面々がお姫様ばかりでも違和感がなかったけれど、いまのところ公式な立場がないハクがお姫様とばかり知り合うのは違和感。BLネタが多いのも、ちょっと食傷気味。そもそもアニメ・ゲーム内のBL好き女子って、需要があるのでしょうか。キャラクターの個性として1人くらい設定されていても良いけれど、複数のキャラクターに飛び火するのは少々引きました。それとも、ヤマト上層部が腐っているという暗喩だったりするのでしょうか。

ココポとムックルが縄張り争いを始めるかと思いきや、超仲良しだったのは、とてもホッコリしました。

スタミュ 高校星歌劇

http://hstar-mu.com

実は、今期一番楽しく見てるかもしれないアニメ。
4話まではギャグアニメだと思っていたのに、普通に青春アニメになってきました。これはこれで、嬉しいです。
ただ、主人公である星谷がチームリーダーになるのは「メタ」視点で理解できるけれど、作中でリーダーを決めるやり取りがなかったので少し釈然としません。主人公という理由を除いたら、空閑の方がちゃんとメンバーに目が行き届いていて、大人で、実力的にも妥当では。まぁ、本人が辞退しそうですが。
お披露目公演のアニメーションは、少しタイミングがずれていたり、ターンが遅れたり、ぶつかりそうだったりと、なにかしら人間的に「揃っていない」感があって、揃った動きを描くより大変だろうにと感心しました。

シーンに合わせて挿入することも増えてきたのに、相変わらずスタミュの曲は、ミュージカルらしくありません。なぜそう感じるのか、なんとなく分かってきました。
まず、スタミュの楽曲には、聴衆を笑わせたり泣かせたりしようという意図が薄く、単に格好いい曲になっています。
私は、ミュージカル曲というのは、実は「90年代ゲームサウンド」に良く似ていると思うのです。この1曲で「泣かせるぞ」だとか「笑わせるぞ」といった、シーンに合わせて観客の感情を動かそうという意図が強く、ドラマチックな構成になっているんですよね。
そして歌詞。ミュージカル曲の歌詞って、基本的に「心情吐露」か「状況説明」であって、それが次の行動に繋がると思うのですが、スタミュでこれに該当するのは、3話の天花寺が天使(猫)を探すシーンくらい。曲のシーンを飛ばしても話が通じてしまうということは、その時点でミュージカル曲ではないのですよね。

PSP®「プレイステーション・ポータブル」向けPlayStation®Storeにおける各種コンテンツの販売終了、およびUMD®Passportサービス終了のお知らせ

タイトルの時点ではPSP向けの配信サービスが終了するように読めたので、ゲームアーカイブス「信長秘録 下天の夢」を急いで買わなくちゃ!と焦りました。正しくは、PSPを直接PS Storeに接続して行うサービスが終了するということなのですね。
PSPは“WPA2に対応していない”という無線ネットワークセキュリティ上の問題があったので、仕方ないことですね。
現在の私はPCを経由して購入・インストールしているので、特に影響はないのですが、過去に色々とあって、PSPを持ってPS Spotを彷徨っただけに、サービス終了は感慨深い物があります。

幡大介著「千両役者捕物帳」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
旅一座の女形・千代丸は、北町奉行所同心・桜山家のご母堂の凶器を鎮めるため、亡くなった娘の身代わりを演じたところ、今度は遠縁の親戚・千太郎として跡継ぎに仕立て上げられてしまった。一座も者も千太郎の小者を演じつつ、八丁堀の陰謀に巻き込まれていく。

予備知識なく、本屋で「時代劇」フェアとして平積みされている中から、面白そうだ!と直感で選んだ本。
タイトル通り、末は千両役者と見込まれている女形の千代丸と仲間の旅芸人達が、姫君や同心等の役を演じつつ謎の事件を解くコミカルな時代劇。ある種の演劇小説である点や、旅一座のキャラクター性、出自は小作人の役者が同心たちの世界を盗み見る面白さといったものがありましたが……残念ながらこのお話はシリーズの1巻目だったのですね。そのため、一冊丸ごとが序章。登場人物の紹介と、多くの謎を提示しただけで終わってしまいました。正直、拍子抜けでした。

藤本勘太郎一座の面々が、キャラクターとして立っているだけでなく、頼りなかったり狡かったりしつつも、肉親のような情で結ばれていて、みんなが千代丸を助けようと必死なのが良かったです。
また、最初のお芝居をしているときの、台詞がすっぽ抜けてアドリブでとんでもない展開にしてしまう辺り等は多いに笑いました。

よみうり大手町ホールの「新妻聖子コンサート2015 ~ Musical & more …~」19:00回を観覧。
http://www.seikoniizuma.com/wp/

最初にコンサート内容と関係のない話で恐縮ですが、終演後、シルヴェスター・リーヴァイ氏に遭遇しました!
来年の東宝新作ミュージカル(王家の紋章)の繋がりで、来日中の氏が観覧されていたのです。もちろん関係者に囲まれていて声なんて掛けられませんでしたが、「エリザベート」の大ファンとしてはとてもテンションが上がりました。

セットリストは下記の通り。

  • 0.Overture
  • 1.SWAN LAKE(オリジナル曲)
  • 2.自由の鳥になれ風になれ(オリジナル曲)
  • 3.ラマンチャの男(ラマンチャの男)
  • 4.Sisters(オリジナル曲)
  • 5.僕こそ音楽(モーツァルト!)
  • 6.私だけに(エリザベート)
  • 7.Interlude
  • 8.Lover Come Back to Me(ジャズ)
  • 9.抱いてくれたらいいのに(工藤静香)
  • 10.I love you(尾崎豊)
  • 11.I Dreamed A Dream(レ・ミゼラブル)
  • 12.Bring him home(レ・ミゼラブル)
  • 13.GOLD(GOLD~カミーユとロダン〜)
  • アンコール Nessun Dorma(トゥーランドット)

今年、TV番組のカラオケ採点バトルで優勝されたと聞いた時は、機械採点にはコツがあるから、必ずしも歌の善し悪しでは決まらない……などと思ったのですが、歌はさすがにお上手でした。
また、バンドも4人とは思えない厚みのあるサウンドで、生の迫力に圧倒されました。特にピアノ演奏の五十嵐宏治氏はピアノとキーボードの同時弾きであれだけ繊細な音が出せるのは驚きです。

出だしの「SWAN LAKE」は、白鳥の湖を打ち込んでいる曲の面白さは面白かったものの、バックミュージックは強過ぎ、マイクはエコーが効き過ぎだったと思います。このバランスの悪さは2曲目以降は調整されていました。
個人的には、オリジナルの「Sisters」が一番素敵な曲だと思いました。
歌い始めた瞬間、オリジナル曲なのに知っている!と驚いたのですが、今回連れて行ってくれた友人からCD「アンダンテ」を借りたことがあり、そちらに収録されていたことに後で気付きました。

ミュージカル曲に関しては、後半のレ・ミゼラブル2曲が良かったです。特に「Bring him home」。つくづく名曲だなと浸りました。日本語版「彼を返して」で歌って貰えたら、もっと台詞と合わせて味わえて嬉しかったです。
ただ、レ・ミゼラブルの曲に関しては、既知だが聞き込んでいないという点が良く作用したのかもしれません。
中盤のミュージカル2曲に関しては、私が中川晃教版(初演ライヴ盤)と宝塚版に聞き慣れてしまっているので、そのリズムを崩されると没頭できないのが難点でした。あと、英単語だけ流暢なのも却って引っ掛かるものですね(笑)。
モーツァルト!なら「ダンスはやめられない」、エリザベートなら「最後のダンス」の方が、彼女には合っているのでないかと思います。

アンコールの「Nessun Dorma」は、オペラ歌手でないため低音が物足りませんでしたが、高音部分は素晴らしい響きでした。

“持ち歌”だと思っていた「命をあげよう(ミス・サイゴン)」が聞けなくて少し残念でしたが、ミュージカル中心に緩急のバランスが良いセットリストだったと思います。
また、歌だけでなく合間のMCが気さくでテンポ良く、楽しい1時間30分強でした。