よみうり大手町ホールの「新妻聖子コンサート2015 ~ Musical & more …~」19:00回を観覧。
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最初にコンサート内容と関係のない話で恐縮ですが、終演後、シルヴェスター・リーヴァイ氏に遭遇しました!
来年の東宝新作ミュージカル(王家の紋章)の繋がりで、来日中の氏が観覧されていたのです。もちろん関係者に囲まれていて声なんて掛けられませんでしたが、「エリザベート」の大ファンとしてはとてもテンションが上がりました。
セットリストは下記の通り。
- 0.Overture
- 1.SWAN LAKE(オリジナル曲)
- 2.自由の鳥になれ風になれ(オリジナル曲)
- 3.ラマンチャの男(ラマンチャの男)
- 4.Sisters(オリジナル曲)
- 5.僕こそ音楽(モーツァルト!)
- 6.私だけに(エリザベート)
- 7.Interlude
- 8.Lover Come Back to Me(ジャズ)
- 9.抱いてくれたらいいのに(工藤静香)
- 10.I love you(尾崎豊)
- 11.I Dreamed A Dream(レ・ミゼラブル)
- 12.Bring him home(レ・ミゼラブル)
- 13.GOLD(GOLD~カミーユとロダン〜)
- アンコール Nessun Dorma(トゥーランドット)
今年、TV番組のカラオケ採点バトルで優勝されたと聞いた時は、機械採点にはコツがあるから、必ずしも歌の善し悪しでは決まらない……などと思ったのですが、歌はさすがにお上手でした。
また、バンドも4人とは思えない厚みのあるサウンドで、生の迫力に圧倒されました。特にピアノ演奏の五十嵐宏治氏はピアノとキーボードの同時弾きであれだけ繊細な音が出せるのは驚きです。
出だしの「SWAN LAKE」は、白鳥の湖を打ち込んでいる曲の面白さは面白かったものの、バックミュージックは強過ぎ、マイクはエコーが効き過ぎだったと思います。このバランスの悪さは2曲目以降は調整されていました。
個人的には、オリジナルの「Sisters」が一番素敵な曲だと思いました。
歌い始めた瞬間、オリジナル曲なのに知っている!と驚いたのですが、今回連れて行ってくれた友人からCD「アンダンテ」を借りたことがあり、そちらに収録されていたことに後で気付きました。
ミュージカル曲に関しては、後半のレ・ミゼラブル2曲が良かったです。特に「Bring him home」。つくづく名曲だなと浸りました。日本語版「彼を返して」で歌って貰えたら、もっと台詞と合わせて味わえて嬉しかったです。
ただ、レ・ミゼラブルの曲に関しては、既知だが聞き込んでいないという点が良く作用したのかもしれません。
中盤のミュージカル2曲に関しては、私が中川晃教版(初演ライヴ盤)と宝塚版に聞き慣れてしまっているので、そのリズムを崩されると没頭できないのが難点でした。あと、英単語だけ流暢なのも却って引っ掛かるものですね(笑)。
モーツァルト!なら「ダンスはやめられない」、エリザベートなら「最後のダンス」の方が、彼女には合っているのでないかと思います。
アンコールの「Nessun Dorma」は、オペラ歌手でないため低音が物足りませんでしたが、高音部分は素晴らしい響きでした。
“持ち歌”だと思っていた「命をあげよう(ミス・サイゴン)」が聞けなくて少し残念でしたが、ミュージカル中心に緩急のバランスが良いセットリストだったと思います。
また、歌だけでなく合間のMCが気さくでテンポ良く、楽しい1時間30分強でした。