• 2010年10月登録記事

世間から数日遅れていますが「電撃プレイステーション」vol.492を読みました。
http://dps.dengeki.com/

「タクティクスオウガ 運命の輪」の松野氏インタビューを読んで、評価が高くコアなファンが付いている作品を作り直すプレッシャーと、挑戦に感じ入りました。
そこまで気合を入れて作り直された作品ならば、こちらもオリジナルとは一旦頭を切り離して堪能したい、と期待が高まる一方です。
とりあえずその気持ちの現れとして、タクティクスオウガプレイに備えた日誌カテゴリを作ってしまいました。

そして松野氏のインタビューに頷く度に、嬉しさより不安が増すのが「ヴィーナス&ブレイブス ~魔女と女神と滅びの予言~」PSP移植の報です。
http://news.dengeki.com/elem/000/000/314/314754/
2011年は「セブン」発売10周年ですし、もう2度と動きがないものだと諦めていたシリーズなので、まず第一の気持ちとしては嬉しいです。携帯機向きのゲームだと思いますし、これを機にプレイ人口が増えたら良いと期待しています。
が、兼テイルズファンの麻生でも、この作品にテイルズキャラが投入されるのは凄く残念です。
せめてPS2版にあったKOS-MOS@ゼノサーガが登場するサブイベントのように、V&Bタッチの絵で書き下ろされていれば良かったのですが……。
もっとも、世代交代ゲームである以上、テイルズキャラは仲間になるのでなく招喚攻撃的な位置付けと思われます。それならば、V&Bの世界観を大切にしたい旧作ファンは機能を使わず進めると言う対処方法がありますが、逆にテイルズファンとして考えればその程度のキャラ露出でこのゲームを買う必要はなく、何の為のコラボなのかと疑問に感じます。
他には、家系図機能を付けるとか、年表の辻褄が合わない所を欲しいのですが、今のBNGIにそこまでは望めないでしょうか。せめてバグは消えていると信じます。

ウィリアム・シェイクスピア、ジョン・フレッチャー著「二人の貴公子」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
厚い友情で結ばれた従兄弟同士の王子アーサイトとパラモンは、共に王女エミーリアを見初めたため命を掛けた決闘を行う。戦いの果てに勝利したのはアーサイトだったが、直後に落馬してしまう。絶命の寸前、彼は勝者の権利を譲り、パラモンがエミーリアと結ばれる事になる。

二人の貴公子は、近年新たにシェイクスピアの作品と認定された戯曲。
昨年、これを元にした月組バウ公演があり、未見ながら気になっていたので訳本を読んでみました。

アーサイトが追放処分になり、パラモンが牢に残された時点で、「真夏の夜の夢」のように幾つもの組み合わせと視点で話が交錯するのかと思いましたが、直ぐ二人が再会して決闘話になるので、纏めてしまうとかなり短いお話でした。
二人の貴公子は、アーサイトの方がやや現実的で、パラモンの方がやや理想主義的に見えて、実はお互いの持っていない面を愛してる印象を受けました。この二人、お互いを欠いて生きていけるのか疑問で、終幕後の展開に明るい想像が描けません。
エミーリアがもう少し能動的にどちらかを愛すとか、せめてフラヴィーナの思い出より二人を愛しく思うような事があれば、決闘の意義を感じられそうです。
もしこの戯曲を元に私が創作するならば、二人が失う物に釣り合う価値を決闘に付与するとか、決闘に助太刀する計六人の騎士の背景を書き込むとか、そう言う事になりそうです。

牢番の娘は、結構な紙面を割かれているのに、パラモンを脱獄させる以外ではまったく本筋に関わらないことに拍子抜けしました。
しかし求愛者の愛の深さは凄いですね。どういう経緯でこの二人が出会ったのか等が気になりました。娘がパラモンと結ばれる翻案はあるそうだけれど、求愛者と結ばれる翻案はないのかな。
解説にある、フレッチャーとシェイクスピアが夫々どのシーンの執筆を分担したか、と言う説明を読むと、成程と頷かされます。詩的な長台詞は、やっぱり如何にもシェイクスピア風。一方フレッチャーの言い回しは、牢番の娘の顛末も含めて少し官能的ですね。

ところでこの本、役名の後に10文字分以上のスペースが設けられた後に台詞が書かれている行があったり、ト書きの記載方法が一定でないなど、レイアウトがちょっと妙で読み難いです。
元々の原稿がそのようになっていて、忠実に再現したと言うことなのでしょうか……?
戯曲と言う形式自体があまり親しまれる形でないので、せめて読み易い体裁が良かったなと思います。

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笹屋伊織の「わらびもち」を購入。

和菓子の老舗ですが、麻生はこの店ではいつも「琴の仙」と言うお菓子を買うので「洋風和菓子」のイメージがあります。
このわらびもちも、なんと白い壷に入っていて、まるで珈琲ゼリーのような外見でした。
ちなみに、この白い壷はプラスチックでした。ショーケースで見た時は陶器のように見えたのですが、さすがにそこまで凝っていたら更に高価になりますよね。
ただし、容器を入れてくれた袋(商品の背後)は、なんとジップロック付きでした。

通常の味(左)にはきな粉とカラメル、抹茶味(右)にはきな粉のみ添付されます。
味は非常に濃く、通常のわらびもちは黒糖、抹茶味は抹茶そのものの味が口の中に広がります。つるりとした食感で余韻も爽やか。
但し、弾力が非常に強くて、正直食べ難いです。掬う手間を考えると、普通に切ってあるわらび餅の方が美味しく頂けるかも知れません。

まだ先の事だと思っていたら、もう再来週にはタクティクスオウガ発売ですね。
完全クリアは出来ないにしても、せめて全キャラ攻略くらいはしておこうと思い、取り敢えず「聖帝閑談録」全三章をプレイしました。
章立てしてるけれど、アペンドストーリーと言う事で、基本的に読むだけのおまけシナリオなんですね。でも選択肢で感情値の上下するSEが入ったので、どこか影響するのかな?
各章ごとの感想は下記の通り。

一章
絶対一は千聖の名前を間違えると身構えていたのに、「ドゥワー♪」は斜め上過ぎて笑いました。
慧の性格が随分まるくなっているけれど、どの時点の話と言う設定なのかな。この慧は付き合い易くて良いなと思いました。
アラタ編で出て来た盗聴の件は、ここで仕込んでいたんですね。
GTRシナリオと閑談録はPSP版の追加シナリオなので後付けの筈ですが、巧く本編に話が組み込めているので違和感がありません。
ところで「俺たちより凄いボディガード」と言うのは、T6のことなのかな。正直、B6は今作だけでもキャラクターが分かって好きになれるけれど、それ以外の前作絡み要素は鬱陶しい時があります。前作プレイしていればサービスとして嬉しいのでしょうから、難しい加減ですけれど。

二章
やや苦手意識のある上條先生がメインのシナリオ。
「深く考える事をせず、ただ流されるまま生きているだけ」と言う自己分析は鋭いと思うし、発言自体は私の感性に近くて納得出来るものなのに、なぜ苦手なのだろうと悩みつつプレイしていましたが、このシナリオの最後に分かりました。
都合の悪いことは、催眠術でなかったことにする姿勢が嫌いです。恐らく、言動に責任を持ってない印象を受けるんですね。せめて催眠を使う上條先生の行動の理由が明確なら、好感を持てたかも知れないです。
内容自体はエロで吃驚しました。

三章
最終シナリオなのに、理事長の謎が増えた(笑)。
A4+P2共闘展開だったので、もっと締めっぽいお話なのかと思いましたが、謎が増えただけでした。
天十郎は、自分のルートでなければ先生が好きな自覚があるんですね。「俺嫁会の講師兼実は俺様の嫁にしたい候補」は良いフレーズですね。千聖の「俺のちっこいの」発言も可愛い。
なお、前章で嫌いな部分が分かった上條先生ですが、こちらの章のように心の中は黒い発言をしていて、且つ影虎様バカな上條先生は好きだと思いました。
突っ込みたいところが一杯あったので、アペンドストーリーも突っ込めるようにして欲しいなぁと思いました。

そろそろ書店に並んでいるかと思って新刊の中を探していたのですが、いつの間にか延期していました。

「テイルズ オブ シンフォニア 終わりなきはじまり」
http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/09yotei/09yotei.html

「クラトス編(仮)」は、ちゃんと正式タイトルが付いたんですね。
しかしはじまりなのに終わりがないとは、一体なんなのでしょう。ED後のエクスフィア回収の旅のこと?
4000年前の過去編かと思っていましたが、純粋にシンフォニアの物語をクラトス視点で書いた物になるみたいですね。

しかし正直、準公式品に左右されやすい自分としては、発売されても読むか否か悩ましいところです……。

ところで、上記の紹介文によるとOVAのシナリオを実弥島氏が書いているように読み取れますね。
OVAのクレジット上はシナリオ構成:金月龍之介だけなのですが、金月氏がシナリオを書いている訳じゃなかったの?