• 2014年01月登録記事

北村薫著「六の宮の姫君」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
大学四年生の〈私〉は、卒論テーマである芥川が自作「六の宮の姫君」を「あれは玉突きだね。…いや、というよりはキャッチボールだ」という謎めいた言葉で評したことを知り、書簡や他の作家の作品にあたって、六の宮の姫君が執筆された経緯を探し出す。

自分は真の本読みではない、と痛感した作品。

なんの説明もなく登場する既知の人物や、今回の物語と関係しない人物に戸惑いましたが、実は「円紫さんと私」シリーズ作品の4作目だったのでした。表紙や裏表紙のあらすじに書いていなかったので、気付かず読んでしまいました。さほど問題はなかったけれど、円紫師匠の登場が唐突だったことと、男言葉で喋る「正ちゃん」の人物像が分からず、飲み込むまで少し時間が掛かりました。

お話としては、特に事件が起きるわけでなく、解いても解かなくても誰も困らない謎をゆっくりと解いていく過程が描かれるだけなので、迫力はなく、地味な作品です。
肝心の「六の宮の姫君」が作られた理由も、なるほどこういう視点で作品を読んでいくとそう読み取れるのか、と感心したけれど、学がなければ読み取る力もない私は、自身の実感として納得できず、カタルシスは得られませんでした。
でも、最後まであっという間に読んだのは、淡々としたごく普通の日常の描写や、会話のセンスが素晴らしかったから。
あと、多数の小説家の名と代表作が上がるので、文学に対する興味が刺激されます。とりあえず、菊池寛は読んでみたいと思いました。

四字熟語が頻出するのは、文学部の学生である〈私〉の表現なのかしら。丁度四字熟語の勉強をした後だから付いていけたけれど、危うく国語辞書を片手に読書しないといけないところでした。
あと、解説を読むまで〈私〉=北村薫=女性だと思って読んでいました。騙されました……。

なお、芥川龍之介による「六の宮の姫君」は下記(青空文庫)で読ませていただきました。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/card130.html

本記事は、あくまで個人の使用感によるレポートです。商品に対する使用感や感想には個人差があるものとあらかじめご了承ください。
また、薬剤知識はないので、専門的な話も出来ません。

と言うわけで、今回の目薬は初登場・ライオン株式会社の「スマイルコンタクト ドライテクト」です。
http://www.lion.co.jp/ja/seihin/brand/018/16.htm

これもコンタクトレンズ用目薬。
ドライアイ対策タイプながら、クール感もあるという欲張りな仕様です。

注してみると、ヒヤッとした冷たさを感じてスッキリします。刺激よりも冷気のクール感という印象。
使用後の突っ張り感もありません。
粘度は(ないとは言いませんが)そこまで実感しなかったので、ドライアイにどこまで効くかは疑問。反面、疲れ目のリフレッシュはできたので、優しいクールタイプとしての利用価値は高いと思いました。

液色は無色透明。無臭。
味は辛め。最初は強い冷たさを感じ、後から辛みの強い大根おろしを食べたような辛みが残りました。

容器は重心が低く、とても安定感がある形状をしています。
唯一注文をつけるとしたら、注ぎ口から落ちる一滴がやや大きめらしいこと。目から溢れて流れ落ちてしまうことが多かったので、外出先では少し使いにくい気がしました。

「栞子さんの本棚 ビブリア古書堂セレクトブック」

「ビブリア古書堂の事件手帖」で名前が登場し印象に残った「せどり男爵数奇譚」が収録されていると知って手に入れました。
が、一部抜粋収録だったのでした。
失敗した!と思ったけれど、よく考えたら「それから」等が入ってる時点で、さわりだけ集めた本だと気付くべきでしたね。
もともと短編である「ジュリアとバズーカ」「落穂拾い」「道化の華(「晩年」収録)」「たんぽぽ娘」は全文収録されています。

一部抜粋作は、本当に数ページ、雰囲気に触れられるだけなので、短編の感想だけ記載しておきます。

アンナ・カヴァン「ジュリアとバズーカ」

私の肌には合わない作風。作家自身の孤独と病んだ精神を切り売りされた印象。ただ、所々に惹き付けられるフレーズもありました。

小川清「落穂拾い」

これも自分では読まないタイプの作品。淡々とした日常の光景が描かれる中で、人のつながりを考えさせられました。

ロバート・F・ヤング「たんぽぽ娘」

これはとても良かったです。三読して満足しました。職人技のSFだと思います。

例えばドラマからビブリア古書堂に触れた、日頃小説は読まない方の「各作品に軽く触れてみたい」というニーズを想定してるのかしら。
そう考えると、企画としては巧い内容だと思います。
しかし、この本で抜粋を読み、続きが読みたくなったとして、それが絶版本だった場合どうしたら良いのかという問題はありますね。

1周目クリアしました。

クリア後の正史世界で、セーブできるようになっていました!
ナナリーの弟を助けたり、世界中を巡るのが楽になるほか、いつでも簡単にエンディングムービーを見ることができますね。
……でも、私にとってのエンディングムービーは、最後の再会ではなく、フォルトゥナ戦後のこちら。

ED

英雄を目指して成長して来たカイルがこの局面で放つ「消えたくないと言ってくれ!」というみっともない叫びこそ、私がTOD2を好きな要素だったりします。
同じようにバカ呼ばわりされている主人公でも、TOSのロイドとは真逆なんですね。
ロイドはその強さゆえに好きだし、カイルはその弱さゆえに好きです。

プレイ時間は約55時間。
神のたまご出現時点では35時間くらいだったので、20時間もサブイベント関係をしていたことになります。我ながらビックリ。ちなみに、内2時間は、トレカ交換対象を変化させるために粘ってました。

スタッフロールには、移植作業のスタッフが追加されていました。そのため、スクロール速度が、PS2版より心持ち早かったような気がします。
移植はアルファシステムの担当。追加シナリオは長亨氏。
本作PS2版が出た頃は、まだ吉積プロデューサーなんですね。Special Thanksメンバーに馬場英雄氏がいて、時代の移り変わりを感じました。

ちなみに、エルレイン戦(難易度NORMAL)が意外とスムーズだったので、思い切ってフォルトゥナ戦はSECONDで挑みました。
なんと、戦闘中の戦死者0。頻繁にワープするので攻撃が当て難く長期戦にはなったけれど、戦死者の発生率から考えると、エルレインの方が強敵でした。
フォルトゥナは異常に強いラスボスだった印象があるのですが、少し下方修正されたのかしら。
最終的な獲得GRADE合計は6621。アクアラビリンスでマイナスを連発したので、3000もないと思っていたのに、意外に溜っていました。

遊んだことがある方はご承知の通り、このゲームは3周目から本番なので、いつかやりそうな2周目の為に、称号をかき集めておきました。以下、それらに関する感想です。

リファイン回数

リファイン回数を稼ぐ為に、フレアボトルとリキュールボトルを延々変化させ続けるという単調な遊びかたをしてしまいました。
しかし、これによって入手した称号「GGVSSリファイナー」はなかなか性能がいいですね。コンボ系の称号が獲得できていない現在、SP関連と命中の成長補正が入る称号は大変貴重なので、嬉々として前衛全員に設定しました。

倉庫番ゲーム

なぜか、途中までクリアした状態を記憶してくれなくて、なんども序盤のステージをやり直させられました。最後は仕方なく30面を一気に解いたので、凄く頭が疲れました。

鬼ごっこ

さすがに、鬼役の子供たちが動かなくなるバグは修正されていました。
最初のうちは、子供たちを看板に引っ掛ければ時間稼ぎできたのですが、最後の配置はそうもいかず、実力勝負になりました。もっとも、単に後ろを追ってくる子供たちより、ランダムに動き回るニワトリに捕まる率の方が高かったですね。

闘技場

中途半端だった闘技場は、ちゃんとリルムとルーティを撃破しました。
リルムは再挑戦に次ぐ再挑戦で、無理矢理撃破しましたが、ルーティは初見で倒せました。スナイプエアで後ろに回り込まれるのが厳しかったけれど、攻撃力がさほど高くなかったので、落ち着いて捌けました。

リリスも、条件を満たしていたので会うだけ会いました。

リリス

死角がないステータスなので、二周目に行って強化したキャラクターを使わないと、私の腕前では倒せそうにありません。闘技場は、遭遇さえすればモンスター図鑑に載るので、良しとしました。

配膳ゲーム

明確に、難易度が下げられていました。
PS2版の頃、自分にとって幻のアイテムだった「天才ハロルドの杖」を自力入手できたことに感動。それでもハロルドの回転寿司はクリアできていないのですが……。ナナリーまでは、キー配置を覚えなくてもなんとか対応できました。

東儀秀樹・Billboard-LIVE東京公演1stステージ(19:00回)
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=8797&shop=1

バックバンドと雅楽でジャズ。
「LOVE ME TENDER」や「真っ赤な太陽」(サンタナ風)など、よく知る曲を中心に、緩めのトークを挟んだ1時間半(アンコール込み)。
東儀氏は主に篳篥を演奏していましたが、笙、ピアノギター、歌唱も披露。多才です。
初めて真面目に聞いた篳篥の音は、時々テナーサックスに似ているな、と思いましたが、小さい楽器なのに音階が広く伸びやかで驚きました。温かみと力強さがあって、好きな音色でした。
笙は逆に、天から降る音というのが、なるほどと感じる、少し遠くから響いてくる音色ですね。
あまりない機会なので堪能しました。