• 2011年04月登録記事

岳宏一郎「群雲、賤ヶ岳へ」

【あらすじ】
信長に恭順の意を示すため美濃へ赴いた黒田官兵衛は秀吉と出逢い、彼と共に天下穫りに乗り出す。しかし親友荒木村重が信長へ反旗を翻し、官兵衛は牢に幽閉されてしまう。艱難の中、官兵衛は功利以外の何かを感じるが、天下への野心を捨てることはなく、乱世を生き抜いていく。

タイトルから「賤ヶ岳の戦い」を扱った小説だと思い込んでいましたが、読んでみると官兵衛の半生を追った話だったので驚きました。
後で知りましたが、出版社を変える度にタイトルが変わっているそうで、元は「乱世が好き」、講談社文庫で「軍師 官兵衛」、そしてこの光文社文庫で「群雲、賤ヶ岳へ」と改題されていったそうです。
個人的には、講談社の題が一番妥当かと思います。光文社は自社の「群雲、関ヶ原へ」の読者層を取り込もうとしたのでしょうが、視座を次々に変えることで多角的に関ヶ原を描いた「関ヶ原へ」と、官兵衛に固定した「賤ヶ岳」では同じ作風を期待した読者にはマイナス評価の原因になります。
内容自体は面白かったです。
ちなみに、タイトルに反して一番の盛り上がりは有岡城の戦いだったと思います。この小説の官兵衛にとっては村重とその妻たしの存在が何より大きく、秀吉の天下取りの件は物語の展開の軸ではあっても、テーマではなかったように受け取りました。
後半は「関ヶ原」と重複してるのが少し気になりました。同じ時代を扱った歴史小説ではエピソードの重複があるのが当然ですが、文章表現のほとんどが同じだと、さすがに。もっとも、これは「関ヶ原」を読んだ直後だからでしょうか。

この作者の描く、人を見抜くずば抜けた力と、自分が他人からどう思われているかは全く見えず、出任せでその場を乗り切り、知恵を顕示するあまり余計なことまで言ってしまう官兵衛像は、決して善いキャラではないけれど、微笑ましい気がしました。
後は、秀吉の器量に感心しました。このくらい人誑しだと、本当に天下を穫りそうです。

友人と南浦和をぶらぶらして見付けたレストラン「ココチーノ」。
http://cococino.dip.jp/

味に特別な個性はありませんが、大きく外したメニューもなく、誠実な仕事だと感じました。
ランチコースが内容に対して格安感があり満足です。特に、自家製デザート盛り合わせは+300円とは思えないクオリティで盛り上がりました。
お代わり自由の自家製パンも嬉しいポイントでした。

店内の内装がなかなか凝っています。
また、パルミジャーノを削ってサラダに盛ってくれたり、大きな胡椒ミルが出て来たり、プリンにその場で自家製キャラメルソースを掛けるなど演出があり、女性受けは良さそう。
食器がバラバラだったり、同じデザート盛り合わせでも乗っているものに差異があったのは、楽しめる人と気になる人とで多少評価に違いが出るかも知れません。

厨房スタッフに対してやや席数が多いのか、注文した料理が出て来るまで少し待たされましたが、その代わり長居しても良いようです。麻生来店前からいらっしゃったご近所の奥様方が、会計時にも残っていたのは吃驚しました。ご近所にあると、ちょっとした会合に楽しそうですね。

親からのメールに「大丈夫だ、問題ない」と返してみたら、同じことを追加で確認するメールがその後2回もあったので、「一番良いxxを頼む」を選ぶまでループする仕様なのか?と思いました。

本日、「テイルズオブシンフォニア テセアラ編 オフィシャルガイド」が無事発売されました。

震災以来、紙やインクの問題で発売延期になるものも多々ある中、予定通り発行されたことに先ずは一安心です。

裏面は、テセアラ組4人のイラスト。
セイジ姉弟が表にも裏にもいないのが寂しいです。キャラ紹介も二人纏められちゃってます。一応、世界統合編では準主役級に上げてもらえるそうですので、そちらでの扱いに期待しておきます。

シルヴァラント編の「ビジュアルファンブック」は絵を見せる事を主目的にした作りだったのに比べると、今回は「オフィシャルガイド」なためか、ストーリー紹介的な内容が多く、雑誌記事のような作りだと感じました。
テセアラ編用に作られた販促グッズ等のイラストは期待通りがっちり掲載されていますが、1ページに2種など縮小サイズなので、美麗イラストを大きく観たい!と希望されている方からすると減点かも。
キャラや巻毎に監督たちがコメントを寄せているのが興味深いです。やっぱりOVAはロイドの成長を描きたいんですね。ジャッジ服は短足に見えがちなので足を長く描いてるそうです(笑)。

その他に特筆しておくべきは、下記の辺りでしょうか。
・小西氏&小野坂氏の対談3ページ(実質2ページ)
・その他のキャストコメント1ページ(7人分)
・スタッフ対談3ページ
・世界統合編の情報1ページ
世界統合編情報では、マーテルとリフィル先生の母親の設定画と、予告で流れていたものと同内容と思われる古代勇者組のほのぼのシーン風な絵コンテが6枚見られます。

ページ数の少なさや、OP・EDのページがモノクロだったりするなど、物足りない面もありますが、スタッフ対談には興味深い話が色々ありました。
「原作ゲームファンの為に作ってるので信じて付いて来て」と言うことですので、まぁお布施としては妥当な作りかなと思います。

で、ufotableさんで作ってた筈の「原画集」「スタッフ本」はどうなったんでしょうか……

「最終封印」戦闘描写をテーマにしたキャラ語り、第8弾です。

ゼロスは、実際のゲームプレイで一番戦闘スタイルが面白かったキャラです。何と言っても、命の遣り取りをしている最中に、ふざけた台詞を言い、無意味に回転する楽しさ(笑)。
以降のシリーズでも癖のある動きをするキャラが投入されるようになりましたが、そのハシリはゼロスだ、と言って間違いないですよね。

そもそも、彼はなぜあんなトリッキーな動きをするのでしょうか。
剛胆さや、死に惹かれていると言う側面を現しているのかな、等と考えもしましたが、麻生の結論としては、ゼロスの大仰な動きはフェイントだと思います。その証拠に、クラトスとゼロスの操作感は実は見た目程変わりません。動きは違っても、技を指示してから実際の攻撃判定が起こるまでの間に、体感出来る程の差異がないのです。
つまり、あれは懐に敵を誘い込み、狙い定めた一撃を与えるためにワザとらしく隙があるように見せているのではないでしょうか。
しかしそう考えると、この戦い方はゼロスの生き方そのものにもダブって見えます。自分の立ち位置が振舞いに影響している辺り、実は嘘が吐けない人なのかもと言う気がしてきました……。

キャラ分析は置いておくとして、戦闘能力について考えます。
ゼロスの技量は、テセアラ到着時のロイドと同等だと思います。飛び道具(魔術)がある分、やや有利かも知れません。
勿論、システム上の性能はクラトス互換なわけですが、設定上はそこまで行き着かない筈です。天使化もしていないと考えています。PS2版の追加秘奥義で羽根が生えるのはファンサービスでしょう。
後から加入する仲間はパーティ平均に合わせたレベルになっている事から考えて、シルヴァラントの旅を終えた時点のロイド同等と見なしてみました。
実のところ、暗殺者から狙われる生活だったとは言え繁栄世界で暮らしていたゼロスが、衰退世界で数々の魔物やディザイアンと死闘を繰り広げ成長したロイドと同等、と言うのはかなり評価し過ぎかな、とも思いました。が、クラトスと言う身近な目標・指導者を失ったテセアラ編のロイドには、対等で刺激を与えてくれるライバルが必要です。その役割が果たせるのはゼロスしかおりませんので、彼に頑張ってもらおうと思います。

さて、ゼロスは魔法剣士ですが、マナの扱いは後天的に会得したものですから、実際は自然に織り交ぜて使うことは難しいだろう、と感じています。ゲーム上も、剣を振るいながら詠唱することは出来ず、詠唱時は必ず立ち止まることになっています。
そうすると、前衛メンバーが厚いときは魔法に集中、前衛が薄いときは剣を抜く、と言う感じにその局面ごとに自分の役割を固定して戦うのでしょう。
派手で格好良い戦いをさせようと思うと、つい剣と魔法を組み合わせたくなりますが、それを取り入れると力のインフレに歯止めが掛からなくなる事が目に見えています。また、設定上も、魔法を自在に操るのはハーフエルフの二人に限っておきたいところです。
その為、ここは制限を設けておき、その制限を守った上で華麗な戦いをお見せできるよう頑張るつもりです。