「最終封印」戦闘描写をテーマにしたキャラ語り、第8弾です。
ゼロスは、実際のゲームプレイで一番戦闘スタイルが面白かったキャラです。何と言っても、命の遣り取りをしている最中に、ふざけた台詞を言い、無意味に回転する楽しさ(笑)。
以降のシリーズでも癖のある動きをするキャラが投入されるようになりましたが、そのハシリはゼロスだ、と言って間違いないですよね。
そもそも、彼はなぜあんなトリッキーな動きをするのでしょうか。
剛胆さや、死に惹かれていると言う側面を現しているのかな、等と考えもしましたが、麻生の結論としては、ゼロスの大仰な動きはフェイントだと思います。その証拠に、クラトスとゼロスの操作感は実は見た目程変わりません。動きは違っても、技を指示してから実際の攻撃判定が起こるまでの間に、体感出来る程の差異がないのです。
つまり、あれは懐に敵を誘い込み、狙い定めた一撃を与えるためにワザとらしく隙があるように見せているのではないでしょうか。
しかしそう考えると、この戦い方はゼロスの生き方そのものにもダブって見えます。自分の立ち位置が振舞いに影響している辺り、実は嘘が吐けない人なのかもと言う気がしてきました……。
キャラ分析は置いておくとして、戦闘能力について考えます。
ゼロスの技量は、テセアラ到着時のロイドと同等だと思います。飛び道具(魔術)がある分、やや有利かも知れません。
勿論、システム上の性能はクラトス互換なわけですが、設定上はそこまで行き着かない筈です。天使化もしていないと考えています。PS2版の追加秘奥義で羽根が生えるのはファンサービスでしょう。
後から加入する仲間はパーティ平均に合わせたレベルになっている事から考えて、シルヴァラントの旅を終えた時点のロイド同等と見なしてみました。
実のところ、暗殺者から狙われる生活だったとは言え繁栄世界で暮らしていたゼロスが、衰退世界で数々の魔物やディザイアンと死闘を繰り広げ成長したロイドと同等、と言うのはかなり評価し過ぎかな、とも思いました。が、クラトスと言う身近な目標・指導者を失ったテセアラ編のロイドには、対等で刺激を与えてくれるライバルが必要です。その役割が果たせるのはゼロスしかおりませんので、彼に頑張ってもらおうと思います。
さて、ゼロスは魔法剣士ですが、マナの扱いは後天的に会得したものですから、実際は自然に織り交ぜて使うことは難しいだろう、と感じています。ゲーム上も、剣を振るいながら詠唱することは出来ず、詠唱時は必ず立ち止まることになっています。
そうすると、前衛メンバーが厚いときは魔法に集中、前衛が薄いときは剣を抜く、と言う感じにその局面ごとに自分の役割を固定して戦うのでしょう。
派手で格好良い戦いをさせようと思うと、つい剣と魔法を組み合わせたくなりますが、それを取り入れると力のインフレに歯止めが掛からなくなる事が目に見えています。また、設定上も、魔法を自在に操るのはハーフエルフの二人に限っておきたいところです。
その為、ここは制限を設けておき、その制限を守った上で華麗な戦いをお見せできるよう頑張るつもりです。