• 2011年09月登録記事

ルールモントの「SABLE CAKE」
http://www.rakuten.co.jp/slowsweets/

サブレケーキ

ホワイトチョコでコーティングしたバターケーキを、サブレで挟んだお菓子です。
断面図はこんな感じ。

サブレケーキ断面図

見た目はお洒落で、食べてみると素朴な味わい。甘さは激し過ぎず、薄くもなく、ちょうど良い塩梅。しっかりした食べ応えと満足感があって、好きです。
サブレはサクサクと宣伝しているけれど、実際はしっとりした軟らかめの食感だと思います。恐らく、あまり硬めのサブレだとバターケーキと一緒に食べた時に違和感が生じるので、このくらいが良いだろうと思います。
コーティングのチョコレートはそんなに残りません。ホワイトチョコが苦手でも気にならないはず。

味は、基本の「プレミアムプレーン」と「ストロベリーココア」、新作「ショコラナッツクランチ」の3種類。
大差はないですが、ショコラナッツクランチはアーモンドが含まれている分、歯応えが違うかも。
今のところ3種類ともアタリです。

次の公演までに感想を書き終える予定だったのに、どう考えても間に合わなそうです。
……東京公演までに間に合えば、良いですよね!

【2幕1場A ホワイトリー・ハイツ】
結婚生活を始めたルディとナターシャだったが、「家族」を求めるルディと、ルディと言う俳優で自分の作品を作りたいナターシャの気持ちは擦れ違っていた。

新婚旅行から帰って来たばかりなのに、お互いの結婚観の違いで揉める2人。
ナターシャはルディが求めているものを問い質すけれど、彼女にとってのルディこそ「着飾って連れ歩くペット」だったのではないでしょうか。本当の意味でルディを愛していたとは思えないので、ソロの歌詞には少し違和感があります。
ルディは彼女の才能を認めていたのだから、ビジネスパートナーとしてなら長続きした筈なのに、何故子供も家庭も欲しくないナターシャが結婚を選んでしまったのでしょう。結局、ジューンへの対抗意識でルディを奪いたかっただけな気がして来ました。
それにしても、毎朝6時起床のルディと、11時起床のナターシャ。5時間も起床時間が違うとなると、就寝時間もズレていそうです。

【2幕1場B ホワイトリー・ハイツ】
ナターシャはルディの新作「ムッシュ・ボーケール」をプロデュースする。衣装や小道具に凝って予算を超過していることをラスキーが警告するが、彼女は芸術作品を作ることに傾倒していた。

ラスキーの指摘は、私も凝り性な面があるので、ちょっとドキっとさせられます。
ただ、「ムッシュ・ボーケール」に関しては、娯楽映画を作る意志がないナターシャに作品選択権と現場を任せたラスキーの采配ミスのような気もします。

森谷明子「千年の黙 異本源氏物語」

藤原香子(紫式部)が探偵役、助手に女房阿手木を配置した推理小説。
作中にはいくつかの謎解きがあります。私は、1頁目の紹介と解説を読んでから読み始めてしまったのですが、知らずに読むと、作品を貫く「最大の謎」がなにか分からないまま進むと言う構造になっていて、また違った面白さがありそうです。
と言うわけで、今回はあえて粗筋を書かずにご紹介します。

格調高い美しい文章で、雅な平安時代が描かれていて世界観に浸れますし、その一方で、キャラクターには現代的な味付けがされていて受け入れやすくなっています。
そのため、時代物なのにスムーズなのに読めました。
物語がきちんと完結しているのですが、同シリーズとして「白の祝宴」と言う本が出ているそうです。文庫が出たら、そちらも読んでみようかな。

西銀座デパート2階のイタリアン、Ristorante&Bar Bouno Bouno(ブォーノブォーノ)でランチを頂きました。
http://www.mikasakaikan.co.jp/restaurant/italian/buonobuono/index

変な表現ですが「ちゃんとレストランをしている」お店でした。
提供される料理は、非常にシンプル。洒落っ気を出したりせず、基本に忠実に作ったと言う感じがします。
例えば、シーザーサラダはロメインレタスとたっぷり削り下ろされたパルメザンチーズにドレッシングが掛かっただけ。正直、クルトンすらトッピングされていない事に驚きましたが、食べてみるとこれは余計なものが要らない味になってるな、と感心しました。

給仕もしっかりしていて、コースの中に同行者の苦手な食材があったので、その皿は除いてもらえるようお願いしたら、代わりに食べられるもので構成した皿を用意してくれました。
また、デザートのプリンは、テーブルで容器にナイフを入れて皿に引っくり返して出してくれたのですが、客の目の前でやるのは誤摩化しが効かないので、相当練習しているんだろうなぁと感心しました。
店内は広く、人数が入っても詰まった感じがないので、グループでも気軽に使えそうです。
料金も妥当ですし、普段使いの候補としてリストに入れておきたいと思います。

前日記事の続きで、「髑髏城の七人」キャスト評です。
脚本の変更点に関しては色々言いましたが、キャストは本当に素晴らしかったです。

捨之介@小栗旬
背が高くて、パッと目立つのが正に主演の華。
役者の持ち味の差で、捨之介が、古田新太の「胡散臭いおっさん」から「腕が立つ心優しい青年」と言うキャラクターになって、分かりやすくヒーローだと思いました。
で、チラチラと見える太股は、サービスなのでしょうか?(笑)

天魔王@森山未來
冒頭が天魔王の登場シーンからだったので「アオドクロ」風の天魔王なのかと思いきや、喋れば喋るほどボロが出る小物な天魔王でした。
「アカドクロ」の時は勝てそうにない「ラスボス感」に溢れていたのに、森山天魔王は「最強の鎧」さえなければ勝てる相手だと感じました。髑髏党のメンバーが全面服従しているのが不思議で、ラストは将監に裏切られるのではと疑いながら観ていたくらいです。
小物なのは役者本人も意識しているようですが、それにしてもあそこまで観客に笑われる天魔王で良かったのかな?
動きは、森山未來なので美しく、特にマント捌きは素晴らしかったです。個人的には、信長公を意識した赤マント衣装の時に見せる「高速すり足」が、今回の天魔王と言う人物を現していると思えて、ツボに入りました。
途中、切り結びながら相手に投げている言葉が、実際は天魔王自身への皮肉になっているな、と時々感じるのが面白かったです。
捨之介を捕らえる時に豊臣兵に勝てるのかと問われ、「勝てるさ」と答えたのだけ少し疑問です。あの時にはイギリス艦隊の反転を知っていたのだから、勝てないと分かっていた筈。ブラフにしては淡々とし過ぎていて、あのシーンにおける天魔王の考えのみ謎です。

蘭兵衛@早乙女太一
殺陣の早さはお見事としか言い様がありません。天魔王と戦うシーンは、2人の切れ味が素晴らしくて、
台詞は抑えて喋っている時と激昂する時で全然変わってしまうのが、個人的に気になりました。もう少し滑舌も研究して欲しいかな。
2幕の狂気に走ってからは、もう少し正気と狂気の境目に立っているような刃の切れ味が欲しいと思いました。水野美紀は演技が巧かったんだな、と改めて感心。
蘭兵衛は、女優でも男優でも難しい役ですね。

極楽太夫@小池栄子
遊女を救うため、太夫が裸になろうとするシーンは、なかなか色っぽくて素敵でした。
実にきっぷの良い姐さんで格好良かったです。反面、情感が薄いのか、実は兵庫を憎からず想っていると言う面が感じられませんでした。
太夫の頃と戦装束で、あまり差を感じなかったのは何故かな。マントがなかったからかも。また、ガトリングガンが比較的現実的なサイズになっていたのが、絵的な派手さが減って少し残念でした。

兵庫@勝地涼
この公演で、一番の収穫だと思った役者です。
橋本じゅんをなぞった演技ではあるのですが、観ていても決して橋本じゅんの物真似とは感じないと言うことは、自分の役としてモノにしているのだろうと思います。非常にハマってます。
台詞の滑舌も良いし、格好良いし、程よく軽いし、可愛いし、あとは鎌捌き(笑)が巧くなったら完璧ですね。
百人斬りのシーンは、昨日脚本的には文句を書いたけれど、舞台的には兵庫が相棒役をやったことで躍動感が出て見応えがあったし、刀を投げて交換するのも非常にスムーズで素晴らしかったです。

沙霧@仲俚依紗
「アカドクロ」の佐藤仁美と台詞回し、声のハスキー具合が同じように聞こえて吃驚しました。終盤、声がガラガラになっていたので、千秋楽まで保つか心配です。
爺と父親が目の前で殺される形に変更されたので、沙霧の絶望と怒りの爆発に納得できました。本人も、体当たりの素晴らしい演技でした。
後は、捨之介との年齢差がなくなったことで、2人の間の繋がりが「恋愛感情」に傾いたと感じました。だからこそ、出会いはインパクトのある救出劇で観たかったな、と思います。

贋鉄斎@高田聖子
登場した瞬間、「こうきたか!」と大ウケしました。
とにかく登場シーンで全部持って行った気がします。脚本的には、ちょっと「役不足」で勿体なかったですね。

将監@粟根まこと
眼鏡をかけてない、というところに実は一番驚きました。印象が変わりますね。
捨之介を天魔王として告発する役目は、豊臣方に捕らえられることが前提で、当然自分も死ぬことになると思うのですが、それでも良いくらい天魔王に心酔していたのか……と言うところだけがやっぱり疑問です。

三五@河野まさと
安心と信頼の裏切り男。
思った通りのタイミングで裏切ってくれる心地好さに浸っていたら、まさかの「剣を抜いて敵に勝つ三五」に裏切られました(笑)。
沙霧を助ける時の寝返り理由が分かり難かったのが少し残念でした。
後でプログラムを見て、他のキャスト陣との年齢差に吃驚したのですが、とんでもない童顔ですよね……。

狸穴二郎衛門@千葉哲也
体型の問題として、いまいち狸じゃないのが気になりました。無界の里の男性陣2人の方が恰幅が良かったので、余計にそう感じたのかも知れません。
今回、およしとの恋が盛り込まれたので、人間的に面白さが出たなと思います。

磯平@磯野慎吾
「アカドクロ」で不愉快だったのが磯平の登場シーンだったのですが、今回は役者任せのアドリブ(※)でなく、きちんと演出として分かるようになっていたので気になりませんでした。
そこがクリア出来ると、あとは演技の巧さに圧巻されるばかりです。鎌捌きも非常に鮮やかでした。

※前も演出だったのかも知れないが、ただの悪ノリに観えた。