• 2010年06月登録記事

ジェローム・K・ジェローム著「ボートの三人男」

「ユーモア小説の古典」と言う謳い文句ですが、英国作品なので、どちらかと言えば皮肉的なブラック・ユーモアなのでしょうか。
一章の「医薬品広告や医学書を読むと、そこに書かれている徴候が自分に当てはまっていると思い込む」と言う下りなどは、成程なぁと面白く感じました。その後の医者の処方箋も凄く機転が利いてて良いですよね。
また、十三章でスチーム・ランチを悪し様に言って進路を妨害しておきながら、十六章で友達のスチーム・ランチに曳いてもらうと、邪魔なボートを罵ってると言う、ほんの数十頁前に言ってたことと全く真逆の下りに気付いた時なども、もの凄く身勝手だけれど、頷かされる変わり身でニヤリとさせられました。
ただ、分かり易い面白さでない部分の方が多く、しかも主人公含めて身勝手な人々が他人に迷惑をかける話が多いので、ちょっと疲れました。こういうのがユーモアなんですかねぇ。文化の違いかな?

私は最初、河に行こうと言いつつ、部屋の中で計画を話すだけで終わっちゃうのではと疑っていましたが、ちゃんと敢行したあたり、英国紳士は実行力がありますね。
行程の描写が、まんま旅行案内のようだったので、解説で「着手段階ではテムズ河の歴史的・地理的な展望の書として目論まれた」と言う旨に「やっぱり」と感じました。

月組公演「スカーレットピンパーネル」11:30回観劇(チケットセディナ貸切回)。
ショーヴラン役:明日海りお、アルマン役:龍真咲。
有難い事に、突然ですが観る事が出来ました。前日の公演SSが、実はこの前振りでした。

明日海ショーヴランは、マルグリットへの未練はあまり感じさせず、あくまで道具として彼女を利用する辺り、恋より革命、そして己の野心を見据えているように見えました。冷酷さの方が際立って、滲み出るような情念まではない、体温の低いショーヴラン。
やはり明日海は原作を読んで役作りに影響させているのかな?と勝手な印象を深めさせられます。
革命と恋を混同している龍ショーヴランより大人で、革命も恋も手に入れようとする柚希ショーヴランよりリアリスト、或いは諦めが良い。そんな印象でしょうか。
線は心配していたほど細くなかったですが、小柄なので、背を向けていると民衆に埋没しそうでした。かといって顔が見えると、今度は実年齢の若さが透けて見えて、序盤ロベスピエールと並んでの観劇シーンは、率直に言うと父子に見えました。
本人の実力、容貌に問題がなくても、一人芝居でない以上、カンパニー内の関係性って重要ですね。

Wキャストと言う事でどうしても比較になりますが、歌は全体に明日海の方が安心して聞けました。
歌唱力だけの問題でなく、キーの違いが出た結果かと思いますが、「マダムギロチン」「鷹のように」「栄光の日々」は明日海、「君はどこへ」「ひとかけらの勇気」は龍の得意範囲でしょうか。
逆に言うと、それだけ広い音域が求められる役だったと言うことで、難役だと改めて思います。
一方、台詞の声は不思議と龍の方が好きでした。何より「はっ」と言う低く深い受諾の一言が好みだったので。とは言え明日海も台詞は聞き取り易く、これは完全な好みの世界ですね。
この事で、話す声と歌う音域は必ずしも一致していないのか、と気付かされました。確かに、喋る声は低いのに歌うと高い、またはその逆と言うのはありますものね。勉強になりました。
動作は、明日海が歩く時は腰のサーベルを片手で固定して動かないようにしていましたよね。途中で指導があったのかも知れませんが、龍の時はブラブラさせてしまっていたような記憶があるので、その辺の細やかな気配りは観ていて嬉しいと感じました。全体に抑制が効いていたのは龍の方のようにも思えましたが、不思議ですね。
他の違いとしては、オペラボックスから出てくる時の身のこなしでしょうか。龍は長い足でひょいと一跨ぎした感じでしたが、明日海は登った塀から滑り落りるような印象。最後の蹴りもパーシーに届いていなかったから、この辺は身長差の問題ですね。
持って産まれたハンデは、今後諸先輩方を見習って克服して貰いたいです。

さて、役替わりで比重が大きいのは明らかにショーヴランですが、実は明日海ショーヴランより龍アルマンが面白すぎて、そちらに夢中でした。
全体の印象としては、同行のこたつきさんと「革命の最中に流れ弾で死んでいそう」だと合意。姉マルグリットが、あの馬鹿力でいつも弟を守っていたのかな。ピンパーネル団で唯一の平民なのに、なぜか一番貴族っぽい優雅な雰囲気がまた優男度を上げていました。
最高だったのは、2幕で鞭打たれたシーン。「あっ」と可憐な声を上げて物凄いオーバーアクションで床に倒れ伏したのには参って、思わず吹き出しました。明日海アルマンは、気を失うだけで、倒れはしなかったですよね。苦鳴も男らしかったし。
龍アルマンは台詞声が砂糖菓子のように甘く、弟全開で、ショーヴランを演じていた時のあの低音ボイスはどこへ消えたのか、と驚きました。
女装時はやはり三つ編みでしたが、明日海アルマンとは違うかつらに見えました。極太で男の女装感が強かった明日海に比べると、普通に可愛い娘仕様。
しかし、アルマンの髪型でフィナーレのサーベルは似合ってませんね。
また演技と関係ありませんが、サーベルダンスの途中、上手に待機するシーンで越乃リュウ組長と随分長いこと会話していて、今日の二人――ロベスピエールとアルマンでにこやかに話されると、その内容が気になりました。
それにしてもこのアルマン、気丈で自立したマリーと大変お似合いに見えました。娘役には、相手の男役の男ぶりを上げる娘役スキルなるものが取り沙汰されますが、同時に男役にも、組んだ娘役を可愛く見せるスキルがあるとすれば、正にその技を観た感です。

劇団の思惑に乗せられて、役替わりを思い切り楽しみましたが、やはり気になる事も。
パーシー@霧矢大夢が「ショーヴランを恋敵とは思ってない」という主旨の発言をしているインタビューがありましたが、確かに月組版ショーヴランは、ピンパーネル団の活動上の敵、というスタンスに納まってると思いました。
もっと存在感を出しても良い、出せる役だと思うのですが、パーシーとショーヴラン役者の経験値の差、そして役替わりと言う点からして、そこまで深まらなかったのかなぁと思ってしまいます。
機会を与えると言う意味では、役替わりも意義があると思いますが、ショーヴランはちょっと大役過ぎでは……。
どうせ役替わりするなら、星条海斗ショーヴランを観てみたかった気がします。

その他、役替わり以外で気になった事。
パーシー@霧矢大夢はちょっと声に掠れが。最終週突入ですから、最後まで喉の調子を労り整えつつ頑張って欲しいです。
一方マルグリット@蒼乃ゆきは、高音がもの凄く綺麗になってますね。ただ、一番肝の「貴方を見つめると」「忘れましょう」がまだ手子摺ってるので、もう一息と言う感じ。演技は前回感じたのと同様、キュートで好みです。
シャルル@愛希れいかは歌声の素朴さが味ですね。演技は初演と変わりありませんが、間違いない解釈で良いかと。
靴屋の妻ジャンヌ@美鳳あやが芝居巧者ですね。凄い恐さがありました。
結局個体認識できていませんが、ピンパーネル団の恋人たちがみんな可愛くなっている気がしました。
ラストシーン、グラフの写真等ではパーシーが黒手袋をしたままデイドリーム号に乗っていましたが、東京公演では手袋を取ってますね。二人が素手で握り合う様子は心温まるので、変更されて良かったと思います。

6/5公演アドリブネタです。


男はもう一度、手にした書状を読み直した。

――なお、本会は黒服以外の装いでご出席ください。

その一文は、プリンス・オブ・ウェールズ主催の仮面舞踏会の招待状の末尾に確かに記されていた。
事実を認めた瞬間、手にした招待状は、革命政府に対する挑戦状に変わった。
彼が負う極秘任務のためにも、祖国を代表する大使としても、この舞踏会を欠席する訳にはいかない。だが、公安委員である彼を招待しておきながらその制服を暗に拒絶する英国の卑劣さに、歯噛みしないでいられようか。
革命により国家としての体力を著しく消耗した祖国を、舞踏会に相応しい衣装も用意できないと嘲笑うつもりに違いない。そう思えば、耳の奥で嗤い声まで聞こえる。その声に眦を裂けば、あの不愉快な英国貴族の顔がはっきりと思い浮かんだ。
激しい怒りが全身を震わせたが、招待状を引き裂く寸前に理性が勝った。
英国と事を構えるのは今ではいけない。
いっそ、英語が理解できなかったふりをすることも考えられたが、それは彼自身の自尊心が頷くことを許さない。
ならば、誇りある制服を脱ぎ、場に相応しく、彼奴らが口出しできない衣装を選ぶことこそ、成すべきことだ。
ついに、彼は決意した。


かくして、総スパンのタキシードに羽根を背負った革命政府全権大使は、「あなた、本当にそんな服持ってたのね」とマルグリットから生暖かい眼差しを受け、パーシーの羽根の方が大きくて豪華なことに一層対抗心を燃やし……と言うもう一つの展開が思い浮かんだ貸切公演アドリブでした。
これに限らず、龍ショーヴランin英国はいじりたくなるキャラですね!
殿下絡みのネタもあるのですが、千秋楽までに書けるかな?

二周目現在地:グレルサイド到着
攻略本解禁だと、一周目で迷ったウォールブリッジも素通り状態です。

パスカルは術攻撃力が飛び抜けて高く、命中が極めて低いと言う状態での加入になりました。
ソフィと出会うシーンは、パスカルの性格やタイミングを知っている状態で見ると、どうしてこういう反応になったのか、よく分かりますね。表情の動き方が良いなと思います。
また、この段階でアンマルチア族について語っているのに正体を話さなかったのは故意じゃないのかなと思っていましたが、会話の流れを改めて確認すると、確かに自分のことと結びつけて話す切っ掛けがないですね。初対面ですから自分から身の上を話すのも変ですし、パスカルの「聞かれなかったから」は間違いじゃありませんね。
そもそも、パスカルは相手の事を名前しか聞かないし、リチャードの身分が分かっても態度が変わらないところからして、素性で相手を計る、と言うことが考えにないんですよね。

で、シナリオが殆ど進んでいないのは、リチャード王子の称号集めをしようと思い立って戦闘を繰り返していたためです。
ヒューバート加入まで、戦闘を避けて進もうと思っていたけれど、仕方ありません。
どうせまだ先は長いし、ステータスの偏りは加入後に頑張って調整します。多分彼が加入する頃には宝石も各種揃って来て、調整し易くなってるでしょうし。
そう言う訳で、初めてリチャードを操作しましたが、アヴェンジャーバイドの詠唱の早さと効果範囲の広さにギョッとしました。
あと、CC2のアーツ技「非礼」がZ字に斬りつける剣技なので、「仮面のゾロ」を彷彿とさせられました。大体出が早くて使い易いですが「断空剣」はイマイチですね。敵が巧く巻き込めない事があり、リーチが狭いのかな。

今日発売の新感覚スイーツ・モチイロを買ってみました。
http://www.donq.co.jp/company/2010/20100601.html

中のクリーム部分が緩めの餅みたいで、外側の生地はふんにゃりした食感の、言わば外側が乾いてないポンデケージョ風。洋風阿闍梨餅と言う印象ですね。チョコ・ナッツと季節限定のレモンを食べたのですが、個人的には味が薄かったので、黒ごま・いもとか、よもぎ・あずきなど和風の味の方が良いかも。でもそのラインナップなら阿闍梨餅の方が一層安価でいいと言う話に……。
見た目がマカロンのようにカラフルなので、女性へのお土産などに良いかも知れません。
ちなみに、販売コーナーは松蔵ポテトの一部でした。松蔵ポテトってドンク系列だったんですね。
「薩摩でごわす」派なので、「焼きいもモチ」は食べた事がないのですが、多分あれも同じような食感なのでは。こういう食感が最近の流行なんでしょうね。かく言う私も餅系は好きなのですが。