• 2010年06月12日登録記事

今野緒雪著「マリアさまがみてる」シリーズ

マリアさまがみてる バラエティギフト

もう世代が変わってしまったので順番がおかしいですが、一応「バラエティギフト」も読んでみました。
笙子ちゃんの件は、こういう顛末だったのかと理解。もしかすると「妹オーディション」で笙子ちゃんが写真に感動したのは、自分が綺麗に写っていることだけでなく、お姉さんと一緒だったことも含まれているのでは、と思いました。
「羊が一匹さく越えて」でのリリアン受験の顛末は結構面白かったです。結局、あの面接はリリアンではスタンダードなのか?
乃梨子と言うキャラ自体が、比較的突っ込み属性なので視点キャラに向いてるんでしょうね。
そう言えば、前回「マーガレットにリボン」で不意打ち感があった山辺氏に子供がいる情報は、この巻で明かされていたんですね。
マリみての短編は、番外編と言う位置付けでなく本編とリンクした作りだから、短編集を避けて通れないですなぁ。

マリアさまがみてる リトルホラーズ

で、その乃梨子が、下級生と一緒だとこうなるんだ!と最初は驚いたのが「リトルホラーズ」。結局は、騙し中だったから挙動不審になってただけですね。でも登場初期に比べたら驚くほど世話焼きになったなぁ。
菜々は由乃のことをもっと巧く操縦するかと思っていたので、がっつり組み合ってる様子が意外。
祐巳たちが薔薇様なことは、さほど描写されていないので違和感ありませんでしたが、三年生だと言う事実が少し不思議な気分でした。
リトルとはいえホラーズ、なのでちょっと変な調子の話が多かったですが、「ホントの嘘」はちょっと不愉快な部類でした。オチもよく分からなかったし。
ところで、次第にキャラの命名に困って来てるような気がしますが、どうなんでしょう(笑)。