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練馬の御菓子司 利久の栗蒸し羊羹を頂きました。

練馬駅で降りて久し振りに「アルカション」(2017年4月5日記事参照)に寄ったところ、店内の掲示物で付近に弁天通りなる商店街があることに気付いたので、ぶらり散歩。
そこに、間口が小さく年季の入った店構えに、洒落っ気のかけらも無いショーケースで、時代が昭和のまま数十年経過した感じのお店がありました。
通り過ぎようかと思ったけれど、人の気配がない個人店にしては驚くほど品揃えが多く、それでいて全体的に手作り感があるし、なにより練馬界隈の和菓子屋は貴重なので、頂いてみることにしました。

突然ですが、私にとって栗蒸し羊羹の最高峰は、仙太郎の「渋皮栗蒸し羊羹」です。
つい、その仙太郎の味を思い出しながら購入してしまったので、一口目は似ても似つかぬ味にガッカリしてしまいました。
とはいえ、全体的な甘さは控えめで食べ易いです。包装を解く段階で手がベタベタしたので、異様に甘い類かと怯えたのですが、そんなことはありませんでした。
部位によっては、表面の寒天味がやや強く感じて気に障りましたが、これも好みによって善し悪しが変わるでしょう。

価格も昭和時代のままなのかと驚くほど安めですし、素材に関してもキチンとしているようなので、こういう歴史あるお店が生き残っているのは嬉しいものだと思いました。

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秋になったので仙太郎に寄ったところ、値札に「たべる茶 抹茶 ほうじ茶」と囃し言葉のような煽り文句があって、面白かったので茶団子(秋バージョン)を購入しました。

最初の白い団子は「たべる茶」。
上に刻んだ茶葉が乗っています。口の中に葉が残るのでは、と危惧していたのですが、そんなこともありませんでした。団子自体の優しい甘みが口の中に広がるものの、お茶の印象はほとんどありませんでした。

真ん中の緑の団子は「抹茶」。
噛み締めた後に、濃い目の抹茶の味がふっと湧き出てきました。

最後は焦げ茶色の「ほうじ茶」。
口の中に入れた瞬間から、香ばしいほうじ茶の味がします。個人的には一番好みでした。

団子は、すあま風でかなり柔らかい食感。食べ進めるほどに違った濃い味が楽しめる、上品なお団子でした。

ちなみに、和菓子も好きなのですが、いつも同じような商品を食べているのと、純粋に洋菓子に比べると感想が難しく感じて、記事にせず終わることが多々あります。
でも和菓子って体と心に優しいお菓子だな、と改めて思った団子だったので、今後は和菓子ももう少しオススメできるよう頑張ります。

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辻利兵衛本店の大福2種類
http://www.tsujirihei.co.jp

こちらの大福では、どちらも餅部分に羽二重餅を使用。柔らかいのに、ベタベタ感がなくさらりとした舌触りで、実に私好みでした。

生茶大福(左)

中身は抹茶あんと書かれていて、確かに濃い緑色をしていましたけれど、個人的には茶の味はさほど感じませんでした。
どちらかというと、アクセントであるクリームの主張が強く、いわゆる「クリーム大福」な感じ。
餡部分と餅部分がほぼ同じ食感で、クリーミーに食べられたためかもしれません。

宇治有機抹茶入大福(右)

こちらの餅は抹茶の粉でコーティングされていましたが、意外と直接持ち上げても指につかず、さらりとした感触だったので驚きました。
こちらもクリームが入っていますが、餡の種類が黒糖餡のためか、クリームはそれほど感じませんでした。
抹茶粉の品のいいほろ苦さと、餡が生み出す甘みの調和がとれていて、これは美味。

大きさは小さめですが、満足感のある一品でした。
ネットショップの方を見ると、他にもいろいろ抹茶菓子があり、注文したくなってきます……。

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京都の和菓子屋・五建ういろの「抹茶だんご」「ほうじ茶だんご」
http://www.gokenuiro.jp

あえて、看板商品のわらび餅やういろうではなく、団子を頂いてみました。
惹かれたのは、なんといってもこの色! 凄まじい濃茶色と焦茶色で、黒光りしています(笑)。

まず、食感。
柔らか過ぎることも硬過ぎることもなく、良い噛み応えです。
私は元々「もちもち食感」と銘打たれたお菓子が好きで、コンビニスイーツ等でもよく購入しますが、あれらの多くは「ぷよぷよ」や「ぷにゅぷにゅ」というべき食感であって、この団子こそが真の「もちもち」だな……!と、擬音たっぷりで頭が悪そうな感想を抱きました。

それから味。
程よい甘みが効いていて、お茶請けにいい塩梅です。
ただ、色の濃さから期待したほど、抹茶とほうじ茶との間に味の差はないと思いました。もっともこれは、食べるときに焙茶を飲んでいたので、ぜんぶ焙茶に混ざってしまったのかもしれません。

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木曽口・中津川の松月堂の栗きんとん。
http://www.syogetsudo.jp/webshop/

久し振りに頂きました。
「栗きんとん」とだけいうと、おせち料理に入っている栗餡のイメージがありますが、中津川の「栗きんとん」は、栗を漉したお菓子。言うなれば「和菓子版マロンシャンテリー」ですね。

大きさは横幅3.5cmくらい。
色は、かなりくすんでいますが、それもそのはず。なんせ、原材料は栗と砂糖だけ!
非常に素朴で、確かに素材通りの味がします。しかし非常に濃厚で、後味が残るのが実に不思議でした。
サイズは小さくても、十分な満足感がありました。