宝塚宙組「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」11:00(阪急交通社貸切)回を観劇。
司会はOG涼花リサ、抽選会のお手伝いは実羚淳でした。
凰稀かなめがパレードで見せた羽根のナイアガラを打ち下ろすお辞儀に、客席が沸いていたのが貸切公演らしくて微笑ましかったです。
本公演2回目。全体像が見られる席だったので、あちこち目移りして眼が足りないという、嬉しい悲鳴をあげることになりました。
舞台全体的には、演技も熟れて、端折り気味の展開がテンポの良さと言えるようになってきたのでは。
楽曲がもっと良ければ良いのに、それだけは惜しいな、と思います。それでも、新人公演含めて三度も聞いていると愛着が湧いて、口ずさんだりしているのですけれどね。
ヤン@緒月遠麻は喉が不調のようで、サンセットバレーは歌を割愛していたり、台詞もかなり間をとって区切りながら喋っていたのでかなり心配しましたが、二幕から持ち直してくれて安心しました。
妖しく、怪しく、可笑しいオーベルシュタイン@悠未ひろは、原作ファン友達にも、原作未読友達にも大ウケしていました。
そう言えば、提督たちの自己紹介ソングで、ケンプ@蒼羽りくが声も通るし音ブレもなく、その上達ぶりに驚きました。新人公演で大量にソロを歌った経験が生きたのか、主演の重圧から解放されたためなのか、贔屓目なのか……。
細かい所では、ヴェスターラントで最初に殺される市民を演じている子が、非常に上手く死ぬのに感心しました。高い荷台の上で仰向けに倒れ込むのは怖いでしょうに、そんな素振りはないんですよね。
今日は、双璧のハイタッチが見られたので非常に良い気分で幕が閉じました。
毎度の事ですが、フィナーレの男役群舞だけリピートしたいなぁとつくづく思います。
原作ファンで宝塚ファンというスタンスで、結局凄く楽しませて貰えたな、と思います。また、原作を窓口とした新規客の開拓も成功したと思います。まぁ、その観客の何割が次の公演や他組にも興味を持ってくれるのかは不明ですけれど、それは劇団が考えるべき事。客席がホットなのは、一観客として非常に嬉しかったです。
キャストが変わる博多座公演も頑張って欲しいです。