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ミュージカル「TOP HAT」来日公演、12:00回を観劇。
http://theatre-orb.com/lineup/15_tophat/

原作映画、宝塚版ともに未見。
勘違いが引き起こす騒動を描いたラブコメディなので、楽しく観て、ダンスの軽やかさに賞賛の拍手を送って、と軽い気持ちで終わりました。
一幕は全編タップダンスなんですね。足を滑らせているだけのように見えるのに連続で音が鳴るので、凄い技術だと思いました。ただ、私の場合、タップは色々な踊りの中の一つとして登場するなら楽しいけれど、タップだけ踊られても各曲の差が分からないため、二幕のダンスの方が全体的に好きでした。
そもそも、話がちゃんと展開するのは二幕なので、舞台自体も二幕の方が圧倒的に面白かったです。

デイル@シャーロット・グーチは非常にキュートで、2人の男から求婚されるのも納得の美女。
しかしジュリー@アラン・バーキットは、こんな男が身近にいたら嫌だと思う能天気さ且つ押しの強さで、彼女がどこに惚れたのか分かりません。あの前向きさは素晴らしいですが……。
執事のベイツ@ジョン・コンロイは、能面っぷりと隠し持つお茶目さと、まさかのオチに笑いました。
ホレス@クライヴ・ヘイワードは、なにも悪くないのに踏んだり蹴ったりな役ですが、なんとも言えない人のいい感じが可愛らしかったです。

作品としては、罪のない楽しい舞台だし、さすがにオリジナルキャストだけあって役者のクオリティも超高水準。
ただ、ロンドンの劇場はもっと小さいので、演出や演技が劇場の大きさと釣り合っていない気がしました。本場と同じくらい小規模劇場で演じてもらった方が、より作品を楽しめるのでないかなと思いました。

劇場の規模について言及しましたが、実は、シアターオーブの利用は初めてです。
前評判で聞いていたほど動線が悪いとは思わなかったけれど、一見したときに分かり難い構造ではあると思います。一瞬、どの方向に向かえば良いのか悩むときがありました。
また、雰囲気が劇場というより映画館のような印象。
3階席は、かなり急勾配。その配慮か、2列目以降にも手すりが設置されています。安全のためには重要だけれど、そのせいで視界に手すりが入って見難いのは残念でした。

字幕付きで観劇することも初めてでした。
母国語でない舞台を観る事自体は過去にもありましたが、字幕があるなら字幕で話の筋を追おう……と思って、ついつい視線が舞台と舞台袖の字幕の間を行き来するので、少し疲れたし、色々見落とした予感があります。舞台上で繰り広げられる世界にどっぷり浸かろうとするなら、字幕は無視した方が良いのかもしれませんね。
なお、客席を埋めていた方はほぼ日本人だと思うのですが、字幕ではなく台詞に合わせて笑いが起こっていたので、意外と皆さんヒアリングで対応しているんだなぁと感心しました。

初めて尽くしで締めると、なんとこの舞台はカーテンコールが写真撮影OKでした!

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