宝塚宙組「Shakespeare/HOT EYES!!」13時半回(セディナ貸切)

縁あって2回目、しかも平日昼の公演を観劇しました。一応貸切公演ですが、特にアドリブはありませんでした。
ちなみに、この日は開演前にも劇場前を通り、トップスター朝夏まなとの楽屋入りと搗ち合いました。舞台の上以外で生徒と遭遇すると、妙に緊張しますね。もちろん、私は只のギャラリーだったわけですが。

ミュージカル「Shakespeare ー空に満つるは、尽きせぬ言の葉ー」

芝居は、再び、ハムネットの死が伝えられるシーンで泣いてしまいました。子供が犠牲になるのは、本当に悲しいです。
最後も、登場はするのに誰とも絡まないのが寂しいですが、愛する両親を見守っているんだと考えて、満足しておきます。

それから、リチャード@沙央くらまとジョージ・ケアリー卿@真風涼帆の、分かり合えそうなのに歩み寄らない、微妙な仲の悪さが結構好きだなと思いました。
基本的に接点がないまま進んで、酒場のシーンで初めて会話するわけですが、リチャードがツンツンしているのが凄く可愛いと思います。それでいて、恩赦が出ると跳び上がってわざわざジョージのところに抱き付きにいくのに、我に返ってまた素っ気なくするのです。
自分が見込んだ男であるウィリアムを駒にしていたり、アンを苦しめたり、芝居を政治的に利用しているので嫌いだけれど、舞台を見る目の確かさは認めているとか、そういう複雑な気持ちなのでしょうか。
少し、SSを書きたくなります。「ルパン」「1789」に引き続き、私の創作意欲を刺激する沙央くらまの役作りでした。
なお、対するジョージの方は、リチャードから素っ気なく対応されていること自体に気付いてないと思います(笑)。実際、彼はそれどころでない状況ですからね。

そんなわけで、全体的には非常に面白いと思うし、お勧めの公演でしたが、二度観ると、修正したくなる点も明らかになります。
特に、本作は複数人で会話するシーンが多いので、誰に向かって話しているのか明確な台詞にして欲しいと思いました。
例えば、ウィリアムがアンの不貞を疑うシーン。リチャードがウィリアムに向かって喋った直後、ウィリアムはアンに向かって喋るので、一瞬「君」が誰を指しているのか悩みませんか?
分かりやすさが気になるのは、職業病かな。

ダイナミック・ショー「HOT EYES!!」

久し振りに、同じショーを2回観ましたが、やはりショーは回数を重ねた方が楽しいですね。例えば、前回冗長に感じたミステリアスアイズ(ジャガー)のシーンも、展開を理解して観ていると、情報量が多い場面だったのだなと気付けました。

映像に残らないポジションだし、次公演は観られたとしても役柄的に笑顔はないし、と思って、今日はショーの間中、蒼羽りくを追っていました。
以前からなんとなく好きな生徒ですが、役者としてではなく、そのキャラクターが好きという、私としては珍しい注目の仕方をしています。
明るくテンポの速いショーに合わせて、キメ顔やウィンクを連発してくれるので、楽しかったです。
その代わり、群舞の全体像はまったく印象に残りませんでした。
贔屓がいるときの視界って、こんな感じなのでしょうか。前贔屓がいた時代のショーは、全体の動きを観ていたのですが……。少し不思議な視野の狭さでした。

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