宝塚宙組「神々の土地」「クラシカル ビジュー」13:30回を観劇。

神々の土地ポスター

最初に、舞台と全く関係ない苦言です。
観劇中に座席から立ち上がって階下を覗くなど、2階席に大変マナーの悪い団体客がいて、彼らが落ち着くまで非常に不愉快でした。
団体で観劇会をするのも結構ですが、劇場に不慣れな参加者がいるなら、周囲の迷惑になる行動を取らないよう、あらかじめ指導して欲しいものです。

ミュージカル・プレイ「神々の土地 〜ロマノフたちの黄昏〜」

2回目且つオペラグラス解禁ということもあって、登場人物たちの細かい感情の動きが観て取れ、よくできた脚本だと改めて感心しました。欠点をあげるとしたら、導入が盛り上がりに欠けることくらいかな。

前回は「外から眺めて終わった」と書きましたが、今回は終盤のオリガとアレクサンドラのシーンに涙が浮かびました。
せっかく娘が成長し、一家を救う舟の存在を指摘しているのに、悪い方を選んでしまう過ち。それが、母と娘の互いを想う愛ゆえであるというところに、どうしようもない寂寥感がありました。

今回はポポーヴィッチ@星吹彩翔を認識して観たので、いい演技だなと思いました。それに場面がペテルブルグの間は、普通に宮殿の男性に混じっているのですね。ちらほらと発見できて楽しかったです。
それから、老人つながりで農夫のイワン@風間翔も注目。朴訥とした人柄が滲み出ますね。出番は少ないけれど印象に残るし、彼の言動で、ドミトリーが下の者に優しい貴族だったことが自ずとわかるのも素敵でした。

レビューロマン「クラシカル ビジュー」

ショーは、二回三回と観劇回数を重ねるほど、不思議と面白さが増すと思います。

王冠を手にセリ上がってきた朝夏が、ファンや組子への感謝を綴っているような歌詞で歌うところは、なんだかんだ下級生時代から見てきた生徒なので感慨深いです。
でも同じような王冠、一つ前の場面で真風が盗もうとした挙句、王冠に押し潰されてましたよね。トップスターは怖い立場だという暗喩?(苦笑)

今回は蒼羽りくが出てきたら追うという観劇スタイルだったのですが、怪盗(猫の目)で、悪い笑顔で踊りつつ、時折ふっと表情を消す蒼羽りくの格好良さに痺れました。
何度か書いた気がするけれど、ショーのりくは、いつもの明るい笑顔を浮かべないタイミングを作ると、ギャップでファンを増やすのでないかしら。以前から黒燕尾だと格好良さが増すと思っていたのですが、それも「黒燕尾だと必然的に真顔になるから」が理由なように感じてきました。

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