現在地：クリア
プレイ時間はおよそ50時間。ほとんどは通常戦闘の繰り返しで費やしました。
二周目要素も用意されているけれど、一周目にプレイし過ぎたので、少し間をあけようと思っています。
ビビアンとイグニスを魔界へ戻す前に、できそうなことは概ね済ませてからイベントを進めました。そのため、最後はサクサク展開でした。
案の定、魔界ではクワルサが姿を現し、遂に全面対決に。
個人的に衝撃の事実として、ビビアンが逢いたがっていた「アルシュタイン教授」は、ティギーじゃなかったようですね。なぜ魔族と縁遠かったティギーの論文がビビアンの蔵書にあるのか、と疑問だったけれど、別人とは予想外でした。
今となってはビビアン自身も気付いていそうですが、勘違いがもとでも、二人が友人になったことは確かなのだから、些細なことだろうと思います。
イグナスは主人公の座を奪う勢いでしたが、地上に戻ってお嬢様が回復したら、いつものワンコ執事でした。
一方、ジーンはいつの間にか苦労人ポジションに落ち着いていて、やはり本作は男性陣の立場が弱いです。
取引アイテムを全部持っていたので、ブルーとの交渉はトントン拍子に進み、魔界へ突入。
ちなみに、魔界突入前に邪魔しにきた妖魔については、最初「誰だっけ？」と思ってしまいました。このポジションを任せるには、道中一回だけの登場では足りなかった気がします。
水魔が大量発生した魔界を駆け抜けて、評議会場へ。
グロッサとは最後まで戦うのですね。
今回は3ターンで撃破しました。正直、道中の水魔の方が手こずらされました。グロッサは火力は高く耐久力は低い、典型的なアタッカータイプだから、パーティ戦だったら無類の強さだったと思います。
ラスボス戦は、最後のセリフ応酬が熱かったです。全キャラ分見たくなりました。でも、せっかくテンションが上がったのに、その後一撃で終わってしまったのは残念。もう少し耐えて欲しかったかな。
最終的に第二形態まであるタイプだったけれど、火力も低く、少々物足りなかったです。
ただ、手持ちの秩序の石が削られていく攻撃は不気味でした。80個ほど持っていたので耐えられたけれど、もし真面目に拾い集めていなかったらどうなっていたのかが気になります。
撃破後、エンディングを迎える前に２回目の「宴」をするのが、このメンバーらしくて楽しかったです。
最後はそれぞれ故郷に戻って新しい目標へ……という典型的なパターンではあるのですが、ジーンとレイチェルだけは事後処理のため魔界へ行くのですね。この二人の関係も、最後まで不思議なバランスでした。
よく考えたら、本作ではクワルサを排除しただけで、魔族が人間を支配する構造を変えたわけじゃないのですね。みんながやったことは、青い空を取り戻し、人間同士の連帯を復活させたこと。
それだけだけれど、とても清々しい終わりでした。
というわけで、軽く総評です。
全体的な印象としては、SFC時代のRPGが正統進化したゲームでした。
終盤の物語は少し駆け足だった感がありますが、前述通り結末は本当に良かったですし、トータルで楽しめたのは間違いありません。謎が残る部分も、ゲーム中の情報を注意深く拾い集めることで考察できるようになっているそうなので、楽しみの範囲だと思います。
キャラクターは個性豊かな楽しい連中で、明るい旅でした。100を超えるギルドメンバーも面白かったです。
ただメイン９人以外のサブ仲間は、活躍の場が少なかったのが残念ですね。私の場合、最後の仲間（マチルダ）が加入した後、魔界以外の未攻略ダンジョンが残っていませんでした。終盤にもう一度、チーム３分割があっても良かった気がします。
戦闘は非常に面白かったです。
システム面に関しては、はっきり言ってしまえば独自性はなく、いろいろなゲームで見たことがある要素の寄せ集めと言えます。それは、面白くなる要素を積み重ねた、という意味でもあったと思います。
ただ、多彩な技を閃くのに、技を封印して残りの技を強化する「技術封印」と、同じポジションで同じ技を使い続けると技が強くなる「熟練度」「ポジションレベル」のせいで、決まった技ばかり使ってしまったのは勿体無かったかな。ゲームバランスは褒められません。
でも純粋に「強くなる」こと自体が楽しいゲームでした。
せっかくなら、強くなった力をぶつける強敵も用意して欲しかったです。
細かい不満点はありますが、万人向けを目指し、丁寧に作られたことが良くわかる良作でした。