現在地:ストーリークリア(感想後編)
ハーゴン城へ乗り込む所から、突如シューティングゲームが始まって唖然としました。
これが、「エースコンバット7」か!(混乱)
冗談で誤魔化しましたが、少年シドーと分離した破壊神シドーとの決戦も、超スーパーカーに乗ったまま行う半イベント戦闘だったのは少し残念でした。
ビルダーズのテーマ的には、これまでに得た「大樹の力」「みかがみの盾」「ミナデイン砲」を組み込むという展開が合っているし、BGMが勝利確定の「序曲」に変わる演出も燃えたし、ビルダーは戦闘職ではない、ということを考えれば、これで正しいとは思いますが、ゲームとしてはやや消化不良感がありました。
ハーゴン城にてベリアルの影、バズズの影を登場させたことも、原作(DQ2)を尊重した結果だと思いますが、意味を感じない演出だったので、勿体無く感じました。
逆に、ようやく果たせたハーゴンとの直接対峙では「いいえ」を選んで話が続いたのは、DQらしくない要素だったけれど嬉しかったです。
「いいえ」を選ぶとループする、というのは最早ドラクエの伝統芸ですが、緊迫した場面でループされては緊張感が台無しですし、それでも主人公の気持ちを慮ると「はい」は選べない局面だったので、「いいえ」でちゃんと会話が成立したのは嬉しい驚きでした。
いや、それとも「はい」を選んだらループしていたのかしら?(苦笑)
シドーの登場時の台詞が繰り返される下りや、シドーが遂にものを作るに至った時は、これまでの積み重ねが生きる演出だったとは思いますが、この辺からセーブ不能期間だったので、演出がくどいぞ!とも思ってしまいました。やくそう作りに挑戦する度にUIが変わるところなんか、凄く好きなんですけれどね。
少年シドーを好きになれるかどうかで、このゲームの評価は大幅に変わりそうです。
ラスボス戦では完全に「主人公」でしたし、その一方で攫われる「ヒロイン」も担っていたり、とにかくサブタイトルの通りシドーくんとからっぽ島に愛着を持つことが前提の作りだと思います。もちろん、私はどちらも大好きなので問題ありませんが……。
ハーゴンの夢の世界はこれにて終焉。
このままエンディングかと思ったら、からっぽ島に戻ってまだ操作が続いて、崩壊する世界からみんなを守ってあげなくては!という気持ちが掻き立てられました。
しかし、直前まで泣いていたルルが、神の力を得て光っているシドーを見て「少し黄ばんだ?」とか言い出すところは、相変わらずの二人で大笑いしました。
青い空を取り戻し、ハッピーエンド。
最後に、可愛いオチが着いて本当に終了を迎えました。
背中の本については序盤に何度か弄られていたけれど、秘密のまま終わると思っていたので、そうだったのか!と思わされました。魔物たちから「意味がかぶってる」「ネーミングセンスは五流」と散々に貶められ、みんなが呼ぼうとする度に吃っていた「超スーパーカー」なんかも、子供時代の名付けだとすれば途端に微笑ましく感じられますね。
しかし……クリア後、平和になったからっぽ島で新しいお話が始まるような導入だったので、破壊天体シドーで出逢った魔物たちがからっぽ島にやって来る展開があると思ったのに、続きはないのですか!?
こんな思わせぶりな手紙だけ? それともDLCなのか? 春まで待てない!
ビルダーペンシルで「黄色の設計図」が作れるということから考えて、4つ目の開拓地(左下)は予定されていると思うのですよね。まあ、魔物達が全員居着いたら、住人枠が足りないという現実も待っているわけですが……。
体験版で噂になっていた地下神殿とか、一度も行っていませんので、もう少し探索と開拓は続きます。