イゼルローン・フォートレス

銀河英雄伝説公式テーマカフェ「ダイニングカフェ・イゼルローン・フォートレス」に行ってきました。
http://gineiden-iserlohn-fortress.com

このカフェは2019年3月までの期間限定営業予定でしたが、延長戦突入が決定。
少し驚きましたが、最近のテーマカフェは、値段も量も味も適切なんですね。単なる「ファン向けのお遊び」という域を超えて楽しめたので納得でした。

大通りに面していますが、雑居ビルの2階で、地上には大きな看板などが出ていないため、入口はちょっと見落としそうな感じ。
一方、縦長の店内は、外観から想像より広く、銀英伝のグッズ販売コーナーがあることや、写真スペース(訪問時はブリュンヒルトコンソールパターン)があることを除けば、普通にお洒落なダイニングという風情でした。
アニメ原画・原稿は、さりげなく絵画的な展示がされています。特に奥フロアにあるトイレに続く扉が、一見ワインセラーを装った隠し扉なのは、雑居ビル感を隠す上手い工夫だと思いましたし、「海鷲の巣」に飲みに来た士官気分も味わえます。

メニューはいちいち説明書きが面白く、一通り読んでしまいました。例えば、こちら。

スモークポテトサラダ in ゼッフル粒子
火気厳禁!ゼッフル粒子でスモークしたポテトサラダです。 引火させなければ人体に影響はありません。

絶対、人体に影響あるってば!(笑)
ちなみに、このゼッフル粒子はとてもいい香りがしました。戦場でこんないい匂いがしたら、ゼッフル粒子が流されたことにすぐ気付けますね。

飲み物は銀英伝のお話の特徴上、アルコールが豊富。ソフトドリンクはロシアンティやシロン葉の紅茶など、暖かい飲み物が多めです(単なるオレンジジュースなどもある)。
ちなみに、アルコール扱いだったヤン提督の「紅茶入りブランデー」は、事実は「ブランデー入り紅茶」くらいの割合でした。随分、提督の健康に配慮してます。

予約時や入店時には所属陣営(帝国or同盟)を選択させられ、それによって席エリアが決まったり、テーブルチャージ兼特殊サービス用のコイン(1マルクor1ディナール)、及び階級証明書(リピーター向けスタンプカード)がもらえる形になっています。

1マルクコインと階級証明書

ちなみに、私は帝国派ですが、同行者は同盟派だったので、席まで案内してくれた店員さんに「複雑なご関係ですね」と評されました。
※余談ですが、私の周囲の銀英伝ファンは全員同盟派なので、帝国って本当に人気なのか疑問に感じます。

トイレ個室のペーパーホルダーにまで「銀河帝国」「自由惑星同盟」のテプラが貼ってあって、どちらを使うべきか悩んで笑わされました。いや、帝国人なんですけれど、この場合同盟のペーパーを使い、物資に打撃を与えるべきでないか……と。

掛け声サービス付きのメニューは最初少し恥ずかしく感じたのですが、周りに銀英伝ファンしかいない、という状況だと次第に楽しくなってきます。
メイン料理は同盟ネタが多いな、と思ったのですが、よく考えたら帝国軍人って食事より酒盛りシーンばかりですね。「三月兎亭のローストビーフ」「オルタンスのビーフシチュー」など、ボリュームのある料理は同盟ネタが多かったかな。

この手のテーマカフェは、店員さんの過剰演技や熱量にひいてしまう可能性があるかな、と思っていたのですが、イゼルローン・フォートレスの場合は、もともと年齢高めの客層を想定していることもあってか、店員さんは、客が銀英伝の話題を振れば乗ってくるし、そうでなければ決められたフレーズだけ実行して引き下がる、落ち着いた雰囲気で居心地が良かったです。1人で静かに食事される客も多かったです。
メニュー、展示、配布コースターなどは、新旧アニメ両方に配慮されていて、とても中立。フェザーン資本ではこうはいかないから、これは日本企業の仕事ですね!
銀英伝ファンとして、とても楽しいひと時を味わえるダイニングでした。完全予約制で、思い立ったときに気楽に寄るには向いていないのが残念なくらいです。

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