3DS版パズルアクション「進め!キノピオ隊長」DEMO(無料体験版)を遊びました。
https://www.nintendo.co.jp/switch/ajh9a/pc/index.html
ゲーム内容を知らなかったので、起動時点では、マリオ系統のアクションゲームだと思っていました。
しかし色々なボタンを押しても、キノピオができるアクションは「歩く」「引っこ抜く」と極めて少なく、更に操作画面で表示されるヒントは「見回す」というカメラ操作のみ。
なんだこれ、と思いつつカメラを動かしてみたところで、何をするゲームなのかわかりました。
即ち、キノピオ隊長がいる箱庭自体をぐるぐる回転することで、隠された道を見付け、ダイヤやコインを集めつつゴール目指して歩く内容なのです。
なるほど、だからタイトルは「進め!」なんですね。
体験版で遊べるステージは下記3つ。ステージ順に関係なく遊べます。
- ステージ1「旅立ちのひっこぬき峠」
- ステージ2「高原のキノコ岩」
- ステージ3「火ふき山の主」
冒険日誌風のステージセレクトが良い感じです。
とても小さな箱庭世界で、ステージクリアするだけなら、スター目指して進めば済みます。収集要素のダイヤも3つしかなありません。
しかし、意外と頭を使ったり視点変更の盲点を突かれたりして、パズルとして歯応えがあり面白いです。
ステージごとに設けられた固有の目標(「敵をすべて倒す」など)をクリアするという楽しみもあって、小さな箱庭でも侮れません。
ステージ3はボスステージ的な感じだけれど、攻撃して倒すのではなく、あくまでステージの障害要素の1つという位置づけなのも、このゲームらしくて良かったです。
もっとも、この面では攻撃を喰らったらいけないと思うと焦って、2つ目のダイヤが何処にあったのかわからないままクリアしてしまいました。ステージ固有の目標「コイン45枚」の方が簡単でした。
時間制限はないので、ゆっくり頭を使えます。
もっともこれは良し悪しで、クリアタイムくらいは記録されても良かったのでないかと思います。「最短ルートで全ダイヤを回収してクリア」とかのやり込みがしたくでも、現状はできません。
その代わり、時間がたっぷりあるからこその可愛い無駄なひとコマ演出もあったので、幅広いゲーマーニーズに応えるのは難しいですね。
マイナス要素は、各ステージに隠されたコイン数がわからないことでしょうか。
コインを何枚獲得すれば良いのかわからないため、やり込み要素として遊び難く感じました。あるいは全ステージ100枚とか、決まった枚数なら、自分がちゃんと全部集められたのか判断できて助かったと思います。
例えば「風のクロノア」の夢のカケラは、各ステージ150個と決まっているので、その数を目指してルートを最適化していく楽しみがありました(実際は「鏡の精」の使い方次第で150個を超えるステージもあるのですが、それはもう公式の想定を超えたプレイということで満足もできました)。
1つの世界が小さいステージだからこそ、何度も再プレイしたくなる楽しみが欲しかったです。
あと、私は本作で初めてキノピオ隊長の声(鳴き声的なもの)を聞きましたが、あまり好きじゃないなと思いました(笑)。キノピオって、マリオ相手には普通に言葉を話していた気がするんだけど……。
ゲームとしては、シンプルで良くできた作品だと思いました。
ちなみに、3DSの上下画面ともほぼ同じ画面が表示されるので「任天堂のゲームなのにハードの特徴を活用していない!」と驚きましたが、本作はSwitchでも発売しているんですね。New3DS LLでも画面は小さく感じる時があったので、Switchの方が遊びやすいかもしれません。