3DS「RPGツクールフェス プレイヤー」で遊べる、RPGツクールフェス製ゲーム「人生げーむ★救世主版 俺はすごろく救世主！」をプレイ
※RPGツクールフェス プレイヤーについては、公式サイト参照。
RPGツクールで人生ゲーム（すごろく）仕様のゲームを作るという発想と、それを現実のものにする演出力に圧倒されました。
作品情報は下記の通りです。
人生げーむ★救世主版
フォトショ職人氏（ID：8665）
制作時間113時間43分
『自己啓発』と『人脈作り』で意識の高い救世主になろう！
イベント豊富なすごろくです
サイコロの目に従ってコマを進め、停止したマスによってイベントが発生するという「すごろく」形式で、能力をあげ、仲間を募り、サイコロ（初期40個）が尽きたところで魔王城への挑戦に進むという作り。
ちゃんとサイコロを投げて目が表示されるところは、いかにもすごろくゲームを遊んでいる感があって個人的には大変感心しました。「出た目の分だけ移動」という動作も、RPGツクールに標準装備されている機能ではないと思うので、これを実現するためにかなり工夫がされているんだろう、と思います。
内容も面白いです。すごろく仕様の都合上、任意にイベントは起こせないので、一回クリアしただけでは見られないイベントがたくさん隠されています。
「各仲間のイベントを最後まで見たい」「彼女との恋愛を成就させたい」「隠しキャラを出現させたい」と様々なモチベーションが湧いて、何周もしてしまいました。
一周30分強くらいなので、周回自体も楽にできました。
私の最高に頑張ったデータがこちら。
彼女・隠しキャラも含めた、全仲間の好感度３以上にして、誰でも魔王城に連れて行ける状態です。
このデータで最後に診断される人生ポイントは139点でした。私としては、かなりやり切った感がありましたが、キリの悪い評価点だったので、もしかするともっと加算ポイントがあるのかもしれません。
ちなみに、なかなか停止できない恋愛イベントマスに、なんと６回止まったときの記念すべきイベントがこちら。
まず、数の少ない恋愛イベントマスに５回止まるのは至難ですが、ちゃんと６回目以降も用意されている心遣いに感心しました。ホームベースマスも、止まった時と通過した時では神様からもらえるお小遣いに差があるとか、細かいところまで行き届いていて、楽しいゲームです。
ーーと、書いていて気付きましたが、もしかしたら全仲間の好感度５で酒場マスに止まったときも、専用イベントがあるのでしょうか。か、確認のためにもう一周しなければ……。
もったいないと思ったのは、戦闘難易度。特に魔法が強すぎます。
魔王戦は直前に「強い」「普通」「弱い」から難易度を選べる設計ですが、攻撃魔法を使うメンバーがいれば「強い」を選んでも基本楽勝すぎて、それまでにこなした武器・防具集めや自分の能力上げの成果があまり感じられません。雑魚戦は「カリスマ賢者」の全体攻撃魔法（先制）で一掃できますし、魔王戦は「魔法じじい」の単体攻撃魔法が猛威を振るいます。魔法じじいは簡単に仲間にできるキャラなので、かなり救済処置に感じました。
初プレイ時の、好感度３、装備アイテムは下級の状態で、「強い」魔王相手にこの火力です。
すごろくの育成に失敗してもクリアできる配慮だったのかもしれませんが、私は逆に、育成失敗なら勝てないくらいの難易度の方が、周回意欲がさらに増したように思います。
まあ、そもそも魔王は、麻痺耐性も即死耐性もない（笑）ので、実は弱い設定なのかもしれません。１つ前の強制停止マスで戦う門番の方が、耐性的にはボスっぽかったです。