三本足鳥の囀＠麻生壱埜

桜、すだち、酒粕など、KIKIの和風チョコレートにフィナンシェを組み合わせた菓子（写真は柚子と紫蘇）。
直径3.5cmの一口サイズ。

KIKIのチョコレート自体は、素材の味が濃く、もったりとした濃厚なチョコレートです。これとフィナンシェを一体化させるとどんな味になるのだろう、と思って購入しました。

チョコレート単品は見た目もお洒落で可愛いのですが、このKOGASHIは、全体的に沈んだ色合いなので、正直言って、あまり食欲をそそる見た目ではありません。
濃灰色に黒い粒子が見える胡麻や、水気のない草みたいな色の抹茶は顕著で、土台のフィナンシェ部分も含めて「土？」みたいな第一印象でした。KIKIのイメージしている「庭園の四季」が表現できているという意味では、正しいのかもしれませんが……。
匂いを嗅ぐと、ちゃんと焼き菓子のいい香りがするので、食欲が減退するほどではないです。

思ったよりチョコレート量は少なめだったものの、濃厚なフレーバーが口の中に広がります。フィナンシェの味も濃い目なので、フレーバーによって好みに合う／合わないの差異が大きいと感じました。酸味のあるフレーバーはあまり合っていない気がしました。
チョコレート菓子としては、正直ちょっと期待はずれ。
と言いつつ、それぞれの味を確かめようと、連続でパクパク食べてしまうくらいには面白ったですし、なによりフィナンシェ生地部分はこれまで食べた焼き菓子内でも上位に位置する出来でした。フィナンシェとして販売して欲しいと思ったくらいです。

なお、Japanese Chocolateを謳うだけあって、原材料は国産。
フィナンシェ部分も、アーモンドプードルに和クルミを使い、バターは蒜山ジャージーバター、砂糖は黒糖和三盆と拘っていて、この拘りは立派なものだなと思いました。