現在地:トゥルーエンディング到達(トロフィーコンプリート)

WILL 素晴らしき世界トロフィー

以下、結末までのネタバレありです。

最後は一気にプレイしてしまいました。
トゥルーエンディングを迎えた時点で、10時間強。トロフィー獲得率は81%程度でした。アルバムに一点だけ難しい条件があったけれど、ADVということもあって、トロフィー難易度は低めです。

手紙処理の合間に挿入される願たち側の出来事は、中盤までこれと言った事件がないので退屈だったんですが、願がお役目を放棄したところから、俄然面白くなりました。

イシ

願が再び記憶を失い、オープニングのやり取りの再現になったと思いながらセリフを送っていたら、イシが突然「あなたは僕のことは“ご主人様”って呼べばいいワン」と言い出したので、目が点になりました。
以後、本当にイシが「ご主人様」として活躍。いやはや、主導権を握ってからのイシ、最後まで無茶苦茶格好良かったですよ。

さらに終盤、総当たり制のADVでありながら、まさかの時間制限が発生しました。

時間制限

手紙を読んでいる間はもちろん、セーブしていても、アルバムを見ていても、カウントダウンが止まらないので、焦って最後まで一気にプレイしてしまいました。
ーーでも、張京民たち釜山警察組の手紙が途切れたまま残り30分を切ったところで、攻略に頼ってしまいました。お陰でギリギリクリアしたけれど、ちょっと悔しい……。

トゥルーエンディング到達の条件は、暫定的にはこんな感じですね。

  • ミケ「私のお父さん」Sエンド必須
  • 全キャラクターの最終エピソードを見る(Sでなくても良い)

張京民は最終エピソードが2種類あるけれど、「腐敗」×エンドを出した時点でエンディングに進んだので、S必須なのはミケだけだと思います。

私の場合、ミケのSエンドまではあまり悩まずクリアできました。過去の手紙は全結末を見て、時々Sエンドより印象に残る展開があることに気付いていたのが功を奏したようです。

時間制限

特に李雯の「数式、メモ、解答」は、Sエンドの前にXエンドを迎えて、これがSエンドじゃないのか?と思っていたので、直ぐに別ルートがあると気付けました。

各キャラクター自身の物語は、それなりの結末を迎えたものの、アリシア&カルロスの結末はビターでした。
今度こそ報われて幸せな結末を迎えられる、という期待で次の手紙に取り組み続けたのに、結局この姉弟は「再会できない」か「アリシアが死ぬ」のどちらかしかないのですね。

カルロスすれ違い

アリシアが人を殺したことの報いだというなら、シリアルキラーのPiが幸せな結末なのは如何なものか、とモヤモヤしました。

そして、ゲーム全体の結末である願とイシの終わりもーーちょっと不満です。

WILL

正直、ハッピーエンドで終わらせても問題なかったと思います。イシが消える結末だとしても、SF音痴の私としては、願を過去に送るために力を使い果たすとか、そういう理由の方が陳腐でも納得できました。
ただ、後からバッドエンドを迎えてスタッフロールを見たことで、トゥルーエンディングのスタッフロールが下から上にスクロールする形だった理由がわかり、その点は唸りました。過去に遡る結末だから、逆回りだったんですね。

トゥルーEND

以下、簡単に総評です。

プレイヤーを選ぶ物語

ザッピング系のお話として、キャラクターたちが思い掛け無い繋がりを持つ「群像劇の面白さ」は間違いなくあります。
でもお話自体は、私がプレイ前に期待した方面の面白さではありませんでした。

Pi

とにかく、私は怖い展開があるのが苦手なので、Pi絡みの手紙は辛かったです。
また、同性含む強姦シーンも結構多め。そういう意味で、かなり人を選ぶゲームなのに、それが見た目からはわからないことが、ちょっと気になりました。

論理より総当たりに落ち着くゲーム性

文章を入れ替えるというロジックパズル的なゲーム部分は、プレイ当初から何度も書きましたが、とてもユニークで面白かったです。
でも残念ながら、この面白いシステムが最大限活かされていないと思いました。

なぜなら、「この文章を入れ替えたらこうなるんじゃないか」と推測できたのは序盤のみ。中盤以降は、入れ替えても何が変わるのかわからないことが多く、結局エンディングパターンを確認するためには総当たりで確認する形になってしまいました。また、ほんの少し経過が変わるだけで、ほぼ同じバッドエンドを何度も読まされる手紙も多く、イライラする時もありました。
中盤以降でも、見張りをやり過ごす経路を指示したり、モールス信号の入力をする辺りは、頭を使ったし、なかなか斬新で面白かったんですけれどね。

モールス信号

でもモールス信号は、自信を持ってショッピングモール名を入力したのにNG展開で、結局総当たりで進みました(苦笑)。

因果関係を弄って、他に影響を及ぼさせる話なのに、ちょっと詰めの甘いところもあり、消化不良感が残るところがありました。
例えば、アルバム完成を阻んだ「あばよ釜山警察」のスチルの背景差分は、バーにPiが存在するかどうかという違いなので、その先で起こる事件も変わると期待したのに、そこには変更がなかったので、何のための差分だったんだ、と脱力しました。

Bar

総合的に「次回」を期待したくなる惜しい良作

結末でケチがついたので、ちょっと文句が多めになってしまいましたが、値段とボリュームを考えると、かなり満足度の高い作品だったと言えます。
内容的に直接の続編は難しいけれど、文章入れ替えを使ったビジュアルノベルがまた作られるようであれば、プレイしてみたいところです。ただし、次回は対象年齢を先に確認してから購入します(苦笑)。

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