3DS「RPGツクールフェス プレイヤー」で遊べる、RPGツクールフェス製ゲーム「ナモナキ村の生活日記 〜SPRING〜」をプレイ
※RPGツクールフェス プレイヤーについては、公式サイト参照。

ナモナキ村の生活日記

作品情報は下記の通りです。

ナモナキ村の生活日記
ナジ氏(ID:1053)
制作時間32時間11分
ナモナキ村で一人暮らし。主人公は一応男女選択制です。

「牧場物語」ライクなゲームを目指したことが明確な作品。
途中、このゲームに終わりは設定されているのか不安になりましたが、ナモナキ村に定住している4人と、不定期に訪れる2人、計6人の好感度をマックスにしてから翌日を迎えることがエンディング条件でした。
クリアタイムは1時間20分。

村の外に出ることも戦闘要素もなく、徹頭徹尾、牧歌的なほのぼの感を貫いています。反面、できることが「挨拶」「畑仕事(田植えと収穫のみ)」「プレゼント」「釣り」だけで、しかも効率の良し悪しがあからさまなので、最終的には「キャベツを育てて高額プレゼントを贈る」という行動の繰り返しになってしまいました。

最新型パソコン

最終的に「最新型パソコン」が釣れてしまう要素とか面白かったけれど、キャベツの売値400(一度に3つ収穫可能)に対してパソコンは売値150なので、タネを植えたら収穫日まで寝る方が効率的なんですよね。

少しずつ村人と仲良くなっていくベースはとても良かったし、キャラクター数は少ないながら、老若男女バリエーション豊かで、かつみんな善良で良い雰囲気。

テト

特に、最初は警戒心バリバリのテトちゃんが、次第に主人公を受け入れていく過程なんかは、王道ながらニヤニヤしました。

でも、挨拶をしつつ、それぞれに一回高額アイテムを贈る程度で、24日目くらいには、住民の好感度は最大になってしまい、後は不定期の訪問者を待つために日にちを進めるだけのゲームになってしまいました。ちょっと物足りないです。
中盤にもイベントを設けるとか、会話選択肢とかで好感度が下がる要素を入れる等、もう少しゲーム性が欲しかったです。
それに、せっかく「RPG」をベースに作っているのだから、多少の戦闘要素を入れて、冒険先で珍しい野菜の種やプレゼントを手に入れるとかしても面白かったのでは。
まあそこまで求めると、ボリュームが大きくなって、ツクールで作るには難しいのかもしれません。

主人公を男女から選べることや、わざわざ日記セーブ形式にしているなど、雰囲気作りはとても良くできていて、チュートリアルも丁寧です。

チュートリアル

だからこそ、再プレイの余地がないゲーム性の低さはもったいなく感じました。
スタッフロールが「To be continued」で終わっていたり、サブタイトルに〜Spring〜とあるので、続編の構想はあるのかもしれませんね。ちょっと期待したいところです。

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