3DS「RPGツクールフェス プレイヤー」で遊べる、RPGツクールフェス製ゲーム「ホワイトアウト」をプレイ
※RPGツクールフェス プレイヤーについては、公式サイト参照。

ホワイトアウト

第一回コンテスト優秀作品。
作品情報は下記の通りです。

ホワイトアウト
うっかりさん氏(ID:7372)
制作時間431時間59分
本格落ちものパズル×王道RPG! この思い出はいつかキセキに変わる…

クリアまで3時間強。
これまで遊んできた作品は、戦闘部分はツクールデフォルトの戦闘を利用していました。もちろん、その中でも色々と工夫を凝らした作品はありましたが、本作は戦闘パートを完全に自作している点が特徴。
それがなんと「落ちものパズル」なのでした。

落ちものパズル

2個の魔石をくっつけると消えるということで、非常に簡素なルールになっていますが、同時消しした石の数と連鎖数でダメージが増加することと、与えたダメージ数が報酬に直結することが大きな意欲になり、最後に大きな連鎖を持ってきて敵をオーバーキルするなど、頑張って連鎖させたくなるシステムになっています。
魔法能力を強化すれば、連鎖しなくてもダメージを高めることもできるし、シンボルエンカウントだから固定位置の雑魚とボス戦だけ進めるので、面倒な要素になることなく、楽しい範囲で遊べました。

そもそも、RPGツクールで「落ちものパズル」を実現しようと考えるところが、常人の発想でないと思うのですが、パズル要素は実はもう一つあり「一筆書きのパズル」も用意されています。

一筆書きのパズル

(ちなみにこの写真は、初っ端からミスしてます)

このパズル自体もよく出来ていると思っていたのですが、なんとこれが最終盤の演出につながっていたことに脱帽しました。

それでいて、単にシステムの奇抜さで勝負した作品でなく、ストーリーも秀逸。
伏線を確認するためにもう一周したいと思ったツクール作品は、本作が初めてです。

メモリドロップ

序盤はこんな感じで観光旅行っぽいし、お使い感もあるのですが、導入時の目的地で「魔法を使うと記憶を失う」という世界観が明らかになった辺りから、先が気になってぐんぐん進めました。
本作で一番驚いたシーンはどう触れてもネタバレになるので避けますが、二番目に驚いたシーンは、後半にある暗号を解くところ。ヒントを並べて一文字足りないと気付いた時に、埋めるべき単語がパッと脳裏に浮かんで興奮しました。同時に、ここまで進んできたプレイヤーならわかってくれる、という作者の自信も感じました。

良いRPGのお約束として、キャラクターも魅力的。
少し辛い要素もある物語でも、仲間が終始明るくポジティブで、小気味好く軽快な会話が続くので、滅入ることがありません。

一筆書きのパズル

初登場時からEDまで、トリガーさんは終始私のツボを突いてくれました。うぬははは!
しかし、脳筋キャラなのにステータスの賢さが仲間内で一番だったことには驚きました。

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