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昨日7/31(水)19:00、トッパンホールにて行われた室内楽器演奏会「山根一仁&上野通明&北村朋幹 Vol.2」を鑑賞しました。

ヴァイオリン@山根一仁&チェロ@上野通明&ピアノ@北村朋幹という、20代の若手ソリストたちによる三重奏曲の公演。
オーケストラ公演にソリストとして参加するのと、三人で一曲を作り上げるのは少し勝手が違うのでないか、いつも三人で活動していないのに上手く合うのか、という疑念もあったのですが、それは失礼な発想だったな、と思いました。

セットリストは下記の通り。

  • ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第5番 ニ長調 Op.70-1《幽霊》第一〜三楽章
  • ラヴェル:ピアノ三重奏曲 イ短調 第一〜四楽章
  • シューマン:ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op.63 第一〜四楽章
  • (アンコール)ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第1番 変ホ長調 Op.1-1 第二楽章

よくも悪くも「超絶技巧」という印象の曲はなく、3人のハーモニーを聴かせる構成でした。
三重奏という時点で馴染みがなく、すべて初めて聴く曲でした。しかし、プログラムノートが非常にしっかりしていて、曲ができた背景や楽章ごとの解説まで丁寧にされていたので楽しく鑑賞できました。

ベートーヴェンの作品はやはり天才的。短い主題を繰り返しているだけなのに飽きさせない曲でした。しかし「幽霊」という愛称は、第二楽章だけのことなんですね。第一・第三楽章はそんなおどろおどろしいものでなく、非常に心地よい曲でした。
その後に聴くラヴェルは、近現代音楽だという印象が強まりました。どこを取ってもテンポが非常に難しい曲で、私だったら絶対この曲は演奏会に選ばないです(笑)。
シューマンは円熟期の作品という雰囲気。好みの問題もあると思いますが、一番聞き応えがありました。
アンコールは、予想外に明るく可愛らしい曲だったので、ベートーヴェンの曲と知って驚きました。

ちょっと弦が外したかな、と思った箇所もあったのですが、さすがに若いといっても実力派の三人なので、じっくりしっかりと聴かせました。
しかし、ピアノ椅子を上野君(チェロ)に明け渡し、北村君はパイプ椅子を3つ重ねて座っていたのですが、あれは弾きにくくないのだろうか、と凄く不思議に思いました。

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