現在地：3話「あらたな我が家」
所有者トッドの家に戻ったアンドロイド・カーラは、掃除などの家事業務に従事する。
整備時に初期化されたカーラは、この家の娘アリスに「もう一度お友達になろう」と呼び掛け、信頼を得る。アリスの描いた絵を見たカーラは、自分がトッドに壊されたため整備に出されていたことを知る。
精神不安定なトッドがアリスに当たり散らす姿を、カーラは物言わず見つめていた。
オープニングから走り続けた車で、ようやく郊外の家に到着しましたがーーこんなオンボロの家に住んでいる貧困層のトッドでも、アンドロイドを買えるのですね。
カーラ起動時に、サイバーライフ店内で「キャンペーン価格で48ヶ月無利子の7999ドル」と語る店員の台詞がありましたので、日本円にして約85万円。それで掃除・洗濯・料理・育児もやってくれるとなると、買ってしまいそうです。安すぎます。実は血液の役割を担う「ブルーブラッド（シリウム310）」が高額だとか、そういうカラクリがあるのかしら。
カーラの主人であるトッドは、色々人間性が滲み出ている人相ですね。
悪人顔とか、醜悪というわけでもないんですが、周囲に強い不満を抱えている鬱屈した人物だと一見してわかる男です。
トッドの娯楽がスポーツ観戦だというのは、凄く分かりやすいです。一階で見るテレビはアイスホッケー、二階の自室テレビもスポーツ中継チャンネル、家に２冊あった雑誌はスポーツ面が表でした。
マッチョ志向だけれど、自分でスポーツをするわけではない自堕落な面を示唆しているんだろうと思いました。
さてはて、家の中はゴミは散らばり、ピザの空き箱が積み上げられ、皿は汚れたまま。
これが自分の家族だったら苛々しますが、なんせこの章での私は家事手伝いアンドロイド・カーラですので、テキパキと片付けを開始。
どんどん掃除が楽しくなってしまいました。
食器洗浄機は故障中なので手洗い。アンドロイドは、機械を見ただけで「部品が足りない」とか分析できて便利ですね。勝手に発注して良かったのか疑問ですが、トッドの支払能力はどうなんでしょう。
ただ、ゴミ出ししたことをトッドに報告すると、一階で手付かずの仕事が残っていても、作業できなくなるのですね。恐らく、トッドへの報告前後でアリスの居場所などが変わるためだと思いますが、洗濯ができなかったことが凄く悔しいです。
１階をキチンと片付けられなかった反省を生かし、２階の掃除は完璧にこなしました。
トッドの部屋で、抗うつ剤と拳銃を発見。
アリスの部屋で、窓から外に逃げられそうな足場を発見。
この話は分岐しませんが、これで先の物語の展開に影響が出ることでしょう。
あと、ネタバレを知っているので、トッドの部屋を片付けた際に垣間見えたチラシに、「あ！」となりました。こんなところに、伏線があったのか。
もう一人の登場人物である、暴力を振るう父に怯える娘アリス。
心を閉ざしている感じが苦手だな、と思っていたのですが、触れ合っていると、庇護欲が湧いてきます。初期化される前のカーラとは良好な関係だったのだろう彼女から、警戒と同時に「期待値」みたいなものも感じられて、裏切りにくいです。
子供部屋での選択肢は「友達」「カーラの名前」「好み」「無口」を選んだーーと思います。最後は引き下がる方が正解かと思ったのですが、鍵を貰うことはできました。
アリスの描いた数枚の絵から、カーラは自分が事故に遭ったのでなく、トッドに壊されたらしいことを知りました。
真実を自分の口から語らず、示唆する絵を宝箱に入れておくアリスは、なかなか策士ーーと言いたいところですが、突然キレて当たり散らすトッドに対処できず泣いている姿を見ると、やはり可哀想です。
これも、親を選べない子供にとっては呪いの言葉みたいなものだと思います。
ちなみに、掃除中に見られる二階のテレビでは、３つの番組を確認できました。
このアニメ結構長そうな内容で、ストーリーも気になったのでじっくり見たかったです。時間制限があったら嫌だと思って、スポーツ番組に戻した上で消してしまいました。
