現在地:7話「失意」

DETROIT:Become Human

パーティから帰宅したカールとマーカスは、レオがアトリエから絵を盗もうとしているところに出会す。マーカスを面罵し暴力を振るうレオに対し、怒りを覚えたマーカスは変異体になる。だがその時、容体が悪化したカールが死んでしまう。駆け付けた警官に、レオが「アンドロイドが父を殺した」と嘘を告げ、マーカスは撃たれてしまう。

と言うことで、今度はマーカスの変異編です。カーラ変異と同日なんですね。

帰宅したらアトリエの電気が点いていた。泥棒かもしれないーーと警察に一報入れるマーカス。自分たちの身を守るためにしたこの一報が、最終的に自分の命を奪うと思うと皮肉ですね。
どうせならレオも、もたもたせず、二人が出掛けている間に盗み出してくれれば事件にならなかったのですが。

レオ

「やり返してはダメだ」と言うカールの言葉に従って、無抵抗のままレオに罵詈雑言を浴びせられ、殴られていると、「不公平だ」「人間に従う必要なんてない」と言う言葉がマーカスの脳裏に浮かぶのが印象的。

不公平だ

そして、決定打になるキーワードが「自分で決めなければならない」で、ここから壁を破って変異体になるアクションへ進みます。
ーーが、変異しないでは先に進まないと確信するまで、この状態で数分待ってみました。

マーカス

結局、変異しない限り時間が止まったままだと分かって先に進んだのですが、カーラには変異しない可能性があるのに、マーカスは必ず変異するのはなぜでしょう。カールから掛けられていた言葉の蓄積が、マーカスに変異する特性を与えたのでしょうか。

それに、カーラが変異する話をマーカスより前にすると言う物語の順番も、なぜこうしたのか不思議です。私としては、強制的に変異するマーカスの後に、プレイヤーの任意で変異するカーラを持って来た方が、納得できる気がします。
でもマーカスの変異が先にあったら、カーラを変異させず終わってしまう全世界3%のプレイヤーは存在しなかったかもしれないし、そう考えると、この順番で良かったのかな。

せっかく変異したのですが、「やり返してはダメだ」と言われたことを守り、その後も耐えることを選びました。

堪える

結果、カールが死亡。

カール

カールの前で実の息子に暴力を振るいたくなかったし、もしそうしたらそれはそれで、心臓への負担が大きかったんじゃないかと思います。
しかしカールに従った結果、カールを失うマーカスからすると、最後に与えられた「相手の言いなりになってはならんぞ」と言う教訓は、少々理不尽なように感じました。僕は貴方の指示通りにしたんですよ、お父さん!

カール

レオは父親が死ぬと言うのに棒立ちでしたが、親へのかなり大きな愛憎があるように見受けられるので、苛々させられても、嫌いにはなりにくいと感じています。
たぶん、マーカスがいるから父親が自分を見てくれないのだ、という思い込みがあるんですよね。
カールが倒れた時に、マーカスが思わず「父さん」と呼びましたが、結論からすればこの呼びかけも良くなかったと思います。マーカスとカールの間にどれほどの親愛があろうと、レオからすれば「プラスチックに取って代わられた」と言う不快感と怒りに繋がってしまう。
それが、警官が突入してきたときの嘘につながるんじゃないかと思いました。

マーカス

この瞬間、たぶん撃たれると先読みできていても、撃たれた!という衝撃がありました。

ストーリー分岐は一箇所だけ。そりゃあ、そうですよね。
わずかな差(1%)ですが「堪える」方が多いのを見て、なんだか安心しました。自分が多数派だったと言うことにではなく、理不尽な暴力に直ぐやり返す人ばかりでないと言うことに、ですね。

失意フローチャート

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