現在地:9話「あてどなく」
バスの終着駅に着いたカーラとアリスは、寝床を探して深夜の街を彷徨う。
清掃アンドロイドから「助けてくれる人」の情報を得るカーラだったが、その場所は遠すぎて行き着けない。仕方なく、カーラたちは一晩を廃車で過ごすことにした。
タイトル通り、終始途方に暮れた感じでしたが、歩き出すと、二人が手を繋ぐことに慰められました。
暗く、雨の降る街中を彷徨っている時に、灯りのついた店を見つけるとホッとしますね。
コンビニでは強盗や万引き、ランドリーでは乾燥した服を盗むという誘惑がありましたが、倫理的抵抗感があったので、すべて回避。
もっとも、操作をミスって、ランドリーでは洋服を盗もうとする流れになってしまったんですが、アリスが「私たちのじゃないよ」と声を掛けて再考させるタイミングがあったので、ここで止めることができました。
目的がその子自身のためであっても、子供の目の前で悪い行いはできませんよね。
それより、ランドリー内なら雨をしのげるぞ、と思ったのですが、しばらく時間を潰してもここで泊まる事はできませんでした。
モーテルは泊まる金がないし、アンドロイドお断りステッカーがあるせいで服も必要、ということで回れ右。
廃屋は良さそうだと思ったんですが、フェンスを破るのにワイヤーカッターが必要で、そんなものコンビニでしか見かけなかったぞ、とまた堂々巡りになりました。
その後、廃車のそばでワイヤーカッターを発見したので、盗みをせずに廃屋へ行くことが可能そうでしたが、フェンスを破るのは器物破損だな、という当たり前のことと、フェンスが破れていたら侵入がバレる、と思ったのでそのまま廃車で休むことにしました。まあ、廃車もドアを開けるために窓を壊したんですが、これは投棄されているんだから、少しくらい壊しても問題ないでしょう。
選択肢自体は色々あったのですが、犯罪を避けると、これしか方法はないかな……と思います。1つロックが外れなかったけれど、雨に打たれながらあてどなく歩くことに疲れを覚えたので、諦めました。
廃車はさすがに窮屈そうでしたし、アリスも嫌がって、信頼度が一旦「中立」まで下がってしまったのですが、その後「一緒にいて」の約束を交わすことで「信頼」に戻ったので、プラスマイナス0で、よかったと思います。
最後に、一つだけ浮かんだ「ずっと一緒」の選択肢を自分で選ぶのが心に染みました。
約束したからには、裏切らないように気を付けます。
少なくとも、アリスに「父親から愛されないのは自分が悪い子だから?」なんて自問させなくて良いように、無償の愛情を持って接していきたいと思います。