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DETROIT:Become Human

31話のルートは「旅立ち(カーラ)」「最終任務(コナー)」「革命(マーカス)」の組み合わせとなり、それぞれの結末を迎えました。
多くの決断を経て、多くの悲しみを経て、3人全員が苦い結末を迎えました。
苦かったけれど、すべて自分の選んだ選択肢の積み重ねだと納得はしています。ただ、3人を不幸にしたような気持ちが拭えず、せめてもの償いで、変異したクロエは解放しました。

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これも自分が選んだことだけれど、メニュー画面にクロエがいないことが、とても寂しいです。Ver.104以降なので、再起動すれば新品クロエを補償してもらえることはわかっているけれど、その個体は、私の道のりを一緒に見守ってくれたクロエではないと思うと、それも悩みますよね。

今回も3人の視点が順次切り替わりながら進む形式でしたが、書きにくいので感想は主人公ごとにまとめます。

カーラ編最終話

カナダ行き最終バスを目指して、外出禁止令発動中の街をステルスで移動。
正直、マーカス編とコナー編は、前話までの時点で「絶対的に良い結末は迎えられない」と覚悟していたのですが、カーラ編はルーサーを救うところまで、自分で満点と感じるプレイだったので、油断していました。

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しかし、バス乗り場に行くため「安全な迂回路」を選んだのが運の尽き。
出発時刻と必要時間が出ているから、絶対間に合わないことは分かっていたんですが、少しは走ってなんとかならないか、と期待してしまいました(苦笑)。

ただ、バス停でトッドと再会できたのは良かったです。

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ダメな男であることは確かだけれど、娘を愛したかった気持ち自体は間違いないんですよね。
家族になろうとしていたアリスの気掛かりも、これで解消したんじゃないかと思います。

バスに乗り遅れてしまったので、最後の手段としてボートで川を渡ります。
船を漕ぎながら、カナダに着いて自由になったら何をしたいか?を言い合う夢ある会話の楽しさと、そこから巡回船に見付かった絶望感の落差が辛かったです。「加速して逃げ切る」を選んだのですが、これは恐怖心に駆られたミス選択肢だったかもしれません。

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結果的に、ルーサーが死亡。アリスも撃たれてブルーブラッド流出によるシャットダウンのカウントダウンが始まりました。その上、ボートが沈み始めていることにも対処しなければなりません。ここでルーサーの遺体を見た瞬間、即座に「これは重いから落とす」と判断できたことは、この先も忘れないと思います。アリスの目前で実行することには心が痛んだけれど、捨てることは毛ほどの戸惑いも覚えませんでしたからね。冷たい女だぜ……。
損傷したエンジンまで外してしまったので、どうやってボートを動かすのかと思ったら、なんとカーラが川の中に入って押すという手段に出て、唖然。
そこまで懸命に行動したというのに、アリスのシャットダウンは止めることができず、生き残ったのはカーラ1人。アリスの最期の言葉は泣けました。私は、アリスの言動は変異でなくプログラム由来でないか、という疑念を抱いているのですが、プログラムであろうと、お互いに愛情を抱いていたのは間違いないとも思います。

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最後の選択肢は、「生き続ける」を選びました。
たとえ目的を失ったとしても、ここでカーラまで死んでアリスが喜ぶわけもないですからね……。それに、ローズの車が迎えに来てくれた時、カーラまで死んでいたらショック過ぎると思います。

コナー編最終話

新コナーは、まずはビルの屋上でマーカスの狙撃を狙うシーンから開始。
それを制止するハンクと対峙することになりましたが、会話を続けた結果、ハンクを攻撃することなく「立ち去る」が選べました。

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あとで知ったけれど、「立ち去る」が選べるのは、変異しなかったのにハンクとの「友情」維持という、そこそこレアなパターンだったようです。
ハンクは変異しないコナーを認めてくれないけれど、私はやっぱり、変異していなくてもコナーはハンクを友人として尊敬していたと思うのです。だから最後にハンクの心の平穏を願う言葉を掛けるし、それを聞いて、ハンクも表情を変えるのでないでしょうか。

そのあとは、マーカスのリコールセンター襲撃最終盤に登場。

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ジェリコ襲撃の時もそうだったけれど、自分だって巻き込みで攻撃を受けそうな現場に、よく出て来ますよね。その「死の恐怖がない」あたりが、変異体でない証拠なのかも知れませんが。

ここではマーカスとコナー、どちらを操作するか選べました。
選択するなんて無理!と思ったけれど、やはりマーカスには責任があるからと思ってマーカスを選択。

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この後はQTEでの戦いになったので、コナーを選んでQTEで「負ける」という変則的なプレイもやろうと思えばできそうですね。
結果的にコナーのミッションは失敗で終わりましたが、終わりは永久にこないということだし、マーカス編の結末を見ても、これは戦争の始まりでしかないので、次は4号機が現れるのかも知れません。

マーカス編最終話

仲間たちが収容されているリコールセンターの一つを襲撃したマーカス。残念ながら人数も装備も負けており、どんどん仲間が減っていきます。マーカスの指示で射撃させたり突撃させたりしますが、何を選んでも犠牲が出ないことがなく、自分の下すあらゆる決断が辛かったです。

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マーカスは指導者だから死ぬわけにいかないけれど、だからと言って他の変異体が目的のために死んでいいわけではないし、やはり怒りに任せた武力闘争は失敗だったか、と反省。ジョッシュの死に際の言葉は「血を流せば報いを受ける」でしたが、今更言わないで欲しいーーと余計に憂鬱な気分になりました。

コナーは最大の敵でした。これまでで一番難しいQTE操作を求められたと思います。
マーカスの攻撃が成功し続けると、次第に皮膚再生が間に合わなくなっていく描写の細かさには見入りました。

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最終的にコナーを壊した瞬間は、本当に辛かったです。
正直、3人の主人公の中でコナーが一番好きだったし、コナーに幸せな結末はないと分かっていても変異させず、それでいて機械としての目的すら達成させないという、自分のエゴが突き付けられた感じがします。

結局、軍は一旦は引いたものの、援軍が来ることは間違いなく、勝利ではなく戦争の始まりがあるだけ。

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対するマーカスたちは、ジェリコから乗り込んだメンバーは数えるほどしか残っておらず、リコールセンターで解放したアンドロイドを反乱軍に加えたとしても、先がないので、いずれ鎮圧されるのは間違いありません。単純に「攻撃が成功した」というフローチャート通りの結末でした。

総評

というわけで苦い終わりでしたが、アドベンチャーゲームが苦手な私でも最後まで楽しめた、本当に素晴らしいゲームでした。映画や海外ドラマのようだけれど、映像作品ではなく、ゲームであることに意義がある作品です。
他所様のゲームブログで基本的な展開は知っていたのですが、本作は細かい分岐が多いし、自分でプレイすると、時間制限やQTEで焦燥感があったり、私が最後に「革命」を選んだように、自身でも思いもよらない選択をすることがあって、全く印象が違いました。
周回して分岐埋めしようとすると作業になってしまう類のゲームだと思うので、敢えてこのビターな結末を噛み締めて終了にしたいと思います。

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