現在地:トカゲ暗殺
※本作はCERO Z指定ゲーム(18歳以上対象)です。記事中のスクリーンショットに、残酷な映像が含まれる場合があります。
メインクエスト「トカゲのマスク」「トカゲの顔」クリア。
疫病を撒き散らして人民を支配しようとする「トカゲ」の企みを阻止しました。
一連の出来事の先駆けとなった、儀式でトリップして見た夢の中での大蛇戦が、文字通りの死闘でした。
あまり自由に動けない船の上で、敵の吐く毒や体当たりを避けつつ、大きく動き回る敵を弓で撃つという、ちょっと特殊な戦闘。私は遠距離攻撃自体は好きだけれど、エイムが下手で、瞬時に狙いが付けられないので、なかなか攻撃を当てられず苦労しました。マトが比較的大きいことと、夢の中だから矢が無限であることが救いでした。
それから、敵の攻撃が結構な広範囲に毒を撒き散らすのが大変でした。戦闘中にHP自然回復するパッシブアビリティは取得していますけれど、それ以外にHPを回復する術がないので、攻撃+毒の効果を喰らうとあっという間に死にます。普段、自分が毒(シックルソード)を使いまくって楽に戦っている分、敵に使われるとすごく嫌らしい!と思いました。
大蛇が呼び起こされる切っ掛けとなったのは、もう1人の自分が心臓とアマトの羽を天秤にかけたためですが、これはエジプト版「閻魔裁き」らしいですね。
ということは、最後に行き着いたここは「葦の原野」だったのですね!? ケムは声で導いてくれるだけかと思いきや、再会もできて驚きました。バエクにだけ囁かれた言葉がなんだったのか、非常に気になります。
また、捧げられた心臓を蓮の池で取り戻した演出は、どこか仏教的な印象も受けましたが、こちらは何を暗喩していたのか、わからないままです。
こうして夢の中でバエクは一度死に、蘇ったのでした。ーーもしかしたら現実でも?
現実に戻ると、メンフィスにアヤが来ており、2人で呪いについて調査することになりました。
「やっぱり。歩き回るのは俺か」なんてボヤキは面白かったけれど、どうもアヤとバエクの目標はズレているな、と不安を感じます。バエクは復讐を果たせたら日常に戻りたいと思っているのに対し、アヤはもっとクレオパトラのために働こうとしています。
アヤの事情がわからないからなんとも言えませんが、なぜクレオパトラにそこまで心酔したのかしら。このゲームのクレオパトラが悪女だとは思わないけれど、史実を踏まえると決して有能な統治者とも思えません。
そもそも「エジプトを守るためなら神官1000人だって殺す」と言えたり、トカゲを殺す役目をバエクに取られたときの視線がちょっと怖かったりするアヤは、物言いも性格もキツいと感じるので、本質的に優しさを感じるバエクとはあまり合ってないのかもしれません。それでも平和に暮らしていれば、自立した妻と優しい旦那で、特に問題なかったのでしょうけれど……。
夜を過ごす時は積極的だし、バエクへの信頼感もあるから、愛情はあるのでしょうけれど、どうも2人の未来がこの後うまく行くように思えません。
結局、呪いはどれも人為的に引き起こされていたと判明し、首謀者であるトカゲの正体が神官ヘテピであることも突き止めました。
5人いる神官の中から、「トカゲ」を探して殺害。標的だけサッと倒して退散することもできたので、初めて暗殺らしい暗殺に成功です。
ヘテピさん、結局素顔も見ないまま終わりました。
それにしても「ひどい咳をする」という特徴はともかく、「青い襟巻きを巻いている」と聴いて「トカゲだ」と判断するバエクに、どこに断定ポイントがあったのかわからなくて、ちょっと笑いました。エリマキトカゲのイメージなのか?
ゲームのオープニングで過去に見た祭りのような光景が再現され、けれど御輿にいるのはプトレマイオスでなくクレオパトラに代わっている、という演出は時間経過と立場の変化を感じました。
そしてこういう大々的な催しをすることで、民衆向けにはクレオパトラが呪いを沈めたことになり、彼女への支持が増えるということですね。やはり、バエクの暗殺活動が政治的に利用されています。
なお、翌朝の通りは人気が一切なく、祭りの後っぽい寂寥感がありました。
最後に寄り道。
トト神殿では、ミイラが作成されていました。死体を洗浄したら、臓器を取り、ナトロンを詰めて乾燥させる、という工程まで勉強できます。ナトロンに塩を混ぜると、天然の乾燥剤ができるんですね。しかしこの作業に従事する者は手荒れする、というのも、非常に当時の悩みらしい感じがします。
全ての作業を素手で行っている辺り、現代人からすると衛生的に問題ありですが、非常に科学的なやり方でミイラを作っていることに感心しました。