Switch版RPG「勇者ヤマダくん」プレイ開始
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勇者ヤマダくん

現在地:しかばねの森クリア(開発レベル12)

当初はスマホ向け基本無料ゲームとして配信され、配信停止後、完全版としてSwitchに移植された作品。

moon開発陣のゲームとして名前を聞いて、少し気になっていたタイトルです。
ただ、公式ジャンルが「ローグライクRPG」となっていたので、「不思議の幻想郷TODR」を遊び終わってからでないと手が出せないと思っていました。しかし4月2日に大型アップデートとともに配信された体験版を遊んでみたところ、確かに「ローグライク」と呼ぶべき要素はあれど、本質が全く異なり、根底にあるのは「一筆書きパズル」でした。
昔のブラウザーゲームなどにありそうな発想の作品で、私は好きです。ということで購入しました。

ステージの見た目は、ドルアーガの塔っぽいドット絵ダンジョン。

勇者ヤマダくん

ステージが開示されたら、Lスティックで矢印を伸ばしてルートを決めます。このとき注意しなければならないのは、同じマスに二度侵入できないこと。

勇者ヤマダくん

制限時間内にスタート地点からゴールまで繋がったら、これで決定。

勇者ヤマダくん

主人公がその通りに移動。進行方向のマスに敵がいれば戦い、宝箱があればアイテムを入手し、レベルアップしたりしながらゴール。ゴール時にすべてのマスを踏めていれば、クリアボーナスが貰えます。

ルート決めについて、1手動かすまでは制限時間のカウントダウンが始まらないからじっくり考えてもいいし、間違えても制限時間内ならやり直しが効くので、とりあえず動かしてみてもいい。ペナルティ(空きマスごとに1ダメージ)さえ支払えば、ゴールまで一直線だっていい。そういうプレイスタイルの幅が広い点も良かったです。
単に一筆にするだけでなく、例えば「軸が合うと遠距離攻撃をしてくる敵がいるから、攻撃を喰らわないように移動しよう」とか、大局を見てルート決めし、それがうまくハマるととても爽快です。

また、フロア攻略中に、プレイヤーが介在できる要素として、アイテムがあります。

勇者ヤマダくん

壊れない限り何度でも使えるけれど、累計使用数が溜まるほどリキャストタイムが長くなるので、ただ強力なアイテムを使ってゴリ押すのでなく、どういうタイミングで使い、回復を待つかという計算を組み込んでいくのがいい感じ。

ローグライクの常で、ヤマダくんのレベルは毎回1から始まるけれど、装備品を素材合成して強化するなど、RPGらしい要素もあるので、そこそこ力押しも可能です。

勇者ヤマダくん

逆に言えば、真の「ローグライクゲーム」と違い、装備を持ち込むこと前提の難易度調整がされています。挑戦前にどんな敵が出現するかわかるので、毎回ベストな装備を整えて突入することが重要ですね。

勇者ヤマダくん

ハスクラ要素もあるし、ダンジョンごとに完全クリア時限定のお宝が設定されているので、結局は繰り返し挑戦してゴールドトロフィーを狙うプレイになっています。

ストーリーの方は、

ヤマダくん(36才)は大手ゲーム会社勤務の出社拒否ぎみのサラリーマン。夜な夜な自作の妄想RPG世界で「勇者ヤマダ」となって大活躍! ある日、ご近所のプリティガールのマリアちゃん(18才)に一目惚れ。彼女を妄想世界のマリア姫にして、愛を育む事にしたという。
こんなヤマダとマリアの恋の行方はどうなっちゃうのか!?(公式サイトより)

……という、どうしようもない話。

勇者ヤマダくん

ゲームでマリア姫を助けてチューすると、マリアちゃんとの好感度も上がるーーという謎理論はこの世界の真実なのか、ヤマダの妄想なのか、なんとも判断し難い感じです。

勇者ヤマダくん

ただ、バカゲーと呼ぶには、いささか暗い怨念を感じる要素もあり、ちょっと戸惑っています。
もちろん「moon」でも怖さは感じたけれど、あの作品は根底に「ラブ」があると明言されていたから、本筋に関しては安心感がありました。しかし本作はかなり「怪作」という雰囲気が漂っています。

勇者ヤマダくん

これが、ゲーム業界の闇か(笑)。
ヤマダくんが作っているゲームをデバッグしている、という設定なので、最初はシンプルなルールから始まり、要素が順次実装されていく点は、物語と設定が有機的に機能していて好きです。

ちなみに、体験版は製品版をベースにしつつも、体験版専用の構成になっていたので、この「会長討伐の塔」の後にああいう展開が待っているとは驚きました。

勇者ヤマダくん

ヘンテコな世界観とダメなおっさん主人公であることを許容できれば楽しいゲームだと思ったので、まず体験版プレイからお勧めします。

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