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TCシンポジウム2020のテーマについて
※写真は、手元にあった過去年のプログラムです。

過去に何度か、テクニカルコミュニケーター協会主催の「TCシンポジウム」を紹介しましたが、今年の開催テーマが、私を真正面から袈裟懸けにするようなタイトルでした。
その開催テーマとは、ズバリ「駄文撲滅 〜伝わらないリスクと伝わる価値〜」です。以下、テーマ説明より引用。

「正しくわかりやすく伝えられなければ、伝わったことにはならない。そしてそれは誤解を招く。」もちろん当たり前のことと認識しながらも、はたして私たちは実践できていたのでしょうか。この伝わらないことのリスクを排除するための意志表示として、今年度はあえて強いメッセージを込めた開催テーマを選びました。

「駄文撲滅~伝わらないリスクと伝わる価値~」
私たちテクニカルコミュニケーターは「駄文」を作らない、そして認めない、という決意のもと、原点に返って見つめ直す機会として語っていきたいと考えています。そして私たちが提供する価値がさらに新しい価値として広まっていくことを期待しています。

TCシンポジウム2020(https://www.jtca.org/symposium/)より引用

テーマ自体は、シンプルかつキャッチー、わかりやすく刺さるコピーで、とてもいいと思います。しかし主語を「私たちテクニカルライター」にされてしまうと、一応テクニカルライターの端くれである私も、駄文を許してはいけない立場になってしまいます。知らぬ間にそんな立場にされて、慌ててしまいました。
なんせ、私は自分のブログは「チラシの裏」みたいなものと思って、特に推敲もせず、浮かんだことをだらだらと書き散らかしています。完全な駄文です。最初のサイトを作ったのが2001年だから、そこから数えると、20年近く駄文を量産し、せっせとネットの海に放流してきたわけです。
そんな人間が、「駄文を許さない」なんて言い出したら、自分で自分の首を絞めるようなものです。むしろ私自身が、呼吸する駄文だと言っても過言でない。

……戯言を言いましたが、読まねばならない文書に関しては駄文はなくなって欲しいし、なくさねばならないと私も思います。
となると、テーマの文頭に「職務においては」と書き足して、テクニカルライターの自分と、ハンドルネームの自分の折り合いをつけるかな……。

ところで、悪い文章は駄文、拙文、悪文、乱文といろいろ表現があるのに対し、良い文章を示す言葉はパッと思い浮かびませんね。
「良書」とはいうけれど、「良文」とはいわないし、「美文」はテクニカルライティング的な良い文章とは違う意味合いになってしまいます。
現状、良い文章を表す言葉が世の中に存在しないくらい、良い文章は定義も実現も難しいのかもしれないなと思いました。

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