スマートフォン向けRPG「テイルズ オブ ザ レイズ」(ザレイズ)と「ロマンシングサガ リ・ユニバース」(ロマサガRS)に関連して、言葉に関する雑談です。
両作品を遊んでいるプレイヤーが皆無なのか、それとも、なにか元ネタがあって当然のことと受け流されているのか、いまのところ言及している人を見かけないのですが、今年春に両作品のプレイをはじめて以来、私が疑問に思っていることがあります。
それは、ザレイズのオリジナルキャラクターである「カーリャ」と、ロマサガRSのオリジナルキャラクターである「ようせい(ブラウニー)」のこと。
一方は鏡精、一方は妖精と、種族名は少し違いますが、見た目は羽の生えた可愛い小人さん。そして、どういうわけか両者とも作中で「パイセン」と呼ばれているのです。
私はスマホゲームを2作品しか遊んでいないのに、その2作品でこんなところがかぶるのか!と驚きました。据置ゲームより現代性が出やすいというスマホゲームの特性も、影響しているのでしょうが……。
誤解のないように明記しておきますが、こんな小さな要素を取り上げて、パクリだなんだと言うつもりはありません。
私は「先輩」のことを「パイセン」と呼ぶ文化を知らず、馴染みがなかったので、2作品でかぶるほど市民権を得ている言葉なのかと純粋に驚いたのです。しかも、どちらも体格が小さなキャラクターに対して使っているので、もともとそういう用途の愛称なのだろうか、と考えさせられました。
言葉は、相手との関係性や受け取る側の気持ち次第でプラスにもマイナスにも受け取られるものです。だから我々は日常において、なるべくマイナス要素が生じない言葉を選んで話していると思います(例えば、目上に対して「了解」を使うのは間違っている、という説が流布されたので、事実は別として、相手がそう認識している可能性に配慮し、使うのを避けるなど)。
この2作品については、「パイセン」呼びでも違和感なく、呼ぶ側/呼ばれる側の気安い関係性が現れていると思います。そのため作中では気にならないのですが、もし親しくない間柄から呼ばれたら、愛称なのか蔑称なのか受け取りに悩む呼びかただと感じました。あるいは、カーリャもそう思っているから、マークに「パイセン」と呼ばれると嫌がるのかな。
2人ともストーリーの登場頻度が高いキャラクターで、面白いところがかぶってるなーーと思っていたので、語ってしまいました。