Switchで配信中のG-MODEアーカイブス第22弾「ヘラクレスの栄光III 神々の沈黙」のプレイ開始。
現在地:クノッソス(レイオン加入まで)

ヘラクレスの栄光3

G-MODEアーカイブス」は、フィーチャーフォン向けに作成されたゲーム作品を、Switchに移植する復刻プロジェクトです。

ヘラクレスの栄光3

今や遊ぶ方法のない携帯アプリを、こうしてデジタルアーカイブとして残そうという試みは、とても面白いし意義があると思います。版権的に難しいでしょうけれど、よかったら「テイルズ オブ タクティクス」も移植してみて欲しいですね。

一方、本作「ヘラクレスの栄光III」は、ギリシャ神話をモチーフとしたRPGシリーズの第三弾で、ストーリーの良いRPGとして有名な作品。原作はスーパーファミコンなので、なぜ「G-MODEアーカイブス」で復活?と驚いたのですが、実はG-MODEで一度リメイクされていたのですね。そういえば、G-MODEは移植作品も多かったのでした。
SFC版からはグラフィック、ゲームシステムなどが一新されていますが、最大のウリであるストーリーはもちろん変更なし。SFC版は高難易度でクリアできないプレイヤーが多かったと聞くので、リメイクで簡単になっているなら、システム変更もむしろいい点かなと思います。

元がG-MODEゲームのせいか、ボタン配置はちょっと独特です。例えば、SwitchではX・Yボタンが余っているのに、メニュー表示はLボタンだったりします。まあ、その辺は少し遊ぶうちに慣れました。
G-MODEアーカイブスの機能としては、フレームとフィルター機能があります。
フレームオンだと、実際に携帯電話で遊んでいるような雰囲気になります。右上に「現在の時間」が表示されるのが地味に便利かもしれません。

ヘラクレスの栄光3

フィルター(滑らか表示)は、オンだと少し画面がぼけるので、本作はオフの方が見やすいように思いました。

肝心のストーリーですが、笑ってしまうくらいジェットコースター展開でした。
お話は、記憶喪失の主人公が目覚めたところからスタート。

ヘラクレスの栄光3

主人公を助けてくれた村の女性たちと話していると、突然ブタが暴れて柵を突き破って逃げ出してしまいました。それを捕まえようとしたところ、今度は地面に大穴が開き、主人公と村人2名、ブタ2匹はなすすべなく奈落の底へーー

ヘラクレスの栄光3

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残念、私の冒険はこれで終わってしまったーーと思いきや、主人公はケロリと立ち上がり、実は不死身だったことが分かったのでした。
いや、そもそも村人2人は奈落に落ちてもピンピンしていただろ!と突っ込もうとしたら、即座に、彼女たちが実は人間でなく妖精だったことが明かされて、突っ込みは不発で終わりました。真の姿をあらわにした妖精たちに引っ張り上げてもらい、地上へ帰還します。

ここまで、3分も経たないうちの出来事です(笑)。

なぜ人間である主人公が、オリンポスの神々の特性である「不死身」を宿しているのか、失われた記憶を取り戻すべく、主人公は妖精たちと別れて人間の街へ。

ヘラクレスの栄光3

最初の町までは妖精が特別に仲間として付いてきてくれて、手厚いサービスだと感激したのですが、思ったより町が近く、これまたあっという間に別れました。私は妖精がいるうちに敢えて戦闘してレベルアップしておきましたが、運が良いと一度もエンカウントしないんじゃないでしょうか。

これからは人間と交流だ、と意気込んだのも束の間、クノッソスの町はよそ者を入れてくれず、なんとワールドマップに門前払いされました。

ヘラクレスの栄光3

優しい妖精のところにいますぐ帰りたくなりましたが、仕方ないのでその先の村へ移動。
ここで、奴隷としてならクノッソスの町に入れるという話を仕入れます。しかしこの村にいる奴隷商人は「女性の情報があれば」と言っていて、男の奴隷は求めていないようです。まさか、主人公が女性を売る展開はないだろうし、さて次の進行はどうなるのか……と首を捻りつつ探索していたところ、思いがけないところから解決策が降ってきました。
それが、娘を亡くした夫妻の家で入手したキーアイテム「娘の思い出」。これを使うと女性の姿になるというーーつまり、女装能力を得ることができたのです。

ヘラクレスの栄光3

娘の思い出=娘さんの衣装を取り出して無言で女装する主人公の姿は、想像するとシュールです。
取り敢えずしれっと女性に成り済ました主人公は、奴隷商人に自分を売って、クノッソスの町に入れてもらったのでした。

しかし奴隷なので当然主人に買われてしまうのでは?と思っていたら、実は女性たちは奴隷ではなく、海の怪物「まくろきもの」ヘの生贄として集められていたことが判明。すでに脱出経路を見つけていたアグレッシブな彼女たちと、即脱出となります。
道中の地下水道では護衛を失った金持ち老人も加わり、女装癖のある男、奴隷たち、金持ち老人という、すごくカオスなパーティが結成されました。

ヘラクレスの栄光3

主人公は屈強な男だと頼りにされるのですが、実はレベルもステータスも女性たちや老人と大差なく、なんだか騙しているような気がして申し訳なくなります。

ストーリー展開も早いけれど、ダンジョンマップも短く、あっという間に街中へ出ることができました。

ヘラクレスの栄光3

実はドケチだった金持ち老人は、地下水道から助けた報酬として「この町を自由に歩き回り誰とでも話ができるという自由」をくれました。
確かに金より価値があるかもしれない得難い財産ですし、奴隷として入り込んだことを考えると、この自由は必要です。しかし生命が助かったら自分の懐が痛まない報酬を出すという根性が汚いですね。

ヘラクレスの栄光3

というわけで、奴の家の宝箱は全部開けてやりました。これまで、キーアイテム以外で宝箱がある家はなかったので、制作者側からの「これで溜飲を下げてください」というメッセージなのかもしれません。

次なるイベントは何かと思っていると、わかりやすく人が集まっている場所がありました。

ヘラクレスの栄光3

まさかの超不謹慎・飛び降りショー
1人の男が塔から飛び降りて一度死んだあと立ち上り、喝采を浴びています。おそらく現場は血生臭い状態だと思うのですが、特に気にしないあたり、いかにも古代っぽい娯楽です。
お仲間だと思われるこの男に話しかけたいところでしたが、観衆に阻まれて果たせません。うろうろしていると、宿屋で「休む」が選べることに気付きました。
そういえば夜は誰でも塔に入れるから、真似して飛び降りる人がいないか心配だと、1人だけ苦言を呈している女性がいたので、これがヒントだったのでしょう。

夜を待って、塔へ侵入。
件の男はいませんでしたが、飛び降りろと言わんばかりに矢印が主張していたので、軽率に飛び降りました。

ヘラクレスの栄光3

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真似する奴が現れる危険性を考えていたなら、見せ物にするのはやめろと言いたいところですが、こいつ、たぶん一度チヤホヤされると後に引けないタイプですね……。
そして、この男レイオンも記憶喪失であり、主人公と共に記憶を取り戻す旅に出ることになったのでした。
そういえば、このゲームは仲間全員が記憶喪失という設定だったような記憶があります。さすが、野島一成氏シナリオですね。あ、女装するのも後のFFに繋がってるな……。

そして、ここまで凄い紆余曲折の展開と思いきや、なんと目覚めから20分程度の出来事でした(笑)。

ヘラクレスの栄光3

夢の中の「塔」は一体なんなのか、主人公たちは何者なのか、世界の異変はどうなっていくのか、まだまだ触りですが謎が散りばめられていますし、なにより現代の作品と比較しても展開が早いので、飽きずに進めていけそうです。

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