祝・TVアニメ化決定!
花とゆめCOMICS「かげきしょうじょ」9巻および10巻感想です。
9巻も発売時点で読んでいたのですが、この時点では新キャラクターが掴めなかったことと、先の展開を読まないと何とも言えないところで終わったので、しばらく間が空いてしまいました。
というわけで、遂に年度が変わり、新入生が来てしまいました。
本作の紅華音楽学校やマリみてのリリアン女学園など、先輩・後輩の結びつきが強い学園物は、どんな新入生が入るかで作品の雰囲気がガラリと変わるので、どんな子がくるのか心配していました。
案の定、さらさの方には対立関係に立つタイプの後輩が来たので、あまりこのいざこざが長引かないといいなと思っています。そういう意味では、10巻が澄栖杏との問題は脇に置いておいて、実技の授業をメインに据えてくれたのは良かったです。
愛が受け持つ伊賀エレナは、9巻時点では「鈍臭い」程度の印象でしたが、10巻で早くも番外編が挿入され、とっても可愛く感じるようになりました。番外編で取り上げられる度に、好きなキャラクターが増えて困りますね。
一方、愛が男役を検討して生じた摩擦の方は、とてもワクワクしています。
遠い場所から小桃に影響を受けたり、今になって彼女の気遣いがちゃんとわかるのも、JPXという過去が、愛の中にちゃんと残っていて、そして愛が人間的に成長したからですよね。本当に、最初期からは想像つかないくらい良いキャラになったなぁと思います。
また、愛ちゃんが髪の毛を切って帰ってきた時に、みんなが絶句する中、山田さんが普通に声をかけてあげたところに、彼女らしい気遣いと優しさを感じました。100期生に山田さんがいて、且つ辞めないでくれて本当に良かったと思います。
愛は、役への取り組みに悩んでいるところも、初めて「先輩」になって奮起しているけれどイマイチ役に立たないところも、可愛いし笑えます。
さらさは空回りが過ぎて、笑えないのですよね。そういう造形のキャラクターだと理解はしているので、不愉快ではないし、イタリア語の語彙が切れて「ペスカトーレ!」とか言ってるのは爆笑しました。パートナーの見せ場まで全部自分のモノにしちゃう「俺を見ろ」演技が、高木先生からどう評価されるか期待してます。
なお、高木先生の「毎公演生き返れ」という指導が素晴らしくて感動しました。
そして、驚きのアニメ化!
おめでたいし楽しみですがーー私、本作を面白いと思ったのは2巻からで、1巻の時点では宝塚モチーフ漫画として割と平凡だと思っていたので、第一話で上手く未読視聴者の心を掴んでくれるだろうか、と心配に思っています。そもそも、無印版の入学から始まるのか、白泉社移籍後の1巻から始まるのかでもだいぶ異なりますね。
一番注目したいのは、山田さんの声ですね。他のキャラは、そんなに心配していません。