現在地:クリア
「破壊するもの」を倒し、エンディングを迎えました。
20年以上前の無念を晴らせて大満足です。
一度アビスに入ると地上には戻れないことを警戒し、技ポイント等の回復アイテムを大量に持ち込んでおいたのですが、入口が全回復ポイントだったんですね。雑魚敵で技レベルも上げられます。意外と、完全な「詰み」状態にならないよう配慮されていたんだなと気付きました。
アビスでは、まず一気に四魔貴族を倒しました。
アラケス、フォルネウス、ビューネイ、アウナスの順に攻略。
アラケスはまったく危うい局面がなかったし、フォルネウスも、倉庫から魚鱗とラバーソウルを持ち込んでいたので割と楽でした。
しかし、3人目のビューネイ戦で重大ミスが発覚しました。
それは「凝視」対策不足!
ビューネイの「凝視」を喰らったメンバーが次々「魅了」や「石化」の状態異常に襲われ、なすすべなく全滅しました。
凝視を防ぐアクセサリー「魔女の瞳」は、倉庫に置いてきてしまっています。仕方なく、万能薬を全員に装備させて再戦。凝視の頻度が少なければ、万能薬が尽きる前に倒せるんじゃないかーーという希望的観測だったのですが、ここでなんと、エレンが「凝視」を見切ってくれました。さすが主人公!
無論、見切りを閃いたエレン以外が「凝視」を喰らえば厳しい状態になることは変わりなかったのですが、凝視を見切られてビューネイも余程頭に来たのか、なぜかエレンに凝視が集中したお陰で、安全に攻略。その上、見切りの極意まで手に入れることができました。
続くアウナスも「凝視」を使ってきたので、見切りの極意が早速役に立ちました。
しかしアウナス戦でも微妙な忘れ物をしていました。それは、アウナスが常時「セルフバーニング」状態(カウンター状態)という特性を持つことです。ごく普通に近接攻撃したエレンが、いきなり瀕死になってビックリしました。
「セルフバーニング」だと気付いたものの、私は「タイガーブレイク」習得を諦めてしまったので、体術ではどうやっても反撃を喰らってしまいます。
そのため、ツィーリンが黙々と放つ「連射」に頼ることとなり、久し振りに火力不足で、撃破まで大変な時間がかかりました。
弱体の下準備を終えて、ついにラスボス「破壊するもの」戦です。
ちなみに、戦闘の直前に少年が離脱。
今回は、最初から少年は無視して編成してきたので、衝撃はなかったですけれど、オリジナル版の時は大変でした。元々サラを使っていたこともあり、入れ替わりで加入した少年を素直に戦闘メンバーに入れていたのです。それがラスボス戦に参加できない上、控えメンバーもいなかったので心が折れたのだったと記憶しています。
最後の戦いを前に皆があれこれ言う中、エレン(主人公)は、破壊するものではなくサラに対して「帰ろう」と告げるのが、とても格好いいですね。シンプルな分、そこに込めた気持ちが伝わります。
それと、戦闘画面移行後の冒頭、主人公達が走りながら陣形を組む演出が熱いのですが、ゆきだるまは、これ、どうやって走ってるんだろう?と今更な疑問が浮かびました(笑)。あの人、手もないですよね……。
結論からいうと、実は一回全滅しました。
「トータルエクリプス」発動から後のターンが、予想以上にキツかったです。闇の翼形態を解除できないまま、毎ターン150前後の継続ダメージ+複数回攻撃に耐えられませんでした。
特に「ナイトメア」でサポート役の3人全員が睡眠+技・術封印を喰らったのと、気絶した仲間が「ハウリング」で操られ、同士討ちになったのがまずかったです。
そんなわけで、1回目は世界崩壊エンドを迎えました。
これはこれで、一つの物語の終わりとして納得できる展開ですが、今回はクリア目標なので、これで満足するわけにいきません。
直ぐ再戦しましたが、その前に技を調整。
攻撃技は一番強いものと、「集気法」など緊急時に使う物だけ残し、あとは破壊するものが使う攻撃の見切り技で揃えました。極意を閃けていない見切り技も多かったですが、「凝視」と「ネット」を全員に習得できたのは大きいと思います。
トータルエクリプス発動後は、惜しみなく生命の杖を折って「シャッタースタッフ」(全体回復)発動。
ただ、ちょっとミスって、「ナイトメア」が「睡眠」の見切りで防げることに気付かず、万能薬を2個重ねると言う贅沢な戦い方をしてしまいました。
また、回復にあえて月術を使用して地相変更を試みたりしたものの、トータルエクリプスは一度も解除できませんでした。
トドメの一撃は、エレンの「龍神烈火拳」。
最後は回復を捨てた総員攻撃だったので、誰が締めるかは運任せでしたが、主人公が綺麗に決めてくれました。
20数年越しの勝利です!
太陽が再び姿を現し、破壊するものの姿が消えていく様を見て、感無量でした。
しかし、勝利しても世界の破壊は止められないのですね。敗北時と同様に世界が破壊されたので、「……あれ、勝ったよね?妄想だった?」と少し不安になりました。
もちろんそんなことはなく、全てが消え去った後に、二人の宿命の子が生み出した希望の力が世界を再生。しかし、元に戻っただけでないのですね。最果ての島を見て、平面世界だった大地が、単に演出の都合だけでなく球体の世界に変わっていたことに気付きました。さらに黒き星も破壊されたから、二度と死食は起きない世界になったーーということですね。
リマスターに挑戦した甲斐がある、素晴らしい終わりかたでした。
そんなわけで、エレンの旅が終了しましたので、簡単に総評です。
面白かったです。
とは言え、マスクデータだらけで攻略情報がないと遊び難い点は、現代のゲームに劣ると思います。また、リマスターでアイテム周りのUIが悪くなっていたり、コマンドの挙動がワンテンポ遅かったり、色々気になる部分もありました。
面白かったのは、元々のゲームの根幹が変わらなかったお陰です。
リマスターと言ってもわざわざ作り直しているのに、「指輪転がし」のようにプレイヤーに有利なバグの多くを残した、という点もサガチームらしい心意気を感じて嬉しかったです。まあ、新しいバグが生じているのはご愛嬌かな……。
ストーリーは言葉数が少なく、街の人に至っては2パターンくらいしか喋らないので、RPGに物語を求める人には不向きなゲームだと思います。舞台設定は非常に練られていて面白いのですが、設定資料集などに触れずに読み取れるかと言われると疑問です。
私は「ロマサガRS」で聖王三傑などの設定周りにも触れてから遊んだので、その辺の話を聞けるだけでも、ちょっと盛り上がれましたけれどね。
戦闘に関しては、閃き、陣形などロマサガ2からの発展に収まっていますが、帝国として世代を重ねて強くなるロマサガ2より、育成するキャラクターがはっきり固定できているロマサガ3の方が分かりやすいし、愛も込めやすいと思います。キャラクターの幅が非常に豊富なのも楽しく、海老・ゆきだるま・象が仲間になるゲームは本作くらいでしょうね。
取り返しのつかない要素(技王冠など)は多々あるけれど、だからと言って進行不能になるわけでもありません。プレイヤーがシステムを理解するほど難易度が下がり、自分なりの遊びかたを見出していけるサガシリーズらしい調整で楽しめました。
残り7人の攻略が残っていますけれど、即二周目ということは考えていません。またいつか、サガの世界に触れたくなったときに触れたいと思います。その時は、マスコンバットなどの独自要素が多いミカエルか、主人公でないと使えないカタリナか、専用イベントのあるハリードでプレイしたいです。