Switch版探索型アクションRPG「UnEpic(アンエピック)」開始。
現在地:庭園の鍵入手まで
ガチの異世界ダンジョンに迷い込んでしまったのに、自分の妄想だと思って突き進んでいくオタク青年の2D探索アクション。
主人公がTRPGプレイヤーという導入の時点で、以前から興味はあったのですが、アクションが結構シビアそうだと思って、二の足を踏んでいました。先日、「Bloodstained:Ritual of the Night」で探索アクションゲームへの熱が高まったので、購入に踏み切った次第です。
そしてプレイし始めたら、面白くて、じわじわ進めてしまいました。
ただ実際は、「悪魔城ドラキュラ」や「Bloodstained:Ritual of the Night」などのキャッスルバニア系とは少し異なる手触りでした。
具体的には、キャッスルバニア系だと能力を増やすことで移動範囲を飛躍的に広げていくのに対し、本作は暗闇の中に明かりを灯すことで、自分の目が届く領域をじわじわ広げていく形。
何が潜んでいるか分からないダンジョンの暗闇を、少しずつ人の支配下に置いていく感じですね。燭台に火を灯して闇を退ける度に、ちょっとホッとします。
「ベルモンドの野郎が現れて、灯りを壊すようなことをしなきゃいいんだけどな」というジョークは笑えると同時に、このゲームで燭台が壊されたら死活問題だと思いました。
また、アクションは地味。剣は振るだけ、槍は突くだけとシンプルな動きしかありません。魔法を習得できるけれど、これも現状は割と単純な軌道の飛び道具です。
回復薬を飲むにしても、キャップを開けて飲むアクションが必要で、即時回復しないし、途中で攻撃されたら無効と、割とシビアです。よって、敵がよそ見しているうちに接近して攻撃を与える、と言う戦い方が基本になります。
主人公は吸血鬼ハンターでも悪魔憑きでもなく、ごく普通の一般人だから、こういった要素も当然だと納得しました。その一方で、高所から飛び降りてもノーダメージだったり、リアルさとゲーム的な嘘が上手く織り交ぜられている感じです。
なお、難易度はノーマルにしています。最初は雑魚を倒すのにも苦労したけれど、敵に合わせて武器を持ち変えるという基本を守るようにしたら、だいぶ進みやすくなりました。
敵の強さより、罠だらけの部屋を突破する強制クエストがあったときに、この調子でまともに歩けないフロアばかりだと遊ぶ気が失せると心配になったのですが、あの部屋だけだったので安心しました。
マップは、なかなか憎らしい配置になっていてよくできています。ハシゴを1つ見落としていたので、鉱山の鍵を手に入れた後、対応する鍵穴を探して少しウロウロしました。
セーブは決まった一部屋でしかおこなえませんが、遠くなったと感じた辺りでショートカットの扉が出てくるのは感心しました。
本作を特徴付けているのは、個性的な主人公ダニエルと、その主人公に振り回されるゼラトゥルのやりとりでしょう。
ダニエルを乗っ取ろうとして失敗し、肉体から離れられなくなってしまったので、なんとか死んでもらおうと画策するゼラトゥルと、それに惑わされたり、逆手にとって進んでいくダニエルの珍道中が実に愉快です。
お互いが相手を出し抜こうとしているのですけれど、不思議と殺伐としておらず、奇妙な友情のようなものも感じます。特にゼラトゥルは、ダニエルが城の外で死ぬと自分が困るので、ガーディアンを倒せるよう助言しちゃったり、五感がないと馬鹿にされると、もっと色々感知できるんだとあれこれ明かしちゃったり、どんどん気安い存在になっていくのが面白いです。
パロディネタが多いですが、前述の悪魔城ドラキュラネタや、スターウォーズ、ジョジョなど、私でもわかるネタでまとまっているので楽しめています。もしかしたら、原文は違うことを言っていて、日本語訳が上手にアレンジしてくれている可能性もありますね。
ボスやらNPCも、どこかで見たことがある風貌だったりして、著作権的な面で心配にもなりますが、オタクとしては愉快です。
なんだかんだプレイし続けてしまって、初回のプレイ感想が2番目のガーディアン撃破後になったくらいには楽しんでいます。
全体の3割くらいは攻略できているはずだから、最後までこの調子で頑張りたいと思っています。