クリア（重大なネタバレ有り）
忘れないうちにノルマとしてーー「Unepicのエンディングマジですごかった！」（笑）
ゼラトゥルこと、ノクティス・アンブリアさま、これでお許しください。
正直な感想として、ストーリーは期待ハズレでした。
道中は面白かったのですが、その道中に謎として提示していた
- フランス語が翻訳できない理由（ハルナコンの能力に関する嘘）
- 母親から電話がかかってきた理由
- 精霊たちはハルナコンの庇護を必要としているのか否か
などが、すべて投げっぱなしで終わるのが残念でした。
最終的にハルナコンと共闘する展開は悪くなかったけれど、彼に味方するのが本当に良い行動かもわからないので、少しモヤモヤするところがありました。
殺された瞬間はビックリしたけれど、その後の展開が、翻訳の問題なのか妙に雑で、ハルナコンが賢人だと感じられなくなりました。
なにより、前回とても悩んだ「３つの運命」の結果がこれか！というガッカリ感もありました。
これまでの展開からして、くだらないオチになる可能性は重々承知しましたが、この分だとどれを選んでも大差なさそうです。
ゼラトゥルとの関係が、意思疎通はできるけれど深まりすぎず、微妙なバランスで終わったのも、少し消化不良でした。
理の異なる生き物として、このくらいの距離感が現実的なラインかもしれないけれど、もっとわかりやすく友情が生まれるような展開の方が、素直にシナリオも楽しめたのではないでしょうか。
王道は受けるから王道なのであり、邪道で楽しませようと思ったら相当練り込む必要があるのだと、改めて学んだ気がします。
探索アクションゲームとしては面白かったです。
ただ、中盤以降面倒なステージが多かったので、人にはすすめにくいと思いました。イージーで遊んでいれば、もう少し評価が甘くなったかもしれません。
廃塔の前半は、結構早いうちに作れるのに役立たずな「シー・インビジブルの薬」をようやく消費できる、見えない敵が徘徊するエリア。
浮遊している透明敵は、無視して突っ切ることもできましたが、地上を歩いている透明敵は、異様に素早いし武器を盗むので対処せざるをえず、イライラさせられました。フロアの灯りを付け終わった後は、床落ちしたアイテムも全無視しちゃいました。
あとは吸血蝙蝠やアリの大群も地味に邪魔で、少しずつしか進めず苦労しました。色々な種類の敵が出現すると、ペットが対応できないから、その点も手間でした。
後半は、アイスブロックを使う冷気魔術師、プレイヤーの方向に漂ってくる炎を召喚し、さらに爆炎系の魔法も使う火炎魔術師、アンデッドを四体も召喚し、自らはバリアを張る秘術魔術師と、とにかく倒し難い敵が揃った塔を登っていきます。
１対１ならゴリ押しもできそうだけれど、１対３以上で遠距離攻撃の打ち合いを制すなんて無理だろう、と頭を抱えました。スリープで眠らせるという攻略法のヒント、もっと早く提示して欲しかったです。
攻略法がわかった後も、スリープは一人ずつしか効かないし、ダメージを与えたら起きるし、時間経過でも起きるし、ととにかく手間がかかることは変わりありませんでした。敵アンデッドを逆支配するとか、対抗できそうな魔法もあったのですが、何度か書いている通りスキルの振り直しが気楽にできないので、試すことができないのが辛かったです。
ダニエルに自分の下まで来て欲しいのなら、部下に、進路妨害しないで通すように命じてくれ！と心底思いました。
ただ、最終ステージはこれまでと違う特殊なルールになるので、これは非常に新鮮でした。
エルフの集落を進んで行ってポータルを破壊することが目的のアクションゲームをするダニエルと、城内にてスケルトンたちを配置して侵入者を迎撃するRTSをするハルナコンの２人を、リアルタイムで切り替えて操作するのです。
一方を操作している間、もう一方の状況も動くので、画面を切り替えて対応していくのが忙しなく、面白かったです。
初回は、そこそこ頑張ったのですが、ダニエルが硬い敵に阻まれモタモタしている内に、城内側でハルナコンが死んでしまいました。死因は敵の攻撃でなく自身の魔法の誤射だった気がするのですが、ハルナコンのスキルをちゃんと確認せず動かしていたので分かりません。
２回目の挑戦で、さくっとクリアしました。
城内に中盤以降現れる鳥が強敵で、これと戦う頻度を下げたいと思い、ダニエル側で猛ダッシュをしたことが勝利のカギだったと思います。なんと、２回目はその鳥が出てくる前に決着がつきました。
ダニエルの行動を短縮できた理由として、スキル振り直しをしたことが大きかったと思います。なんと防御魔法「リフレクト・ショット」で、飛び道具を無効化できます。
さすがに近接武器の攻撃は防げないですが、遠距離の敵を全部スルーできるだけでも楽でした。しかもエルフの森のボスがワープと遠距離攻撃を繰り返すタイプだったので、ほとんど何もせず倒してしまいました。
スキルの工夫でこれだけ簡単に撃破できることを考えると、本来はスキル振り直しのハードルが低いか、スキルをたくさん取れる設計のゲームだったのでないか、と感じます。
色々と惜しいゲームでした。
