稲作+アクションゲーム「天穂のサクナヒメ」(PS4版)開始しました。
現在地:2年目の米収穫まで(総合探索度20)
面白いです。
春から秋まで稲作の工程があり、探索も同時進行で、となるとプレイを止めるタイミングがなかなかなくて、結構一気に進めてしまいました。
稲作は、初年度、最初の「田植え」のキツさにまず泣きました。
しゃがみ歩きでフラフラするせいで、真っ直ぐ植えられないのですね。たまに安定した姿勢で植え続けられる時もあるのですが、手にとった分の苗しか連続で植えられないので、途中で苗を取る動作が必要になり、そのタイミングで曲がってしまう印象です。
植えた後は、田の様子を見ながら雑草抜きなどの地道な世話が続きます。
実って最初の「稲刈り」は、これもしゃがみ歩きだけれど、収穫ということで楽しいです。
「稲架掛け」した後は、晴れて欲しいのに雨降りが多くて天候に気を揉む日が続きます。
「脱穀」はとにかく地味。現状、千歯扱きすらないので、稲を手に取って扱き箸で扱く、という動作を繰り返していると、次第に無心になりますね。
籾殻を取り除く「籾すり」も、ひたすら撞き続ける必要があり、白米にまでするのって本当に大変なんだな!と実感させられました。
でもこの面倒な繰り返しアクションが、米を作っているんだという手応えにもなっていて、面白いのだと思います。この没入を誘う操作感には、「Detroit」を思い出したりもしました。
2年目からは、田植え前に「田起こし」があります。土作りは重要と思って、相当耕したのですが、8割の出来だったので愕然としました。牛が馬が欲しくなるけれど、ヒノエ島に生息しているのかしら。
あとは肥料作りも始まりましたが、まだこの要素は試行錯誤中ですね。
探索パートのアクションは、動きは軽快なのですが、ややクセがあると思いました。
羽衣で移動できると思っていたのですが、単に羽衣を伸ばしただけでは移動できず、壁や天井、敵に当てないといけないのですね。微妙に届かなかったり、斜めに伸ばす場所は当たり判定がシビアで、移動に使うには難しいと思いました。
私のアクションの腕の問題もあると思いますが、雑魚戦は、打ち上げてお手玉し、コンボの最後に叩き落とすことの繰り返しになってしまい、アクションが単調になっています。
なるべく武技を組み入れるなどして、変化をつけた方が良いのだろうなとは思っています。
それから、連続攻撃中やジャンプ中に向きを変えられない点も、地味にストレスに感じました。着地後、向きを変えたつもりで、逆方向に攻撃を続けてしまったこともあります。
物語の方は、最初のギスギスした空気を乗り越え、島の生活水準を上げることに注力できる時期になったので楽しいです。
発売当時、一緒に生活する人々がクズばっかりで辛いと言う批評も散見されたけれど、社会情勢や学力、極限状態で生きてきたことを考えたら、これでも十分良い方だと思います。
田右衛門が無能なのに大口叩いた下りは苛立ったけれど、あの無能っぷりはプレイヤーの田んぼに手は出さないけれどアドバイスする存在が欲しいというゲームの都合も感じますし、本人が反省して改善の努力もしているので、許容できるレベルでした。むしろ、新しい田の田植えで皆が険悪になった時、田植えの唄を歌いはじめるなど、調停役としての能力があることに感心しました。
ゆいは、サクナヒメのことを「神様」と呼んでくれる唯一の人物ということもあって、可愛く感じています。
カイマルへの当たりがキツく、叩いたりするのは褒められないけれど……。あの年頃でちゃんと働いてる女の子からしたら、カイマルが煩わしいのは理解できます。
むしろ、サクナが「子供じゃない」と言いながら、完全に子供の言動なのが気になりました。
と言っても、気になるというのは、結局子供と思って見ればいいのか、本当に大人なのか、判断に困るという程度の意味です。甘ったれが成長する物語であることは明白なので、これも不快に思うほどではありません。
プロローグでのゲスい言動は褒められないけれど、ヒノエ島に来てからは頑張ってますよね。それなのに誰も褒めてくれないし、ご飯は食べられないしで、癇癪を起こしちゃうのは当然かな、とも思います。
登場キャラクターの中では、サクナヒメのお目付役であるタマ爺の通常体が、コロコロした可愛い霊獣なのと、ヒノエ島の現地住民であるアシグモがカワウソ風の獣人で、無茶苦茶格好いいことに、ニヤニヤしました。
まさか、サクナヒメでケモ萌が供給されるとは想像しておらず、嬉しい誤算でした。
ケモノといえば、帰宅すると、毎回犬が嬉しそうに迎えに来てくれるのが無茶苦茶可愛いですね。当然、毎回撫でてあげちゃうし、抱っこもしてしまいます。デレデレです。
そして猫も飼えるので、犬派、猫派ともフォロー完備。
犬は探索に出せるというゲーム上の存在意義があるのに、猫にはない点が、とても猫らしくて感心しました。
いくつかの要素は、インディーらしい拘りが感じられます。
中でも食事風景は、献立通りのものを箸を使って食べるアクションが組み込まれていて感心しました。しかもみんな食べかたがバラバラで、リアルです。
米を作り、食事をすると強くなるということが、こうやって表現されているのも良いですし、共に食事をして話をすることで、バラバラのメンバーが家族的にまとまって来た感じもします。
鬼島ことヒノエ島の攻略は、まだまだこれから。「新すばらしきせかい」までのクリアは難しいと思いますが、「テイルズオブアライズ」までには一区切りつくことを目指して頑張ります。