Switch版2Dオープンワールドアドベンチャーゲーム「Forager 小さなからだで大冒険」をプレイ。

Forager

本作は「ゲームジャム」で制作され、準優勝した作品だそうです。
ゲームジャムは、クリエイターが集まって短期間でゲームを作るイベント。その辺の話は、ゲーム内実績を解除すると読めます。

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……英語ですけれど!

短期制作という企画が面白そうだと思うと同時に、時間の制約から、凝ったゲームやあまりに斬新すぎてメンバーが合意しないゲームは作れないだろうから、なんらかのジャンルのゲームをベースに、1つか2つの独自要素を足した感じの作品が多そうだと予想していました。
そして本作の場合は、作り手が「Stardew Valley、マインクラフト、テラリア、ゼルダの伝説にインスパイアされたゲーム」と認めている通り、正にクラフト+アクション+謎解きゲームという作りでした。

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つまり独自性は薄めです。しかし、一度起動すると延々と遊んでしまう没頭性がありました。

ゲームは、いきなり島に放り出された状態からスタート。

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目的は特に語られないし、操作説明も最小限なので、箱庭探索ゲームを遊んだことがないと、なにをどうすれば良いのかも悩むのでないでしょうか。
とはいえ、模索するうちに「探索して食料や素材を集める」「集めた素材でアイテムや施設を作る」「レベルアップしたらスキルを取る」「お金が貯まったら島を買って探索範囲を広げる」という流れは掴めます。

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ストーリーは存在せず、自分で目標を定めて、その前提もして小目標の成就を目指し、ひとつこなすと次の目標につながり……というタイプのゲームです。なにを作り、どのスキルを取り、どの土地に赴くか、進めかたは、ほぼプレイヤーに委ねられていると言っていいでしょう。
これは良い面も悪い面もあって、スキルやアイテム効果など、イマイチよくわからないものがあるので、とりあえず気になるものは取得し、使って学ぶ感じになります。

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スキルは最終的に全部取ることになりそうですけれど、取り直すことはできないため、序盤の難易度を左右する要素になっていると思います。
私の場合は、料理系のスキルを取るのが遅れて、ずっと空腹を木の実と昆布連打で紛らわせたりしました。
早期に「ペット」を取ったのも失敗だったと思います。この赤カブみたいなキャラクターです。

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役に立たないだけでなく、しばらく離れているとプレイヤーの側にワープしてきてカーソルを奪うので、操作の邪魔でした。このままペットに妨害されながらプレイしていたら挫折すると思って、結局やり直したくらいです。

やり直しで気付きましたが、本作には多少ランダム要素もあるようです。ドルイドの依頼報酬が、初回は「オタク眼鏡」、2回目は「盾」でした。

タイトルである「Forager(フォレジャー)」という単語を私は知らなかったのですが、「採集者」という意味のようです。
しかし採集を推奨するようなタイトルでありながら、本作は持てるアイテム数(インベントリ)がかなり厳しく制限されています。
序盤はこれだけです。

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収納箱となる設備「保管庫」もあるのですが、一つの倉庫に保管できるアイテムは6枠だけ。しかも、ここに入れているアイテムは市場や博物館に持ち込めません。持てるアイテムを増やす「カバン」も、毎回結構な素材を要求するのに拡張されるのは4枠ずつ。
そのため、無駄に色々なアイテムを作ったり拾ったりしていると、いま必要なアイテムが拾えないという状態に陥るので、なんでもかんでも無尽蔵に集めるプレイは禁物だと思いました。報酬でもらった「ドルイドの巻物」なんか、枠を圧迫して邪魔だから速攻で使っちゃいました。

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そして予想以上の素材に埋め尽くされて、これを全部伐採する手間を考えて絶句……。

ゼルダ要素として、新たな島には「謎解き」が用意されています。

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最初は「指定されたアイテムを持っていくイベント」くらいの扱いですが、順番通りにオブジェクトを叩くだとか、ノーヒントの謎も登場します。虹は簡単でしたが、4本の柱の島は、わからなかったので総当たりしてしまいました。
謎を解くとアーティファクトが手に入るので、なるべく解いていきたくなります。

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あと、空きびんを使うと蛍や妖精などを詰められるのは、とってもゼルダっぽい要素だなと思いました。

島を自分好みに飾ることもできますが、箱庭ゲームとしてみると、細かいところが思い通りにならなくて、少し首を捻りました。
例えば、設備の真横(スクリーンショット黄色枠)にカーソルを合わせようとするとなぜか位置がずれることがあり、思い描いた通りに道路が敷けず、空きスペースができてしまいます。

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このゲームでは、空きスペースに木や岩などの素材がランダムに生えてきます。土地を広げなくても素材が供給されて楽な反面、思わぬ場所に通り抜け不能な素材が生えて面倒な思いをすることもあります。道を作れば素材は生えてこないので、整地しようと思ったのですが、うまくいきませんでした。
これは意図して「あそび」を持たせて、完全にプレイヤーの思い通りの島にはさせないという設計なのかもしれません。カーソルが勝手な動きをして、設置したものを殴って壊してしまったり、木の陰にいた鶏を撲殺しちゃったりする事故が多いので、バグと言う気もしますが……。

多少気になる点はありますが、ようやく砂漠地帯に冒険が広がったくらいの進行ですので、ゆるゆると遊べる探索ゲームとして楽しんでいきます。

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